2017年 01月 06日

江南風味って、こうなん? (5)

 年越しは杭州でした。
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 …そんなこんなで吴山公交站まで戻ってきた。公交站ってくらいで、数多くのバス路線が集まっている。
 さて、どうするかな…というところだが、グータラ観光のワシらの決断は「バスで西湖一周」という腰抜け作戦(^^;)。
 51番52番のバスがほぼ西湖の縁を周る路線。51番で時計回り。
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 西湖を巡る…
 ・市内、随所に杭州市のシンボルマークが見られる。舟のイメージか、お洒落。
 ・西湖十景の一つ、柳浪闻莺に入る門。
 ・西湖十景の一つ、雷峰塔。
 ・西湖十景の一つ、曲院风荷の入口。
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 ウチのホテルの裏手は「武林夜市」というナイトマーケット。
 16時半頃になると、屋台の設営が始まる。
 飲食店は両サイドの固定店が多く、屋台はアクセサリー・衣料など物販が多い。
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 *アミューズ
 *凉拌石笋干
  Dried Bamboo Shoots
 *金牌扣肉
  Pyramid Braised Soy Pork and Bamboo Shoots Served with Pumpkin Bun
 *绍酒姜汁鲜鲍焖稻田鸭
  Braised duck with fresh abalone in ginger wine sauce
 *黄焖雪菌,碧绿豆腐
  Braised Homemade Bean Curd with Enoki Mushrooms in Golden Broth
 *二十年陈皮红豆沙
  Red Bean Paste with Twenty Years Dried Orange Peel
 *龙井炖奶
  Sweetened Almond Milk with Egg White Longjing Cream Pudding
 *古越龙山10年

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[AQ!]
 今宵は「金沙厅」である。
 ぶっちゃけで言えば、この旅の目的。というか、この旅の動機。
 ちゃちゃっと概略を見れば、フォーシーズンス(杭州西子湖四季酒店)のメインダイニングで、杭州レストランの現在のエース的存在。La Listeなどのランキングで杭州の最上位となり、中国全体でも注目される存在。
 …という訳で、世界の関心もアップ途上で、実のところボクら的にはパリ方面から「いま凄いんですよ、行かないんすか~♪」的な噂が流れてきて…というか浴びせかけられて、杭州の地に飛び立ったという話なのである(^^;)。

 高級酒店が立ち並ぶ西湖周辺だが、四季酒店は飛び抜けてハイグレード。金沙厅の予約はネットで取れる。
 立地は西湖の西北端で、曲院风荷や杭州植物园のある方面。ここはバスで簡単に行ける。
 「植物园(玉泉)」バス停を降りると、目の前にある。…というか目の前に最初の門があるからずんずん進む(^^;)。
 重々しくも飄々と建つ。低層だ。
 ロビー、「金沙厅はアチラ」の矢印に従う。
 ず~っと長く続く廊下、突き当たりを曲がる。と、ず~っと長く続く廊下。…を突き当たり、曲がると…。
 (^^;)
 いやあ、ロビーから5分くらい歩くかしらん。玄関からこれだけ距離があるレストランも珍しい(笑)。まあ、低層建築とはそういうものか。
 まあ、廊下酔いする頃には、「金沙厅」の看板に行き当たる。館内は静かだが、こちらは適度にさんざめいている。ほど良い80席程度。

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[へべ]
 いやー、あの廊下の長さには驚いた。やんごとなきお客様は輿にでも乗っていくのかしらん(笑)

 落ち着いた照明、高い天井を仰ぎ見れば、中華風シャンデリア(とでも言おうか)。案内されたあたりの席は一人・二人客が多いからか、ゆったりと落ち着くソファに低めの卓と、どことなく高級ラウンジ調のつくりになっている。

●アミューズ
 青島啤酒のお供は、小さな揚げワンタン。香辛料をきかせた具に、清浄歓喜団風のたたずまいがちょっとしゃれていて、後の注文とも重ならない巧みな選球。

[AQ!]
 青島で乾杯、菜単を眺める。コチラはすべてアラカルト。
 ビールのアテにアミューズが届く。茶巾しぼり型の揚げ点心で、中身は豚・米。見た目が、亀屋清永の清浄歓喜団によく似てるw。

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 さて、注文の段。
「前菜に凉拌石笋干と“ピラミッド”(金牌扣肉)でしょ…」
 とここは良かったのだが、
「と、乾隆鱼头…」
「いやいや、それ無理。2人じゃ無理、こ~んなにデカい。2人なら前菜とピラミッド行ったら、後は普通サイズの主菜1つで取りあえずOKです」
「あ、ありゃ、そうなの~、、、(^^;)」
 どうも全体に大きいらしい。
 …というか、実は金沙厅の菜単にも「ひと皿の重量グラム数」は入っているのだが、まだグラム数を見て量を考えるのに慣れていなかったのだ(^^;)。この次の店辺りから、グラム数欄をよく見るようになった。
 たしかに後で乾隆鱼头を見ると、魚頭だけで「1.5kg」との記載。
「じゃ、绍酒姜汁鲜鲍焖稻田鸭を…」
 これは通った。実は、この3つ+魚を1尾…行くつもりだったのだが(^^;)、魚はカット。

凉拌石笋干
 石笋干120g
 単純な石笋干の凉拌だが、なんとも典雅にうまい。
 …が、更に古越龙山10年といくとパアッと宙空に放たれていく。ん〜、江南全体に言えるが、やっぱ「呑む」と詩情倍加する料理だよなあ。
 ところで、この酒がこちらでは最も安価なのだが、それでも「現地ってすげ~」と思えるくらい艶やかで滑らか。さすがに江南で呑む紹興酒はうんまい。
 で、えーと、お大尽にはこちらは「50年」もございます。15800元(500ml:約26万円)だそう。

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[へべ]
 薄く細切りにした干し筍の和え物が、なんともたおやか、嫋々とした味わいで、仙女の衣の細いひらひら(ところで何というのだろう、アレって)のような。
 ここで古越龙山を一口含むと、ぱぁーっと口中に仙界がひらける。

[AQ!]
金牌扣肉
 五花肉200g、笋干150g、菜心150g
 「ピハミッド!」…と昔のフランスの昼の番組タイトル調に叫びたくなる、ピラミッド。
 杭州行きの下調べをするまでほとんど意識してなかった料理だが、現在、と~ってもポピュラーな「贅沢ご馳走」。料理ジャンル的には、东坡肉や紅焼肉系統の肉料理とバッティングするが、ガストロな餐厅では、ほとんど金牌扣肉が頼まれている…と言って過言でないほど。
 そんな訳で概略知識はあったのだが、どーん!と現れてみると、たしかに「ハレ」だわ、これ♪ 卓上に金字塔が建つw。
 いい存在感、いいデザイン。
 ウチのテーブル担当サービスの眼鏡女子(将棋女流の貞升さん似w、親切)がピラミッドを少し崩して食べ方指導をしてくれる。…それでわかる四角錐の構造を見て「ややや!?、こうなってたか!」と、ひと驚き・ひと盛り上がりするのであったが、まあその話は多少のネタばらしも含むのでここには書かない(笑)。
 食べ方そのものは単純で、南瓜パンに肉とその下の煮た笋干を乗せて包んで、パクつく。
 はぐはぐはぐ、うみゃ~♪ ど真ん中だっちゃ!
 豚バラ極致、それから「この南瓜Bunの相性の良さは凄い」とへべ激賞。
 また、口直しの菜心が、たまんなく上出来。この味だとわかってんなら単独でも頼みたいくらい。
 …後日談になるがこの旅の「金牌扣肉」注文はこれ一回だけ。だが、行った高級店全てで「姿はお見かけした」。ま、見た目だけの話になりますが(^^;)、「ジュルジュル感」が涎を呼ぶ度合…は、金沙厅のが最強クラス(笑)。

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绍酒姜汁鲜鲍焖稻田鸭
 六头鮑4粒、草鴨300g
 いやいやいや、どーん!とか、どっかん!!…という擬音はこっちに取っておかねばいけなかったかw。
 ぬわんですかコレは…という迫力の土鍋煮込み。
 「稻田鸭」はアイガモ農法の鴨、かなあ。それと、フレッシュの六頭の鮑。煮汁は绍酒姜汁…ま、紹興酒と生姜汁ですかね、それと鮑の肝。
 なんか鮑と鴨…、ゴジラ対キングギドラみたいな対決で、怪しげな閃光が飛び交ってるみたいな魔味。深みに連れ込まれる。
 …とは言え、ある種のピュアさがありアセゾネにキツさは無いので、2人にひと鍋あるのだが、スルスルと消えて行く(笑)。
 でかい鮑が4つ…ですよ♪ と見れば、やはり金沙厅の客の最適解は4人組なのかなあ、とも思う。この倍の種類が食べられる計算だからねー。まあしかし、1人に2つあると半端ない満足感で、コレもまたよろしいなあ。
 今は亡き「シェフス」の王さんは口癖のように「中国料理はある程度ちゃんとした量を作ってある程度ちゃんとした量を食べるのが絶対です」と言ってらしたそうだしなあ♪

「さて、どんな具合で?」
「まだ食べるよ~ん」
 で、会議。
 魚・野菜・豆腐・麺・飯…、分厚い菜単を行きつ戻りつするのだが、
「このHomemade Bean Curdは賞味したいかねえ」
 で、取りあえず注文。
「こちらは1人1皿となります」
「了解♪」

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黄焖雪菌,碧绿豆腐
 自制豆腐80g、白玉菇5g
 「黄焖雪菌,碧绿豆腐」…綺麗な字面だなあ、詩文のよう。
 黄橙色の池。緑の橋(アスパラのハーフカット)。茶色の立方体。白いチョンマゲ(太エノキのアタマ)。
 妖しげに、抜群に美味い。
 立方体の豆腐本体は、揚げ出し豆腐のような具合なのだが、サクパリに揚がった表面は極薄の衣。しみじみとした豆腐の風味が、さすがに自制?
 黄色いソースというかスープは、上湯にとろみ付け…系で、品良い香り。

「さて?」
 ん~、腹具合で言うと「明日が帰国日なら、もう一皿+〆の炭水化物」って感じなのだが、今日はここまでで「味の着地がまとまったねえ…」という気持ちが強く、
「デザートに参ります」

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「…はい、コチラです。本日はオーガニック・ハニー・アイスが品切れなんで、その関連は無いです」
 それでも10種以上ある中から、
二十年陈皮红豆沙
 20年モノの陳皮に魅かれて、ホンダオサ。…いや中国語だとホントウシャ、かな。本当さ♪
 凄い。紅豆そのものの味って感じなのにめちゃウマイ。陳皮の香りが玄妙。
 割りと好きでさんざ食った甜品だけど、ここのはいちばん好きな一つかも。「20年」の効きは想像以上。

龙井炖奶
 えと最初、楊枝甘露を頼んだのだが、
「マダムはそれだったらコチラの方が断然オススメなんですが…」
 ということで推挙の龍井プディング…に。
 見事に「これぞ甜品の良さ」…で、蕩ける。

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 デザートも美味。
 なんか見事に起承転結整って、よく出来た講談を一本聞いたような心地でござる。

 隣では、若いカップルがどっかのケーキを持ち込んで切ってもらってる。
 まあ、お寛ぎの富裕中国人が多い。
 思った以上に、白人・日韓人はいないなあ。
 杭州人/遠来中国人観光客の比率は、…修行が足りなくて、見てもわからん(^^;)。




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# by aqishii | 2017-01-06 18:45 | 美味しい日々 | Trackback | Comments(1)
2017年 01月 05日

江南風味って、こうなん? (4)

 年越しは杭州でした。
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 快晴。穏やかな年末。
 清河坊(河坊街)に出掛けてみる。宋代の街並をちょろっと再現しているショッピングストリート…だと。
 バスで「吴山公交站」…ちょっとしたバスセンター、へ。
 地図からは最寄の便利なバス停が無いなあ…と見えたのだが、行ってみるとこの「吴山公交站」「耀江广厦」や地下鉄「定安路」駅からでも“歩いてすぐ”な感じ。(まあ雨天なんかだとそうも言えないかもしれんが)
 吴山は小高い山で、てっぺんに何か建ってる(城隍閣)。「さぞや見晴らしがいいんでしょうなあ」「そうでんな」…で済ます(^^;)。

 広場を突っ切って河坊街に至る、という位置なのだが、広場に何やら青テント屋台がずらりと並んでいる。
 近寄ってみるとどうも、「千島湖食材物産フェア」…のようなものであるようだ。
 おおそれ、覚えたての地名だぞ、「千島湖」。千島湖は杭州の南西150km、半世紀あまり昔に出来た人造湖で本当に島が1000あるらしい。
 国家公園になってるくらい自然リッチな土地のようで、この辺りの産品は杭州では非常に珍重されている。市内を歩いてるだけでも、アチコチの飲食店/食料品店が「これは千島湖産!」と宣伝文句に使っているのに気付く。
 こいつぁイイものに行き当たりましたな、と、1,2軒覗いてみると、すんげー面白い。
 うわーコレじゃ時間かかるな、先にメシを済ましてきましょ(^^;)。

 広場から、河坊街の一本北の高银街に出て東進。
 この通りのこの辺りは、すんごい密度で料理店が並んでいる。
「うわ~、チャイナタウンかよ」って(?)(^^;)
 店の前に客引きが出てるとこが多い。まあ観光地っぽいかな。すごい数だが、「大众点评」なんかの評点の高い店は少ない。

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 *鲜肉生煎
 *西湖牛肉羹
 +生姜紅棗茶

 行く店は見当をつけてある。この昼は軽~く済ましたいのでファーストフード的なもの…で、焼き小籠包…「生煎包」の人気チェーン店。
 ま、Bグル探訪だ。

 高银街と中山中路の交差点に、堂々と建つ。
 入ってすぐのカウンターで注文と支払い…の模様。カウンター後ろパネルの品書をガン見して注文を決め、メモに書いて(^^;)、お願いする。
 受付レシートを握って席を探して座っていれば、オニーサンが持ってきてくれる。
 …くれるけど、西湖牛肉羹を何かの麺と間違えて持ってきてやんの(^^;)。旨そうだけど、アレ~何か変?…と見てたら「ごめ~ん、間違ったのココロ」と走ってきた。もう食ってたらどうしたんだろう?(^^;)

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 生煎・牛肉羹は想定通りと言えばその通りで、ごくフツーにおいしー。
 ひとつ言えることは、生煎包は一面を焼いてるのでその面は固くシッカリしており、その為、噛みしめた時に小籠包より部分的に水圧が高くかかる。…で、ピューっと凄い勢いでスープが発射しやすい(^^;)。
 へべが「キャーっ」とか言ってスープ鉄砲してるので、注意して食べていたのだが、気をつけてても一回飛び出した。皆の衆もお気をつけあれ(^^;)。

*****

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 中河近辺で、高银街と河坊街は合流する。
 そこで河坊街に入り、西に戻るルート。
 河坊街はなるほど、宋代テーマパーク調で楽しい。

 さすがに、テイクアウト・イートインともに叫花鸡(こじき鶏)はアチコチに積み上げられて、よく売れている。
 2人だと半端なボリュームなので、ボクらはいかなかったが。
 叫花鸡に限らず「手を使うもの」は、フィンガーボール・ナプキンなどではなく、客が透明手袋をして食べているのもよく見かける。いや、“なるほど”。

 餅に胡麻で熟語を書き散らした「真心祝福餅」なるものが売られている。
 しかし、『痩死我吧』…って、なんかメデタイのか?? (^^;)

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 この辺は、漢方薬の超のつく老舗店も有名。回春堂に胡慶餘堂。
 回春堂は1649年創業とかで、異様な威容(^^;)。
 入店しても大迫力。なんか漢方茶は無料配布。
 カウンターの上にかかっている札には医師の名前が一人ずつ書かれ、値段がついている(^^;)。主任のせんせは200元(何が200元なんかなあ?)、安いせんせは9元…とか。店の奥に行くと、先生ごとの写真・プロフィールも見られまふ。
 漢方薬材料展示。海南沈香とか青龙歯(古代大型哺乳類動物的除門歯外的牙歯化石)とか、迫力。
 料理用漢方スパイスミックスも売っている。

 鋏は张小泉。扇子は王星记。
 お茶もえっらそうな老舗風が何軒もあるのだが、面白いことに高級お茶店にはほとんど客がいない。たま~にうるっさいのが来て、たま~にたっかいのが売れれば成り立つ…みたいな設計なのかな。

 通りの先から、
「ヨッ、ハッ、ホ~♪」
 と掛け声とも作業歌ともつかぬ音声が聞こえる。同時に、タンタンタン…と硬い響きも。
 寄ってみれば、菓子屋のオニーチャンが杵をふるっていた。
 見ると、花生の飴というか餅というか…「花生酥」の類ですな。香ばしい匂いがプーンと…。
 これはお買い上げです。更に桂花風味・胡麻風味など。屋号は「糖工坊」。
 (で、夜にホテルで開けたのだが、奇妙なことに1パックがものの数分でどこかに消えてしまった(^^;)。…後日、また買いに出掛けることに)

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 通りの色々…
 ・薬/乾物屋には「冬虫夏草2016新鮮上市」の貼紙。
 ・回春堂に負けじ、と、北京同仁堂の支店もある。
 ・宋代風屋根瓦(?)メンテ中の職人さん。
 ・宋代風の3人、、、アレ? (笑)
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 ・不気味な飾りに「怪宅」の看板、お化け屋敷か見世物系??
 ・苏轼さんはあまり崇拝されてないなあ(^^;) (銅像)
 ・もう一軒、杵つき花生酥屋さんがあった。こっちはユニフォームが黒だ。「白い店」「黒い店」…と呼ぶ(^^;)。
 ・土産物らしい土産物は、ほんまに役に立たんしょーむないモノばかり。ただただ脱力するためにだけ、力を発揮するダサさ。…へべは、「日本の土産物文化…って絶対に大陸伝来よ!」と言い張る(^^;)。たしかにそっくりだ(^^;)。

 「吴山酥油餅」が売られてる。“吴山第一点”と呼ばれ7~800年の歴史があると言う。まあサクサクパイのようなのだが、でふ先生の著によると、安徽省の大救驾を原型としているがもっと三角帽子のような形…とある。
 おおたしかにその通りの形ぢゃ!
 …と見て納得して、味は想像がつきそうなモノなんで通り過ぎたが、一つくらい試してみればヨカタかな(^^;)。
 この店の宣伝文句は、「杭州特産 宮廷美食 伝統美点 吴山酥油餅」。
 もっとも、通りを行く若者を見ると、隣の茹で玉米の方がずいぶん売れている。

 河坊街のランドマーク「弥勒佛」黄金像。
 一見、“いやあアホ、こいつに百億千億の出番は無いわぁ”…と見えて、近づくと案外アートっぽい「百子弥勒」。朱炳仁作。

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 「千島湖食材物産フェア」のテント群に帰ってきた。
 ・時季のせいか、「手剥山核桃」(クルミ)はとても目立つ。此処だけでなく、市内中クルミが溢れてる。さすがに年中こうではないと思うのだが(?)。
 ・千島湖の米、茶、粉皮。
 ・千島湖の醤、各種。パッ缶のモノもあったので購入、「小渓野生虾干醤」。(干しエビの旨味がスッキリしてて優秀)
 ・干し魚、各種。螺蛳青鱼は巨大だ。(「螺蛳青」でググると体長1m越えもザラなよう(^^;))
 ・地瓜干、牛肉干。
 ・「铁皮石斛」。特産品らしく、けっこう売ってる。見た目はサリコルニアの太いの? 「铁皮石斛鮮品食用説明书」付き…だから、杭州人にも、どポピュラーでは無いのだろうが。
  ググれば、ラン科になるのか/貴重な漢方薬として/またお花のヒトも使うらしい。
  (ちなみに中华九大仙草:铁皮石斛 天山雪莲 三两重人参 百年首乌 花甲之茯苓 深山灵芝 海底珍珠 冬虫夏草 苁蓉)
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 ・それより更に霊験あらたかそうなのが「金线莲」。これは扱いが一軒だけだっけ。煽り文句は「一株神奇的 中华金草 北有冬虫草 南有金线莲」。
  生の状態は、キレイで怪しさもある植物。漢方薬としては干すのかな、高級ちっくな箱に詰めて880元…とついてるから、とにかく霊験だ(^^;)。金线というより金銭だ(^^;)。
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 ・広場の真ん中で皮ジャンの兄ぃが、石臼でなんかついてる。年末年始気分が盛り上がる日だな(^^;)。
  近くの屋台と見合わせると、蓬餅の類のようだ。一つ貰う。クルミの餡が素朴で、無理な味をつけてなくてウマイ。
 ・蜂蜜/蜂の巣屋さんの、スズメバチを漬けたの…かなあ…がど迫力(^^;)。
 ・赤い網の中で活けのスッポンが鋭い爪を立てる。それを杭州のオカーサンがぽこぽこ叩いてみて、買って行く。コッチの人は、味見やお試しがハゲシイ(笑)。
  スッポンの横では、スッポン鍋用のスパイスミックスも売っている。
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 ・火腿の類。
 ・干しの笋、茸。
 ・千島産の茶油があちこちで売られている。精製具合によってか、黄金色~茶色。そーとー良さそうなので欲しいくらいだったが、油を抱えて帰るのもなあ(^^;)。
 ・珍商売系では「あなたの名前のサインを作ります」オジサン(多分)。1文字2元。
  依頼者が自分の名前を書くと、ひと睨みした後、シャシャシャっとペン先を鮮やかに走らせて、依頼者に見せてナンタラカンタラ…。
  更に注文を受けてもう一回サラサラと書くと、その紙を持ち上げて逆さまから太陽にかざした。すると見物人が「オオ~っ…」。なにか、鏡文字系のワザなんだろうな。
  「安保 Security」制服の警官(?)も見にくる。警官・警備員・掃除のオバチャン…なんかもとっても多い河坊街。あらゆる職種の人民が沢山いる(^^;)。



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# by aqishii | 2017-01-05 16:10 | 美味しい日々 | Trackback | Comments(0)
2017年 01月 04日

江南風味って、こうなん? (3)

 年越しは杭州でした。
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 茶畑の中の遊歩道を進む。
 そろそろバス停ひとつ分も歩いたか、という頃合、上の車道が走ってそうな方へ向かう。
 駐車場に出る。キャンピングカーが並んでる。こんなところにキャンプ場?…と思ったら、キャンピングカーの展示場だった。「裕福な杭州」らしく、金持ちくっさいモノにはそこここで出会う。
 車道に出ればどんぴしゃ「双峰」バス停の位置で、中国茶叶博物馆が見えている。
 その手前の茶畑には“芸術写真”でも撮ろうというのか、着飾った人民。

 茶叶博物馆の前の石畳には、歴代の名筆による「茶」が彫られている。やっぱ王羲之を見ると、おおおと撮ってしまう(^^;)。
 そしてメインの建物の横に立つのは、陆羽像。実にいい表情だ。おお、コレが茶の心か!(笑)
 へべは、杭州の人物銅像はなかなか良い…と言う。程よいところに程よく立っていると言う。文人茶人が良いと言う。
 まあたしかに世界には、銅像に品の無い街も、多い(笑)。

 博物館に入館。無料のようだ。
 最初は歴史関連。茶経の写し。
 茶の話だけに日本関連の展示も多い。唐代における最澄・空海、宋代における栄西…。
 そういえば裏庭には、兵庫県三木市が友好で植えた木もある。

 「宋代斗茶」の図、の展示の人形が妙にリアル(^^;)。「ペルー料理館」を思い出す。
 ところどころに巨大団茶が飾られている。写真のモノは直径186cm・厚さ12cmの雲南野生普洱、2005年製。
 2階に上がると、中国各地や世界の茶館。
 別棟に移ると、茶器やら紫砂やらの展示。
 …とまあ、規模はそこそこある“博物館”。

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 裏手に広がる庭園を回って降りてきたら、歩いてきたオネーサンから何やら声がかかる。
「*****」
「いや、中国語あきまへんから…ヽ(^~^;)ノ」
「あ、日本の方でしたか!」
 博物館の施設の一つ「学茶中心」のヒトで、今ヒマだから客引き(笑)に歩いていた模様。
 話し始めてみると、おっそろしく日本語ペラペラである。
(いや、ホント上手かったなあ、ニュアンスとかみると留学経験アリなのかなあ。そう言えば、振り返ってみると、この旅行で会ったほぼ唯一の日本語を使える中国人だったように思う。他は、せいぜい「コニチハ、アリガト」だけのレベルだった。台湾や香港とは違うな(^^;))

 無料で茶藝見せてる…というので、そもそも「そろそろ茶館で座って茶でも…」と言ってたワシらには丁度よいタイミング、着いて行く。
 庭の横に学茶中心の建物。
 茶藝ひと通り。いただいたのは、龍井茶・一叶茶・人参烏龍茶・茉莉花桂花茶。
 藝の腕前はフツーwだけど、茶葉はなかなか優れたモノ。一叶茶は初めて、茶外の苦丁茶の一種のようで猛烈に苦いけど癖になる。昔、香港茶藝樂園で買った「金桑子」ってのを思い出した。
(…で、今ググっててまた変なことに気付いてしまったのだが、この「金桑子」は結局よくわからない茶外茶だったのだが、ところで中国語圏では日本のオーディオの「Accuphase」のことも「金桑子」と書くのであるなあ。何でや~(^^;))
 茶葉など販売はしているので、気にそぐう程度にいただいてゴチソウサマ♪

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 正面まで戻る。
 スクーターのおっさんがスゥッと寄ってきて、山栗の茹でたんをひと粒、ずいとコチラに寄越す。
 ああハイハイありがとよ…と池の端まで離れてから試しに食ってみると、あんらコラ、ウマイやんか(^^;)。
 おーいオッサンオッサン、と呼ぶと、コチラに振り向いてニヤリ。あーハイハイ、ひと袋もらうでよ♪
 今晩の酒のアテが出来た。

 「双峰」バス停で27番のバスを待つ。
 初のバス体験。…だが、使ってみると杭州の観光移動は、バスがやたらと便利。
 ほとんどが均一の2元(35円)の前払い…と安くて簡単。ボクらが使うような主要路線はかなり便数も多い。全バス停に止まるのが基本システムなんで、乗降しやすい。
 注意すべきなのは、一方通行などが多いためか、同一路線でも「上り」「下り」で停留所が違うケースが多々あること。それも含めて、路線を「杭州公交查询-巴士之家」サイトでチェックするのが肝要ですな♪

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 バスを待ってると、同じくバス待ちの陽気なオッサンが、うーたらがーたら言ってる。ボディアクション付き。
 「えーと、わかりませんがな(^^;)」と言っても止まらないのだが(^^;)、今度は、山栗売りでも茶藝勧誘でも無さそう。
 へべの解読によると多分、
「テーマパーク『宋城』に行くとむっちゃ楽しいぞ、おまーら♪」
 というようなことを教えてくれているのではないか、と…。

 来た道を戻るルート。
 西湖北岸「葛岭」バス停。ここまで来ればもう徒歩圏、少し歩きましょう…と降りる。
 折りしも太陽が山の端に隠れんとするところ。風流やん♪
 湖中に伸びる「白堤」とその東端の「断橋」。こちら側から見ると、常に山盛りの観光人民と背後に現代都市。風流…のカケラもない(笑)、“諧謔”系の味わいだが、案外嫌いじゃない。むしろ、ケミブラっぽい♪

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 枯れた蓮。たまに、紅葉。舟。柳。
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 湖の東北端畔に銅像。「惜别白公(送别白居易群雕)」。
 「白堤」の「白」は、「白居易」の「白」らしい。杭州長官だった時に、堤について詠んだとか…。

*****

 *榄菜刀豆
 *片儿川
 *虾爆鳝面
 +雪花純生

 昼がゴチソウだったので夜は軽めに。
 とはいえ、短期間の初訪問地ゆえ、「キーワード」はどっかんどっかん攻める所存である(^^;)。
 今晩は、「奎元馆」で「片儿川」と「虾爆鳝面」を食べよ~♪

奎元馆:杭州が、江南が誇る老舗ラーメン店…らしい。創業は1867年と言う。「江南麺王」!…(まあこの名は、老舗の麺店はみな名乗るようだが)
 「到杭州不吃奎元館的麵,等於沒有遊過杭州」(奎元馆に行かなきゃ、杭州に行ったことにはならんぜよw)ですと。

片儿川:何とも言えない字面の言葉だが、杭州ラーメンである。へぇ…。でふ先生の著によると「薄切りで煮た」的な意で、儿も川も杭州方言らしい。たしかに地元ポピュラーで、市内いたる所で「片儿川」の看板を見かける。

虾爆鳝面:こちらも名物だが、こっちは字面でわかる通り、海老と田ウナギの麺。

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 …という連中を退治に行く(笑)。

 お店は解放路と中山中路の交差点にあるようだ。
 49番のバスで「官巷口」へ。降りてすぐみつかる。歩道橋がエスカレータでラク(^^;)。
 大きい店で1.2階あるのだが、1階はファーストフード風にセルフらしいのでずんずん2階へ。
 階段踊り場に巨大な「江南麺王」の看板。

 2階正面は受付だが、なんかまあテキトーに…という雰囲気なので、テキトーに食堂に入り着席。
 菜単は写真入りでわかりやすい。「お店の歴史」やら「奎元馆を愛した人々の今昔」みたいなページもあって、老舗感横溢。
 ま、食うモノはあらかた決めてきたけど、サイドオーダーには榄菜刀豆を。

 で、注文! …となったら、オバチャンが何か、がーがー言う。「えーとわかりましぇん(^^;)」と首をかしげてたら、オバチャンたちが4人くらい寄ってくる。“おー、誰か英語出来るのを連れてきたか”…と思ったら、4倍のパワーで中国語が浴びせかけられるのであった(^^;)。
 まあ、杭州旅行を終えた経験で言えば、大したことは聞かれてはいない(^^;)。「ビールは冷たいのがいいのか?」とかそんな。それと、大体どこでもこの調子なんだが、親切というか面倒見で聞いてくれてるんで、嫌な感じはしない。まあ、有り難い、のだが、わからないヽ(^~^;)ノ。
 ま、麺の店らしく、「バリかた・こってり・のっけの大…」的な注文は出来るらしい。

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 啤酒はローカルビールではポピュラーな「雪花」。…度肝を抜かれるほど、薄い(笑)。ローコーな啤酒はみんな、えれえ薄いのであった。2人で500mlくらい呑んでも、「今の、アルコール入ってた?」って感じ。まあビールと思うと頼りないのだが、食中ドリンクとしては「コレはコレで」だ。

榄菜刀豆
 ダイス形というか短いカット。橄榄菜と挽肉の、安心感あるツマミ。

片儿川
 肉片50g・笋片25g・雪菜25g
 確かに「片」だ。
 土地のオーソドックス…という雰囲気。良く言えば、はんなり・まったり・さっぱり…としたタッチ。
 良く言わなくとも、食い飽きないタイプ、スルスルだなあ。
 麺はラーメンとウドンの中間みたいな軟い太麺、スープは油が浮いてるけどあっさり。地元民は、卓上の塩・酢・辣油…でガンガン調味するヒトが多そうだが、初対面的にはノーマルでけっこうイケる。
 さすがにお安く、15元(280円)。

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虾爆鳝面
 熟鳝鱼100g・虾仁30g・洋葱、蒜苗共50g
 黄金のデイリーな片儿川に比べると、「お、ウマイ」とアタック・刺激感がある食べ心地。スープ美味。
 タウナギを揚げて豚スープで煮込、その汁で麺を茹で、川エビを乗せる。揚げタウナギの黒っぽさとエビの白さの色彩対比が、恐らく愛でられているのだろう。
 アタック・刺激感…はその通りだが、「文字情報から想像するよりは」「まろやか」。

 …で、お勘定マイタンをお願いしたら、伝票を持ってきたオバチャンがまた他のオバチャン集めて、わーわー盛り上がっている。
 え、まだ何か、あんの?…、と様子をうかがうと、(多分、なのだが)上記のウチの注文って、「28+45+15+12」元=100元ピッタシ!…なのであった。
 そ、それでどうも、お盛り上がりのようなのだが、、、ヽ(^~^;)ノ

*****

 帰りのバス停。
 その目の前に、ピカピカの巨大な建物が怪しい光を放っている。
 何だ?…って近づいてみると、どひゃ~/そっかソレか…な、例の中国「芸術写真」の写真館なのであった。
 なんだこの威容。どんだけ好きなんだ、芸術写真(^^;)。
 まあ確かに、昼間の茶畑の中ですら、撮りまくってたもんなあ…。


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# by aqishii | 2017-01-04 12:44 | 美味しい日々 | Trackback | Comments(0)
2017年 01月 03日

江南風味って、こうなん? (2)

 年越しは杭州でした。
---------------------------

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 遺園食単
 [恩来厅午餐]
 *冷碟三味
 *金蝉银翎
 *古法裙仙
 *遺园蟹
 *舎得
 *醤肉蒸冬笋
 *极致鱼圓
 *慈母菜
 *桃红玉芡
 +龙井茶
 +唐宗

[AQ!]
 杭州2日目、アサーーーっ♪ 快晴。
 昼から、もう、旅行の主目的の一つ、「龙井草堂」を訪ねる。

 世界遺産西湖は杭州市の西部に位置し、その西岸はすぐに小高い山の連なりとなっている。そこが中国緑茶では最も有名な龍井茶が作られる龍井の地。
 その龍井の茶畑の中の一軒の草堂が、いま話題の餐厅だという。
 CNNは杭州で"most famous"だと言い・La Listeの世界1000軒には85.5pointsで現れ・映画「Foodies」にも登場するが、自店公式サイトは無く・宣伝アピールの類はみかけず・大众点评(食べログの類)では平凡な点数…と、謎な店でもある。
 ざっと調べてみると、山の茶畑にある超高級版・家常菜・家郷菜の店…かなあ、と。ええと、ざっくり言うと比良山荘や美山荘みたいな感じ?…かなあ、と。
 (その大雑把なイメージは結局、わりと当たってはいた。但し龙井草堂は宿泊施設はなく歴史は浅いみたい)
 それなら、それはちょっと、行ってみたくなるやん♪

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 地図を見ると、バスで簡単に行けそうなとこなのだが、まだ杭州事情にまったく勘がきかないので、行きはタクシーにする。
「此処に行きたいんだけど?」と「龙井草堂」と書いてみせると、「あ~あ~レストランね」とホテル・タクシーともによく知っていた。
 西湖東岸のホテルから北岸を回って龍井へ。
 名所「断橋残雪」~「曲院風荷」と通って行く。そもそも着いてちゃんと西湖を眺めるのもこの時がお初なので、ワーとかキャーとか言う(^^;)。
 中国人観光客の数の多さにも、聞いていたとは言えビックリするが、元日にはその倍の観光客が押しかけようとはこの時はまだ想像だにしていない(^^;)。
 西岸に入ると、ぽつぽつ茶畑が始まる。そして道はダラ登り。
 へえすぐに龍井なんだなあ…と思う横目に「中国茶叶博物馆」の看板が見える。え、それってもう…と思う間もなくタクシーは龙井路から脇道へ入り、「はい、着いたよ」。
 到着。多少の渋滞箇所もあったが、ホテルから20分ってとこか。もんのすごい近いやんか(^^;)。

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 広い駐車場。どん突きにホビット調wの門が見えてて、背後に山が連なる。
 ええとぉ11時ちょっと前、予約時間で言えば1時間以上前で、“辺りを一周してきましょうかねえ”…と撮影などしてたら、何処で見てたんだか現れるお迎えのオネーサン。
「えと、どもども…、Akira Ishiiと申しまして、」
「えと、にーはお、シジミさん?」
「あ、そうそう、シジミですぅ♪」
 ここの予約は代行に頼んでしまったのだが、姓名は漢字で伝えてくれていたよう。日中間は「漢字はお互い流で勝手読み」という慣習だから、中国に来たらワタシは「シッジンミン」になる。発音を確認してきて良かったなあ、だいたい耳で聞くと「シジミ」だ。

 一応の開店時間は11時のようで、なるかならないかぐらいだが、オネーサンが案内してくれるのでずいずいと門をくぐって進む。
 庭園。広大なり。四阿。池。西湖もだが、冬の枯れ蓮…枯れているのもなかなか風情だ。橋。
 竹林…を抜けると、ようやくテラス、そして食堂棟が見えてくる。

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 庭に面した一室に迎え入れられる。この個室で2人。10人くらいまでは対応出来そうな広さ。
 部屋ごとにテーマがあるのかな、こちらは「恩来厅」、若き周恩来同志の写真が微笑んでいる。ワシらも、フランスかぶれの腐れインテリで夜型の恩来同志ファンなので、ヒキが良いな♪…って。
 まあ親日家ということもあり、日本人客は恩来厅…というのはオキマリなのかもしれない。
 同志の両横に扉があり、左扉がサービスで厨房に続き、右扉はこの部屋専用トイレ。
 案内は黒のロングコート女性、中のサービスは赤のロングコート女性。赤の若い子がそこそこ英語を使える。
 …そう言えば余談だが、中国のテレビ番組を見ていると、ダウンコートとか皮ジャンとかを着たままレストランでメシ食ってるシーンがよくあり、「やっぱ寒いのかなあ」「暖房弱いんか」…などと思っていたのだが、こっちに来て見てると、習慣的なモノも大きいんだろうなあと思う。
 暖房の効いた汁麺屋なんかで「ぜって~アレは暑いだろ、フツー脱ぐだろ」ってシチュエーションでも、コート着たまま前も閉めたまま食事してるヒトが、結構、いるんだよなあ。

[へべ]
 案内された先は「周恩来の間」だったのが、うちとしては嬉しいところ(ほかには毛沢東や朱德の間などもあるらしい)。
 天井の高い小暗い室内は庭園に面していて、窓格子から自然光が射し込んでくる。静かな時間が流れる。なんだか映画の一場面のようだ。

[(ざっと調べると、多分だけど)琴、棋、书、画、枯荣、主席、恩来、朱德厅の、計8包厢がある模様。経営は杭州市龙井草堂餐饮有限公司、2004年から30年契約? 外部からの客を迎えるようになったのは2006年かららしい。]

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[AQ!]
 あまりに早いので、「すぐに始めますか?」に「ちょっとしてから」。
 で、龍井茶。お茶請け(納豆っぽい豆・山査子ゼリー・蓮の実)。
 さすがのクォリティ。龍井って美味いじゃ〜ん、な。
 龍井茶って個人的には「いや別に…」枠だったんだけど、今回、数箇所で「龍井茶いいなあ」って改心した(笑)。

 こちらはカルトブランシュ、おまかせコースで1人800元。まあ14000円くらい…で、ハイエンドガストロ気分で来る外国人にとっては「そんなもんか」だけど、食べ物の安いコチラでは破格・論外?の高価格。感覚的には、東京で言ったら「1人30000円ですって」みたいなんじゃないかなあ。
 飲み物メニューは木簡に記されている。法国ワインなどもあるが、「绍兴十年陈花雕」で頼んだら「唐宗」だった。唐宗好きのボクらとしてはラッキー♪ 気分もあろうが、滑らかな上にも滑らか、酒仙的呑み心地。
 楊枝袋は細い3本入り。「冬至」と記されている。食単の節季も冬至かなあ。

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「さて?」
「そろそろ始めましょう」
 小鉢が幾つも並ぶ。何が始まるかと思ったら、鹹豆漿のようだ。朝メシを食ってないのを見透かされたか?(笑)
 オネーサンが目の前で配分配膳し、薬缶から豆漿を注ぐ。具は、干し海老・漬物・揚げクロカン・葱などオーソドックス。豆漿の味付けは、鹹・甜・そのまま…を聞かれ、多少の塩・砂糖の調味がある。
 酢固めは殆ど無し、かな。すーーーっと抜けてふわっと美味い。豆乳が抜群に良い。
 簡単な連想をすればやっぱ台北の阜杭豆漿なんか思い出す、あの具を吟味厳選したような。

冷碟三味
 冷前菜:青菜・冬筍・干し海老・大蒜の和え物、鴨の首ツル、茹で羊
 素っ気ないほどに冷静な顔色の三鉢。まずは青菜に手を伸ばす。えっ!?…深甚・静謐、香気は霞となってワタシを漂う。…何じゃコラ、、、
 「龙井草堂」の始まりであった…。
 青菜和えの美味さはもう「?」であり、最終盤まで手が伸びる。
 鴨首は、唐宗と出会って仙人境。首ツルの紹興酒マリネ的なよくありそうなもんだけど、こんなドンピシャは、無いなあ。一歩控えたとこでの堂々たるバランス。
 羊はちょい醤油、または味変セットで出ている白腐乳もイイ。使える腐乳。

金蝉银翎
 オネーサンが巨大蒸壺を抱えてしずしずと現れる。オープンセサミ♪
 おお! 鴨と冬虫夏草の黄金の共演だ。
 鴨は紹興の3年モノ。冬虫夏草は金蝉花ですか、文字通り蝉幼虫寄生タイプで、ウオっと思うくらい入っている。4時間半かけて蒸し上げたそう。
 深々。覗き込めば冥く消えていく。気がつけば、フワリと部屋中にたなびく。また、ここでも登場人物がギリギリに絞られ、その具合に品格が響く。

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[へべ]
 大きな器がしずしずと運ばれてくる。蓋を開けると鴨が丸ごと一羽。冬虫夏草を使った蒸しスープだ。
 黄金色のスープの深く澄んだ、体の細胞にしみわたりそうな味わいの豊かさが、忘れがたい。
 あぁ、後から思えばこれをもう一杯、おかわりしたかった…(未練)。
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舎得
 青菜の真ん中のところだけ集めて、たっぷり一皿。
 実物を一把持ってきて「ほら、こんな風に」と目の前でバリバリと外の葉をむいて実演してくれる。
 こういう贅沢があるとは…。
 いわば「アスパラの先っちょだけ」「こんがり焼いた鮭の皮だけ」的な身も蓋もない話なのだが、これが罰当たりにもおいしい。
 舎得は青菜の名前かと思ったら、「惜しまない」的な意味の料理名だったのかしらん?

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[AQ!]
 料理名は雅につけているようだから、多分そう。
 この2人用のひと皿に7kgの青梗菜(みたいな)を使うんだと。原理的には、「最高のゴハンを炊くには」「米粒をハンドピッキングするんだよ」みたいなタイプの技。
 まさに「忘れ難き」料理の一つ。食べ物って怖いわ…、そして、まんますごく美味い。

慈母菜
 グランマのお肉と玉子です♪、と。
 紅焼肉。コッテリと炊かれた見た目の、その強い豊かさはあるのだが、食べ味はしみじみと淡い。
 静かに微笑む慈母観音の如し。

遺园蟹
 陽澄湖上海蟹。卵と身を剥いて寄せて、オーソドックスな黒酢・生姜のごく控え目なアセゾネ。
 つんもりと盛られてるんで、けっこう大量(笑)。職人1人つきっきりで1時間かけての作業だそう。この冬は上海蟹が日本にあまり入らなかったんでありがたし(^^;)。
 脚の抜き方が綺麗で、するりとした脚とタップリの味噌を一緒にいく愉悦。蟹をホジホジするのがとくに好きでもないこともあるけど、やっぱ味覚的にはこっちの方が美味しい感じ。

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古法裙仙
 鼈。エンペラの厚いとこだけを同幅の細切り。それ以外は何も入ってない。たまり醤油的なソース…が、「古法」っぽいのかな。
 当然ながら、「純然」とする。何ともさりげなく、贅沢な食い方だ。濃く、クリア。

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[へべ]
 エンペラの分厚さ、幅のそろいっぷりに凄みがある。黒々とした暗褐色のソースが、これだけ濃いのに、濁りなく澄んでいる。これが江南的美学というものか。

[AQ!]
醤肉蒸冬笋
 豚バラと今が盛り(?)の筍。豚は干し肉…醤肉と書いてるから軽く醤油で煮てから干したかなあ、で蒸し上げ。骨付で、薄切りだ。
 コレなんか、まあサイコーの材料だが決して高価食材では無く、何かコツがあるなら学んでほしいわ的一品。自分的には一つの中華の神髄、みたいな♪ 肉欲の香ばしさが、気体に帰る。

极致鱼圓
 上湯に浮ぶ魚団子。ほわっほわっほわっ♪…な食感。「极致」は、極端な…の意。
 「筍・干し肉」「魚団子」の、まあ地味名乗り軍も、密かに呆然とする出来栄え。正しい扱いに正しいコントラスト。誤魔化しない食感。
 舌に距離を感じさせる上湯の伸びが、堂々のスープ役。

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[へべ]
 冷前菜の青菜の和えもの、魚団子の湯(なめらか・ふわっふわの団子に、見事な上湯)、冬筍と干し肉の蒸し物…シンプルな技法の飾り気のない料理が、どれもこれも、するりと体に入ってくるようなナチュラルな味で、しみじみと深く、おいしい。
 何の構えもなくて滅法強い武道の達人みたいだ。

[AQ!]
桃红玉芡
 桃胶・蓮の実のデザート。「桃紅」は雅な言い方をしたのかな? 桃胶は桃の樹液ゼリー、東京では柳沼・水岡シェフなんかに食べさせてもらったことがあるが、水岡さんによると「復古調な食材で本土でも最近多い」とのこと。

[へべ]
 桃红玉芡:桃の樹液のゼリーに極小の蓮の実、目に楽しく、その味わいは実に可憐。
 と、ところが…そんな珍しい一品以上に凄みを感じたのが、餅や芋といった、一見なんの変哲もない品々。
 「こんがり焼いた餅にみたらし醤油ソース」みたいな代物が、食べてみるとチャーミングな香ばしさと控えめ上品な味で、驚倒的に旨い。
 やわらかく蒸したタロ芋に、添えられたスパイスをチョンとつけて口に運べば、タロ芋そのものの味と香りとなめらかさが魔法のようにくっきりと浮かび上がる。スパイス自体は、芋のはかない風味を際立たせるための輪郭という設計なのだ。
 食の道はおそろしいほど奥が深い。

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[AQ!]
 あの武骨というか素朴な、焼いた餅、の天子性には引っ繰り返った(^^;)。
 品書記載の無い甜味は、
 ライスケーキ タロ芋 砂糖黍 ポメロ スイートポテト湯

*****

 何処まで行っても、品格が高い。雑味が極小、澄深。

[へべ]
 思えば最初にいただいた温かい豆漿、薬味の白腐乳、お茶請けにつまんだ豆や山査子にいたるまで、ありとあらゆる食材が、吟味を尽くした良質さを感じさせる。
 食べてみると、そのもの自体がもつ、いい味が広がる。
 もともとは素朴あるいはシンプルなルセットが、極上の素材と調理、抑制のきいた的確なアセゾネ(ときに禁欲的とすら思われる)によって、洗練された料理に昇華している。

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 今回初めて訪れた杭州ではあちこちで、「抑えた味」と、そこから生まれる「濃いものも淡いものも清澄」な食味に一貫して感動して、これが江南の美学なのかと恐れ入った。
 ここ龍井草堂では、その一つの極致を見た気がする。

[AQ!]
 そうそう、この日はまだ、これはこの店の際立った個性か!?…と思っていた部分について言えば、旅行が進むと、半分くらいは現地「江南の美学」だと感じられた。人生、勉強だなあ…。

 「龙井草堂」の概要を言葉で表現しようとすると、農家菜・家常菜・家郷菜ということがありつつ、高額食材を思いっきりぶん回した贅沢の極みということもあり、言葉の上では「ガストロの混乱」ともなってしまう。
 でもそのことを思うと、「龙井草堂」の魅力は、そういうアウトライン上のことをまったく感じさせない食べ心地・居心地であろうと感じた。すべては、自然に、当然のようにさりげなく目の前に現れ、静かに根をおろしており、ふわっと気配を放っている。
 何が出ても、澄んだ心持ちに、統一感がある。
 まあ想像だけど、ボスのプロデュース能力に芯が通っている感じの店かなあ。

 また、へべに言わせると「コレが、予約して金を払えば食える…っていうのは、ありがたい時代になったものだ、、、というか、ありがたい(^^;)」ということでもありそう。
 つまり、もう想像でしかないことだが、「龙井草堂」のようなタッチの料理と言うのは、極端に言えば、「大金持ちが料理人を抱え込んで」とか「中国人の大富豪とお知り合いになってお呼ばれして」とか「共産党の高級幹部の会合にたまさか招かれて」とか「一生懸命、元どこそこ酒家の主厨を探し当てたんですよ」とか、そういう臭いがするのである。
 そういう連想を元にした実感を漏らせば、「コレが、予約して金を払えば食える…っていうのは、ありがたい」ということになる(^^;)。
 勿論、重厚なヴェイルの向こう側に人脈でダイブして行く方が「中華流」の王道であろうけど(笑)、こうしてチラリズム的に垣間見せてくれることで文化は伝播していくということもあり、それが「ボス」の狙いなんだろう、と想像することも出来る。

 外は引き続き快晴。
 竹林で厨房の側に道を行くと、多様な肉が干されている。うわあ、いい景色だなあ♪
 厨房人数はずいぶんと多いようだ(人民は豊富だ(^^;))。

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 帰りは赤いオネーサンが門まで送ってくれる。謝謝♪
 さて、最寄の「南天竺」バス停に向かおう。
 …と、茶畑を眺めながら歩いていると、小川が流れており、その岸に四阿がある。ちょっと覗きに降りてみる。
 …と、小川には橋がかかっており、その先の茶畑の中を遊歩道が伸びている。方向的には、茶葉博物館方面へ。

 これは歩いてみましょう。そもそも食後で散歩欲が湧いている。天気も心配がない。
 茶畑は冬も緑だ。背景の山に向かって、茶畑が段々を刻む。その間に背の高い樹木も残されており、その植生が「茶は南の木だなあ」感を醸す。日本の茶畑とはまったく違ったエキゾチックさを味わえる。
 茶の緑は濃く深く、道は何処やらで霞となるまで伸びている。
 「龙井草堂」食体験のエピローグとして、まことにふさわしい。(タクシーで帰らないで、ヨカタ)



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# by aqishii | 2017-01-03 15:30 | 美味しい日々 | Trackback | Comments(0)
2017年 01月 02日

江南風味って、こうなん? (1)

 年越しは杭州でした。
---------------------------

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 カレンダーを見れば短めの年末年始休。杭州で年を越すこととした。
 Hangzhou、ハンチョウである。
「年末、どこ行くの?」などと聞かれると、つい、
「中国のコウシュウ。クイのコウシュウ…ね」
 と答えてしまう。…んだけど、通じないんだよなあ(^^;)。
 中国の2つの「コウシュウ」=「広州」「杭州」を言い分けるのに、ウチの世代は「杭州」は「杭(クイ)の杭州」と呼ぶのが結構ふつうにあったと思ったのだがなあ。今は言わないのかなあ。
「中国のハンチョウ」「何処だソレ?」「上海のそば」…って説明にすりゃよかった。
 「蘇州」なんかも、「蘇州夜曲の蘇州」…じゃ通じないのかなあ、今は?

 杭州まで簡単に行くには、成田から直行か、羽田から関空経由。
 成田に行くのまんどくさい(^^;)、と羽田~関空。ちょっと安いし。
 中国本土は30年ぶり(^^;)。へべは初めて。…まあ、未知の土地ですな。

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 やっぱ近いなあ。早い夕方に着く。時差1時間。
 機体が小さいからスーツケースはもう出てて、安いからタクシーで市内のホテルへ。
 空港近辺の高級?住宅がイイね。新横浜辺りのインチェン近くのお伽の城…って感じ(^^;)。屋上にスケルトンな部屋とか変なもんが付いている建物が多い。
 高速を20分も進むと、現代都市。新市街か。噂通り、多少霞んでいる。
「まあ、デリーよりはマシかな(^^;)」
 大気汚染に限らず、以後、大概の出来事に対してはコレが決まり言葉であった。それも、「東京とデリーの中間」というより、ずっと東京寄りだ。
 デリーよりマシ…と唱えていれば、ナニほどのこともない。デリーも行っとくもんだなあ♪ (?)
 更に20分も進むと、古都らしさがチラホラと混じり始める。
 ホテルは、世界遺産「西湖」湖畔にほど近い。

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 *山椒云耳
 *东坡肉
 *龙井虾仁
 *宋嫂鱼羹
 +西湖緑雨
 +古越龙山三年

 さて、初ディナーだ。
 着いてみると、特に条件・体調の問題もなくどうしよっか…だが、まあまずは徒歩圏内で行ってみるか、と。
 ホテルは凤起路のそこそこ賑やかなエリアなので、候補は潤沢だ。
 その中から、徒歩5分と思しき一軒の老舗「天香楼」に狙いを絞る。(実際、皿に「-1927-」と記されていた。100年老店目前)

 コンシェルジェ白人姐さんに「予約してケロ」と頼むと、うろちょろしてる中国人青年チャールズ君に実行役が回る。電話、「席ハ、アルヨウデス」…みたいなこと。
 支度して再度ロビーに下りてくると、チャールズ君「こちらです」と玄関へ。道の方向でも示して送り出してくれるんか…と思っていると、ずんずん先導して歩いてく。出た道の角も曲がって…。
 あれま、お店まで連れて行ってくれるらしい(^^;)。それはどうもありがとう♪
 いつから働いてんの、とか、トモダチは東京でホテルマンしてます、とか話しながら2ブロック、浙江饭店に着く。その2階が「天香楼」。

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 チャールズ君は1階受付と軽く言葉を交わし2階、そこでもホニャララと言葉を飛ばして食堂へ。「どの席がいい?」…って結局、着席まで仕切ってくれたのでありました。いやあ、篤いサービスというか、手厚い人民数を誇るサービスというか(笑)。ありがとう♪

 食堂は6,7割の入り。
 お茶と菜単と鉛筆。こちらの菜単はマークシート方式で注文したいモノに印をつければよい。うん、それはこっちもラクだ。

 後日談:…と思って数日過ごすと、杭州ではアチコチの店でマークシート菜単なのであった。まあ、間違いが少ないしね~。
 それと、この時には特に意識しなかったのだけど、品名の下に主要イングレディエンツとそのグラム数が書かれている。これも多くの店で同様。考えてみれば実に有用で、肉や魚がひと皿何グラムであるのかを確認しながら、全体の注文像を組み立てられる。日本でもやればいいじゃん…的に便利。

 注文は“杭州名菜”を初っ端からどっかんどっかん行く…のがメインテーマ。こちらは老舗だし。

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山椒云耳
 小野木耳100g・野山椒20g
 山椒風味キクラゲ。これは他を決めてから、前菜っぽいモノ…で探した一品。
 「案外大当たり(笑)」。木耳自体もとても良い。

东坡肉
 五花条肉125g
 そりゃイキます、杭州にてトンポーロー。
 おお本場だ。ホンモノだ。旨い♪
 肉・脂の豚全体像がフワッとおんどれらを襲う & アセゾネ的には案外サッパリと爽やか。この辺り、心の江南手帖にメモ…って感じ。
 余談だが、蘇東坡って地元の人かと思ったら、出身は蜀なんですなー。

龙井虾仁
 河虾仁300g・茶叶少許
 ボクら楽しみにして来た、好きな江南料理。
 本場だから川エビ♪ やっぱ河虾仁だよなあ!…って、やっぱ思う(^^;)。
 茶葉は少ないようだが、これはこのくらいが定式らしい。あくまで風流な茶の香りで淡淡といただく品の良いひと皿。
 …ああ、考えてみると、海エビで作るなら茶葉もごっちゃり行った方が合いそうだなあ。

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宋嫂鱼羹
 桂魚100g・火腿丝・香菇丝・笋丝
 有名料理だけど、日本だとあまり見ないか。淡水魚だし。
 これはひと口、「うん、こんなもんかな」感。スープが俗っぽ目で、まあ化調もかな。…とか言う割にそこそこ食ってしまった。やっぱコアの部分が外れてない…というか、よくわかってる味なのね。

 食事の最後あたりになると、厨房からダウンを羽織った料理人がチラホラ帰って行く。「え、そんな時間?」と見るとまだ20時半前。
 全体に、夕食時間は早めのようだ。メシの速いヒトが多く、客席もまばらに。…とは言っても、カンケーなく延々とカンペーカンペーと酒杯を酌み交わす卓もあり。
 スタッフは自分のシゴトが終わると、さっさとお片づけ・さっさとご帰還、という傾向もアリ。


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# by aqishii | 2017-01-02 14:06 | 美味しい日々 | Trackback | Comments(0)
2017年 01月 01日

新年好!

あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします

年越しは、ネットは繋がるけど、google/facebook/twitterには繋いでもらえない土地に来ております。
この状態を、へべは、「まるでリゾートみたいだ」「楽園のごたる」…と言うのですが、それはどうなんだ (ˆˆ;;;)
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# by aqishii | 2017-01-01 12:06 | 美味しい日々 | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 27日

デンマークの新店

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 White Guideが選ぶ、デンマークの新店/リニューアル店のベスト15。

2. 108, København
3. Spontan, København
4. The Restaurant by Kroun, Skodsborg
6. Veve, København
7. Mejeriet, Maarslet
8. Restaurant Palægade, København
9. ROS, Tønder
10. Restaurant Tabu, Aalborg
11/1. The Balcony, Odense
11/2. Me|Mu, Vejle
12/1. Naert, København
12/2. Nabo, København
13. Admiralgade 26, København
14. Nam Social Dining & Drink, Aalborg
15. Applaus, Aalborg


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# by aqishii | 2016-12-27 23:59 | Guide : Nordic | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 26日

Guía Repsol 2017

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 スペインのレプソルガイド2017版。
 ん、んん~、昨年まで「Guía Repsol de España y Portugal」って感じだったんだけど、今年からポルトガルは扱いを止めたの、か、なあ。
 そう見えるけど…。

 新3 Solesは、2軒。
Tickets (Barcelona)
 まあ説明不要の2軒だが、Casa Marcialはレプソルでは「やっと…」な感じ?


 新2 Solesは、13軒。
Acanthum (Huelva)
Alameda (Fuenmayor – La Rioja)
Bens d’Avall (Sólles – Illes Balears)
Casa Manolo (Daimús – Valencia)
El Asador de Abel (Argüelles – Asturias)
El Cenador de Salvador (Moralzarzal – Madrid)
El Pescador (Madrid)
El Rincón de Juan Carlos (Acantilado de los Gigantes – Santa Cruz de Tenerife)
Europa (Pamplona – Navarra)
La Bomba Bistró (Madrid)
La Huertona (Ribadesella – Asturias)
Lera (Castroverde de Campos – Zamora)
Rías de Galicia (Barcelona)


***
Tres Soles

●Andalucía

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●Cataluña
 Can Jubany (Calldetenes, Barcelona)
 Carme Ruscalleda-Sant Pau (Sant Pol de Mar, Barcelona)
 Hispania (Arenys de Mar, Barcelona)
 Via Veneto (Barcelona)
 Dos Cielos (Barcelona)
 Tickets (Barcelona)

●Comunidad de Madrid
 Coque (Humanes de Madrid)
 Diverxo (Madrid)
 Kabuki Wellington (Madrid)
 La Terraza del Casino (Madrid)
 Ramón Freixa (Madrid)
 Santceloni (Madrid)
 Zalacaín (Madrid)

●Murcia
 Cabaña Buenavista (Murcia)

●Comunidad Foral de Navarra
 Rodero (Pamplona)

●Comunidad Valenciana
 Ricard Camarena (Valencia)

●Extremadura

●La Rioja
 El Portal de Echaurren (Ezcaray)

●País Vasco

●Principado de Asturias

●Cantabria
 Cenador de Amós (Villaverde de Pontones)

●Galicia
 Solla (Pontevedra)

***

 昨年の3 Solesから今年消えたのは2軒。
 Sergi Arola-Gastro (Madrid)
 O'pazo (Madrid)
 セルジ・アロラは閉店。
 O'pazoは2 Solesへの降格。

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el valle

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# by aqishii | 2016-12-26 21:53 | Guide : Spain | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 25日

2016 凄皿の走馬灯


 これも2013年から。

 元を辿れば、年末の歳時記「今年のベスト、この※皿」…って奴の、真似をしようとしたのだが、欲が深い我が家のこと、ベスト3…も5も、10も、決まるもんじゃない…(^^;)。一杯あり過ぎるヽ(^~^;)ノ。

 という訳で、今年こいつぁ凄かった料理…から幾つかテキトーに選んで、回る走馬灯を眺めながら、当該年を惜しむこととした(^^;)という。

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 まあ時期を考えれば、「クリスマスツリーのお飾り」みたいでありましょうか。
 2016年版クリスマスツリーを飾ります。
 っま、2016年ぽいもの。でも一杯あるからランダムで。

Koks
 Fulmar and Beetroot
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 山口宇部産オコゼの黄金焼き グリーン・ソース
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 アオリイカのラグー イカのサブレ・チーズ風味 パプリカ粉 二十日大根

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 桜海老と山菜の薄おやき
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 香ばしく揚げた筍と蒸しあげた鮑、自家製パンチェッタ、ライムの香り
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 昔の味たまご
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 Ceviche de lapas
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 竹炭のパン粉をまぶした筍とスミイカの温前菜 ミント風味のトマトソースとほうれん草のソース
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 Pan-fried lemon sole, peas, seasoned lard and creamy clam sauce
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 天然鼈煮込
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 チーマディラーパと黄蕪のオレキエッティ
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 エボ鯛、山ウドとししとうのあん
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 鵡川産羆のロースト 北イタリアのイメージで
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 長野産野生猪と冬野菜のタンドール炭火焼き
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 Cabillaud, combava, coque
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 色々きのこと金時草のソテー コロンナータ村のラルド
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●またぎの里
 くま焼き/さんしょう魚焼き
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 東坡肉
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 山菜
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 カマス 帆立 茄子ピュレ トマトデュクセル 茸マリネ 菊 里芋
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 函館産活締めアイナメの薪焼き
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 ラム肉とマルメロのタジン
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 Bulot / Marjolaine / Asperge Blanche
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 Celeri / Cassis / Amande
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 Khara Masara Chicken / Tomato Rice
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 茨城鳩・ユッカ芋・南瓜・ソルガム
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 Anticuchos de corazón Especial
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 Calamares
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●春田理宏
 うすい豆
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 Vegitarian cebiche
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 鮑 ブールノワゼット・おかひじき
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 蕪
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 明石の伝助穴子の炭火焼き フォアグラとバルサミコ酢のタレとホワイトアスパラガス・ピサンリのサラダ
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 Barriga de Porco com Goiabada
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 蝦夷アワビ
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 鯉松笠の碗、鶏・鮒出汁、ナスタチウム・ネパール山椒
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 Pesca de Cercanía -10m
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 Polpo in Cassoeula
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 ぐじ向付
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 函館産鰊のカルピオーネ ラディッキョロッソ 苺 赤玉葱 ケッパー セルフィーユ
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 2年熟成の昆布で〆た天然鯛のカルパッチョ おかひじき 大根 プラムの酸味
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 岡山産猪のアンサンブル コート・カツ・シヴェ
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 鳥貝・軽井沢カモマイル花・緑アスパラとそのババロア・雲丹・チーズメレンゲ
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 高知より 鯖の稚魚と季節野菜のグリル
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 烏賊詰めトルコスタイル
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 Le Fromage de Tete de Lotte et Laitance de Morue avec Poutargue et YURINE
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 浜名湖すっぽん鍋
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 鶏肉とにんじん・さつまいも・じゃがいものベトナムスープカレー
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 蓮根 自家製XO醤
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 バナナリーフ包み蒸し:白魚 茸 カンボジア納豆 魚醤 レモングラス
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# by aqishii | 2016-12-25 23:24 | 年代記(日本) | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 24日

Guida Gambero Rosso Ristoranti 2017

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 ガンベロロッソ2017の内容が報じられています。
 Tre Forchetteを見ると

94 Villa Crespi↑, Don Alfonso 1890
93 La Torre del Saracino↓
92 Le Calandre↓, Piazza Duomo↑, Dal Pescatore, Seta del Mandarin Oriental Milano↑, Reale, Lorenzo, Laite, St. Hubertus, Uliassi
91 Vissani↓, La Madia↓, La Madonnina del Pescatore, Ilario Vinciguerra, Da Vittorio, La Trota, Berton↑, La Siriola La Siriola dell’Hotel Ciasa Salares↑, Enoteca Pinchiorri↑, Taverna Estia↑
90 S’Apposentu a Casa Puddu, Romano, Le Colline Ciociare↑, Pascucci al Porticciolo↑, Quattro Passi↑

 Antonio GuidaのSeta del Mandarin Oriental Milanoは、各ガイド上昇気配。

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# by aqishii | 2016-12-24 13:58 | Guide : Italy | Trackback | Comments(0)