人気ブログランキング | 話題のタグを見る

AQB59 レストランをめぐるグルメのめくるめくメルクマール (早口言葉)

aqishii.exblog.jp
ブログトップ
2012年 05月 05日

どひゃっ!! De Kromme Watergang

どひゃっ!! De Kromme Watergang_e0254271_4333518.jpg いやあ参りました、凄い奴がいた、De Kromme WatergangのEdwin Vinke!
 現代の多彩で繊細な料理手法を踏襲(その面でも魅了)しながら、食べた後に残るのは、「土地の本質」、エッセンシャルな感覚の深み。

 所はHoofdplaat…って、、、近くの大きい町は、Brugge, Gent, Antwerpen, Middelburg, Bergen op Zoom…になるか、、、って結局どこからもえらい遠いやん(^^;;)。この辺りを細かく回るなら、絶対、レンタカー推奨。
 今回は鉄道利用の我々はオランダ側からの移動なのでMiddelburgから海底トンネルを抜けて伺う。上述の町、どこからでもタクシー100ユーロくらいか。
 いやあ、見渡す限り、牧草地と畑が広がるのみ、その真ん中の数戸かたまった小集落に、忽然と建つ。…なんかこんなんばっかだな(笑)。またしても、middle of Nowhere。
 俺たちってそうは言っても「皿の上至上主義者」なんで、店が何処にあろうといいんだけど(^^;;)、こーゆーどうしようもない鄙にいきなりとんでもない才能が生えてくるのが多々見られるのは、何とも不思議&快感。

 Edwin Vinkeは、2011年ゴーミヨのシェフドラネ受賞、続いてミシュラン2つ星を獲得し、ゴーミヨも18点。ここまで来ると、ベネルクス圏では「トップレストラン入り」した「最大の注目株」と言えるのだが、世界からの視線を集めるのは、まだこれからか。
 どうでもいいが、私個人は、それ以前からマークしてて、前回もスケジュールがあえば来たかった店。ちょっと悔しい(←意味なし(^^;;))。

 店のすぐ近くに一部屋だけ宿泊棟をもつ、ってんで頼んどいたが、、行ってみたら、丸々一軒」の庭付きのおうちを二人で独占。部屋の真ん中のバスタブ、シャワールーム、暖炉、屋根裏二階にベッド、マダムが「ブランシュ」さん…というのにちなんでか、内装全て真っ白に塗られて、まことにクール。

 レストランの壁には「砂まみれのシェフの顔のポートレイト」。子供のとき、この地の海岸で遊ぶと必ず砂まみれになっていた。「二週間経っても、耳から砂が出てきたものさ」。その感覚を持ったまま、この地で料理するんだと言う。ゼーランドの海産物の精霊が宿る皿が生まれてくる。
 もんのすごく、料理が好きそうで、嬉しくてたまらない感じ。翌昼の出発時も、「ごめんごめん今、肉をいじってたんで握手できないんだけど…。それよりこの肉見てよ、オランダ牛の8週間熟成なんだけどさ、」とゴキゲン。

 到着時にカバン類に「Librije hotel」のタグがついたままだったのだが、メートル氏はすぐに気付き、「ほほぉ昨日はリブレイで…」。ま、旅の目的の説明が要らなくなってラクだった(笑)。オランダ・ベルギーのレストランどうよ…的な話を色々交わしたが、「今回はまずIn de Wulfでさ…」と言った時の食いつき方が強烈だった。
「え、Kobe? どうだった?」
 このところ、ヨーロッパの飲食業界の最もホットな話題は、KobeとFavikenのMagnusだ…とも聞くのだが、ホントにそうなんだな、と。
 "いや、今は呑気な顔してるキミたちが次のホットステージに乗ってる可能性も十分にあると思うぜ"
 ま、彼らよりEdwinの方がだいぶ年上だろうけど(^^;;)。

by aqishii | 2012-05-05 04:37 | 美味しい日々 | Comments(0)


<< えー、ま、サラッと Herto...      ハンドメイド料理 >>