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AQB59 レストランをめぐるグルメのめくるめくメルクマール (早口言葉)

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2016年 05月 20日

食の都じゃ、あ〜リマせんか (14)

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 *Pejerrey
 *CEBICHE CALIENTE
 *SANGRECITA DE CABRITO
 *ARROZ CON PATO A LA CHICLAYANA
 +Montes, Blend Cabernet-Carmenere, Valle de Colchagua

[AQ!]
 帰京日。夜の便なので昼は楽勝で食べられる。
 一応、店未定のままリマ入りしたのだが、数日過ごしてみて、「やっぱり最終日はフィエスタかな」で衆議は決する。
 北部ペルーはChiclayo地方の料理を供する店。(チクラヨ、先月のエクアドル地震は大丈夫だったかなあ…)
 2,3日前に予約メールをいれてみたのだが、メールは英語ダメ系。変な英語の返事が来たのをウッカリ誤読して返信したら、音信が途絶えてしまった(^^;)。
 うーん…と思い、再度、西語で連絡すると、すぐ返事が来た。下手でも最初からそうすりゃヨカタ(^^;)。

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 案外キッチリ予約管理はしてるようで、当日着いてみると、「AKIRA ESHII 01:00 Pax2」の予約札が卓上に。…いやでも、テキストでやり取りしてるのに何で「ESHII」に歪んどるねん?(笑)
 サービス女子がなんとなく嬉しそうに、
「"エチ"さんでいいですか?」
 と聞くので、
「イシイだよん」
 と言うと、
「マア!」
 …なんか“嬉しそう”ってコチラでは多くて、サービスは向いてるヒトたちかもしれない。
 エチじゃないけど(^^;)。そういえば「Maido」のサービスが「ShicaShica」を「チカチカ」と発音してた、「shi」は「チ」な感じなのかな。
 サービスおじさんも感じ良い。
 後ろの卓はめでたい席らしいのだが、はしゃぎすぎてコップをひっくり返しちゃったりしてたが、粗相したオッサンの処理も、感じが良い。

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 ABRE BOCASから頼もうとしたら、
「それはアミューズで出るんだよん」
「了解。…ぶっちゃけ、ホットセビチェとアロスコンパトとカブリトサングレが食べたいって感じなの」と言ったら、「よしよしテキトーに案配してあげますね」と。

[へべ]
 アミューズは、からりと揚げたペヘレイを極薄トーストに載せたカナッペ。みじん切りタイプのサルサクリオジャをトッピング、晴天最終日の乾杯クスケーニャにばっちりの相性。

 隣の6人卓の女性陣はパッションピスコやピスコサワーでのっけからにぎやかに盛り上がり、料理が来れば取り分けられる端から(全員に行き渡るのを待たずに)どんどん食べていく。テンポ、早っ(^_^;)
 プラには大きな魚をオーダーしたようで、中骨のこんがり焼き(揚げ?)も登場、大歓声で迎えて記念撮影してました。

CEBICHE CALIENTE
 Cocido en termino medio en brasas de carbón natural (mero murike, aji amarillo, culantro, cebolla china, limón, chicha de jora, sal).
 前菜にはこの店の名品、ホットセビーチェことセビーチェアラブラサを2人でシェア。
 ガルーパ(たぶんハタの類)の皮目を炙って(かな)、温かい黄色い酸味のあるソースとたっぷりのハーブでいただくというものですが、これが驚きの美味!
 いつかまたリマに来たら絶対この店でこれ食べるぞ、と心に誓うタイプの料理でした。

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[AQ!]
 セビチェはガルーパ、「この料理にはガルーパがベストだ」とのこと。皮目が炙られたちょっとの香ばしさと身のジンワリと引き出された旨味が、呆れるほどに魅力的。

SANGRECITA DE CABRITO
 カブリト、佃煮のエスプーマ(笑)かと思うほどの軽さ、奥行があって優しく品良い抜群の味付け。ダイス形じゃがいもが少し。

[へべ]
 主菜はカブリトのサングレチータ、内臓煮込み的な料理で、食べてみるとブーダンノワール・モルシージャ系の味わい。こっくりしてるのに、これがなぜかパルフェのように軽い。

ARROZ CON PATO A LA CHICLAYANA
 (preparación al momento en ollita de fierro fundido personal)
 そして待望のアロスコンパト! 鋳物の鍋で炊き上げて登場する緑の鴨御飯を、最後は鍋底のおこげ(これがまた旨い!そして軽い)までこそげて堪能しました。

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[AQ!]
 超絶絶品ラインナップな店だ~。
 天下の逸品♪ 「鍋熱いから気をつけてね」は何度も(笑)。
「おこげ、食べる?」「うんうん!」…と答えると、かなりキレイにこそげとってくれる♪ これがまた悶絶!
 これは神の食べ物か悪魔の食べ物か、はたまたペルーのおっさんの捧げ物か(笑)。
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 …そしてまたしてもガストンにばったり! 奇遇過ぎ!
 チミたち、いったい何しとるんの~?…って顔。
「ここ、アストリッドがサイコーだっつうてたから、来たヅラ!」
 (Astrid y Gastonでアストリッドと話してた時に「アナタタチがまだ行ってないとこじゃ、フィエスタがイチオシ、大好きなの」とのことだった)
 …でも今夜帰っちゃうから、グーゼンも打ち止めだよ…
 …ペルーはどうだったい?…
 …サイコーだったよ、愛してますペルー♪…

[へべ]
 近くのテーブルから奥の方へ何やら挨拶に行く人たちがいて、見るともなく目で追うと…白いシャツに、見覚えのあるフォルム。
 なんとここでまたガストンに会ってしまうとは!

*****

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 まだまだ眩しいピーカンをホテルに向かってブラブラ戻る。
 しかしなんだ、今回のホテルはまだリマ地理の右も左もわからぬうちに押さえたのだが、来てみるとMaido, Central, Fiesta, amaZが徒歩圏内だった。食い歩き旅にはピッタリだったなあ。
 Fiestaの近くに、「laboratorio gastronomico」という大層な名前の建物が。おおなんだ!?…と思ったが、厨房機器屋さんかなあ。

 Fiestaのお客さんは食事が済むとどんどん帰って行く。どうもポストレは無いっぽいし、お茶・珈琲をやってる卓も見当たらない。空いた席にどんどんバーカウンターから待ち客が移ってくる。
 なのでボクらも食事終わりで退散した。そして、昨夜思った以上にイケてた「true artisan cafe」で珈琲キメ。
 更には、リマの最後を偲んで「La Gran Fruta」でフーゴを決める。5,6回来たかな、此処(^^;)。

 18時頃、ホテルからタクシーで出発。
 ほどなくして海辺。太平洋を逆側から眺める夕焼けが気持ちに沁みるように美しい。
 カジャオに差し掛かると、…激しい渋滞ショーがスタート(^^;)。空港まで、空いていれば20分くらいのところを2時間かかる。阿呆みたいな交通インフラの貧相さ(^^;)…コンクリート詰めのように固まってしまう交差点が数箇所あんだよね。ま、早めに出て、良かったね(^^;)。
 帰りは、ニューアークで3時間トランジット。


el valle

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by aqishii | 2016-05-20 10:20 | 美味しい日々 | Comments(0)


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