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AQB59 レストランをめぐるグルメのめくるめくメルクマール (早口言葉)

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2017年 12月 11日

せーかん連絡船は香港に着く (1)

 11月下旬連休は、せーかん(蛇羹)求めて香港へ♪
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 土地との縁も、ある時はあるし無い時は無い…もので。何故か、9月に続いて「すぐまた」の香港に到着。
 …ま、毎月とか来てる香港迷の方々に比べれば、フツーヽ( ´▽`)丿。

 今回の宿は灣仔。MTRから250m・トラムから50m…くらいのとこだったが、えらい便利だったなあ。
 テレビをつけたらちょうど、香港のミニチュアクッキングの人たちの調理・撮影を取材している。へべは萌えて釘付けw。
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 ホテル着16時半…みたいな便だったので、夕食を早めに取ろうと思ったらすぐ時間が来る。
 迷いなく中環へ。
 迷いなく屈臣氏のワインセラーへ。…って、つまり、9月と同一行動(^^;)。ひと言で言えば、「味をしめた」(笑)。
 で、陸羽のドアマンにこんばんや~、入店して、ドモです・ロンワイ♪

せーかん連絡船は香港に着く (1)_e0254271_20070302.jpg
 見覚えのあるオジサンが、「あれ、見覚えある日本人だな」という顔をした気もする。
 今回は二人世界的なボックスシート…詰めれば4人がけも出来るかな…に通される。陸羽は少人数セッティング席もけっこー、ある。

 *竹絲鶏燴三蛇
 *碧緑生魚巻
 *蜆芥鯪魚球
 *咸魚蒸肉餅
 +16 Cornish Point Pinot Noir / Felton Road

 えーとなんだ、メモ用紙を出して「蛇(羹)」と書き出したとこにオジサンが来たので、
「ヤウモウ?」「ヤウ!」
 後で壁を見たらデカデカと「竹絲鶏燴三蛇 上市」と張り出されていた。
 それから「蜆芥鯪魚球」を見せると、コチラは“今日はどうだっけなあ?”と厨房に問い合わせ、結果は「ヤウ!」
 あとどうしようかなあ、頼みたかった一つ「碧緑生魚巻」は野菜役も兼任出来そうだからお願いする。
 それとヨッペン食いたいなあ、陳皮と咸魚で悩むが、ハムイ。(陳皮は牛、咸魚は豚という違いもある)

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 ワインは前回と変えたぞ、フェルトンロードのピノ。はいお願いします、と渡す。
 ほいほいと受け取ったオジサン、サーブにかかるが、栓を見て“あ、なんだスクリューキャップか、つまんねー”という顔をしたような気がする。…いや、気のせいだ(笑)。

 ついでに先に書いてしまうと、陸羽の隠れたありがたみ…いや隠れてないかもしんないけど、は、サービスの温かみ。何かイイんだよねー、和み~なのだ。ラクだ。それと、大基本のテーブルウォッチがみんな、シッカリしてんの。ラクだ~。

 1人ずつ、ほど良い碗に三蛇羹。この時期に香港に来たからには♪
 オイシイ…陸羽のは、もんのすごくいいバランス。丸~い調和の中の蛇。ウロボロスかw。思わずニンマリ。そしてジワっと温まる。
 蛇羹特有の薬味セット:菊・レモン葉・薄脆・香菜…の具合がまた、実に丁度良い。丁度良いは偉大なり。
 まあしかし、この薬味セット考えたヒトは天才だなあ。

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 9月にハマった蜆芥鯪魚球。今日の方が、揚がりの見た目が白っぽい。この辺の誤差は人によるのかな。味の方はさほど違わなくて、OK。足元がヨロヨロとするくらい、好きな、くちゃさ。
 ボクらなんかN師匠に伺って初めて頼んだ品だけど、老饕擡の森田さんと話してたら「香港のきちゃない店だと割りと定番ですね~」だそう。出会わずにいる食い物は多いもんだ(^^;)。

 ハムイツィンヨッペン。粗めというかシッカリ肉肉しい肉餅に、ゴロンとでっかい咸魚の切り身がそのまま乗って、蒸されてくる。
 これ、巨ウマ。主菜という肩書としても堂々の、貫禄あるウマさ。サイコーに美味しい肉餅だ。
 ゴハンもいいと思う。かなりイイと思う。よっぽど頼もうかと思ったが、酒にもイイ(笑)。ワシらは、どっかんどっかんワインを飲む。
 咸魚はどうなんだろうなあ、全部食うと多少、しょっぱいかなあ。いいだけ齧るくらいかなあ。…と言いながら、わりとあらかた食べてしまった(^^;)。

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 碧緑生魚巻は、火腿細切りの雷魚巻。メニューでは、肉餅や雞茸鷓鴣粥ともども「懐舊菜式推介」(traditional recommendation)に入っている。たしかに、火腿+魚は古法な印象が強い。
 ヒジョーに乙な一品。
 まったくケチらないwアスパラにパプリカで、野菜も十分取れるのが、2人客の注文選定には助かる。

 ああ、この場にいるのが楽しい。此処にいるのが美味しい。
 …悲劇的にも食べるとなくなってしまう(アタリマエだ笑)が、ホワホワして感じが良くて極楽だ(←カンタンだ(^^;))。

*****

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 「気分の習性」みたいなんは恐ろしいものwで、足が西營盤に向く。オヨヨ(^^;)。
 陸羽~源記…自分の中ではもんの凄くシックリくるんだよなあ…。

 西營盤B1出口。目の前に健康食品店「有營盤 Eat Smart」。茶や湯の、乾貨・漢方薬ミックスが豊富なんで、少し買物。

 *香滑燉雞蛋
 *桑寄生蓮子茶

 本日も大賑わいで、オジチャンオバチャンと相席。
 前回に「次には試してみよ~」と言っていた2品ですんなり決まる。

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 プリンは、器の縁までフルッフルに満たされていて、思わず「表面張力」という言葉を思い出すほど。
 なんつーかフシギな食べ物で、「うすら甘く緩い茶碗蒸し」と「プリン」の中間くらい…みたいな。たよりなくも魅力ある。

 桑寄生はヤドリギの一種…という。ホンワリとおなかが楽になる。源記の蓮子は、うんまい。
 源記の貼紙によれば、桑寄生の効き目は「滋陰降壓」だって(よくわからんが(^^;))。

 この2品に限らず、器のすりきりいっぱいに中身が入っている品が多い。店のオッチャンら、運ぶの上手だわ(^^;)。

*****

 灣仔への戻りはトラムで。夜風が気持ちイイ。
 中環を過ぎて中國銀行に向けてカーブする辺り、カメラ小僧がずらっと三脚を並べている。
 たしかにトラム撮影にはいいポイントだが、大勢で何を狙っているんだろう? 特殊車両トラムでも来るのかな?


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by aqishii | 2017-12-11 20:15 | 美味しい日々 | Comments(0)


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