人気ブログランキング | 話題のタグを見る

AQB59 レストランをめぐるグルメのめくるめくメルクマール (早口言葉)

aqishii.exblog.jp
ブログトップ
2013年 01月 22日

年越シドニー (1)

 そういうわけで、1/7日記の続きになるけど、「18年ぶりの南半球」で年を越してきましたメモ…でごぢゃります。

 いやあ、シドニーに行こう…となるまですっかり忘れてたけど、シドニー直行便は“夜行”なのであった。
 東京を夜に出発して翌早朝にシドニー着。
 シドニーは空港が市内から近い。公共交通機関は高め…などもあって、到着時はタクシーでホテルへ。
 「ひょっとしたら…」の希望は空しく(^^;)、部屋の用意はまだ。
「チェックインは14時頃でヨロ…」と念を押され、荷物だけ預ける。
 ヘイマーケット、中華街、どこかのイタリアンカフェ…。
年越シドニー (1)_e0254271_1946577.jpgchat thai thaitown 
 *mhu bhing
  grilled pork skewers
 *khao mok gai
  chicken and rice braised in turmeric and five spice with green chilli and garlic sauce with rice
 *khao dtom sen
  fresh rice noodles with pork ribs in a clear pork broth

 到着日昼、腹減る。まあモタレずに程よく何か食べたいネ、とへべ検索すると、すぐ出てくる人気タイ料理店の一つ。
 一休みしていたカフェからも(歩いて)近そうだったので向かってみる。

 モダンなハコ、スマートな料理…と今っぽいタイ料理だが、「安くて・ウマくて・量いっぱい」という古典的“安メシ原則”をよく押さえていて、人気が爆裂している。
 ピーク前の、11時半にもならないうちに入って良かった(但し、後日判明したところによると、回転がいいし、店頭ウェイティングリストに名前を書いておくシステムも整理されているので、待つのは苦にならない店)。
年越シドニー (1)_e0254271_1948422.jpg

 品書も魅力的。
 食べると、日本の「安タイ」より、材料が圧倒的に良いなあ…(と、ここは溜息)。辛味の具合は「必要に応じて…」って感じだし。
 香菜は必要量が付いてる。シドニー、台湾料理「朱媽媽」みたいに香菜ケチ臭い店も、ある。

 料理の種類はかなり多いが、このkhao mok gaiは人気の一品みたい。美味。写真からはわかり辛いが、鶏、立派。





 Gloria Jean's Coffee。…豪州資本・豪州人従業員がウリ(笑)の、普及型カフェチェーン。豪州もそういう悩みアリ…なんやね。このチェーンもかなりお世話になることに…。
 店の前の通りは、路面電車。「ウォレスとグルミット」号。
年越シドニー (1)_e0254271_19491881.jpg

 中央駅で、明日の移動の下見。
 …などあって、ホテルにチェックイン。



Kingsleys Steak & Crabhouse 

 *Chilli Fried Southern Calamari
 *Eye Fillet
  pasture fed, Grasslands, marble score2+
 *Cape Grim Striploin, on the bone
  pasture fed, Black Angus, marble score2+
 *Pavlova Meringue Roll
  creme cantilly, strawberries, rhubarb
 *Grand Affogato
  vanilla ice-cream with a shot of frangelico & an espresso on the side
 +11 Shiraz Kingsleys Collection Heathcote
年越シドニー (1)_e0254271_19511587.jpg[AQ!]
 到着日夕食。
 翌日からのガストロ行脚はだいたい決めてあるが、今日は白紙。
 しかしまあ、「明日からは凝ったモノも多かろうから、シンプルにステーキとか、どやねん?」が風向き。(到着日ステックフリットはボクらの欧州セオリーでもある(笑))

 …で、検索かけてみるが、なかなか決まらない。そういえば、(高級)ハンバーガーの店を検索するのも、難儀した。
 結局、アレなんですね、豪州でステーキやらハンバーガーやら…って、アタリマエな食い物過ぎる上に大概のレストランで用意がある…がために、「イカシタ専門店」とかあまり出てこない。「最高のハンバーガー?ロックプール行け」だったり…。むしろ関心時は、「500円ステーキ」「1000円ステーキ」でのランキング、だったり…(笑)。
年越シドニー (1)_e0254271_19542146.jpg ま、そんな中、手応えあるっぽかったコチラへ。
 そうそう、言っておかないといけないのは、「Kingsleys Steak & Crabhouse」です、「Kingsleys Steak House」ではありません(^^;)。紛らわしいがな(^^;)。
 後者も有名店らしいんだけど、「多少落ちる」…って評者がいた(真相は知らん)。

 予約電話をしてみる。
「はい今晩ね、2人? 空いてるのは、6時15分、30分、45分、8時30分、45分…」
 ナヌッ、「それ、その6時45分、Ishiiね、よろしくシーユーレイタ」
 さすが人気店らしく、ちょうどいい時間は売り切れの模様。
 もう6時近かったので、ズバッブバッと着替えて出発。
 ウールームールーらしい。たしか駅の無いエリアで、まだ土地勘もない日、タクシーを飛ばす。
年越シドニー (1)_e0254271_19552423.jpg まだまだ眩しいほどの太陽の照りつけるワーフ(上の写真は、食後、帰途のものざんす)。
 ずらっとヨットなど繋がれている波止場に、レストランが並んでいる。その先頭がkingsleys。
 そのまた先は高級マンション風、波止場の先っちょに出ると、軍艦か?…ってごっつい巨艦が泊まってるのが見える。そして釣り人たち。
 「ワーフを守った人々」みたいな記念エリアがあり、保存区域になってるみたい。詳細は知らないけど。

「外がいい? 中がいい?」
 この季節、外で風に吹かれながらやらかす方が人気のようだけど、ボクらは店内で。
年越シドニー (1)_e0254271_195839100.jpg 軽い前菜を一つくらい…と頼んだイカフライが美味過ぎる! 高級レストラングレードを凌ぐか、というくらい。ナンじゃコリャ、というぐらい。
 柔らかくて弾力があって、味がある! 衣も揚げ具合も、イイネ!
 実はこの旅行は「豪州烏賊の実力に驚く」旅となったが(笑)、これがその始まり始まり…でありました。

 この店は屋号通り、ステーキと蟹がウリなのだが、蟹はパス。
 肝心の牛。
 Wagyuもあれば仕上げ3ヶ月グレインフェッドもある、が、やはりここはパスチャーフェッドで。
 ど~ん!! ぺろっっ!!
 いやサスガでごわす! にっくにっくはっぴー!
 Cape Grim Striploinの400gとEye Filletの200g、割る2で一人あたり300gなので、まあ言葉通り
「あっ」
 という間になくなる(笑)。
 肉汁たっぷりでミッシリ。StriploinとFilletの味わいの違いっぷりも実に嬉しい。日本牛は、変な脂臭が何処からも強くて部位の味の違いが曖昧…という傾向はあると思う。
 焼きは「ミディアムレア」、此処以外でもわりとミディアム寄りの印象の豪州、「レア」はどのくらいか…も見たくはあった。まあでもボクらはこのくらい。
 塩・胡椒がとても適切で、ソースは数種類から選んで別添で来るのではあるけど、味見に舐めたくらいで不使用。
年越シドニー (1)_e0254271_19591973.jpg デザートは「本場でパヴロヴァ!」(笑)が嬉しい。し、美味かった。
 Pavlova:1920年代にロシア人バレリーナのアンナ・パヴロヴァがオーストラリア/ニュージーランド公演をした時に発明された、そうですよん。
 シャリアピンみたいやな(笑)。未だに、発明オリジンをめぐってはオーストラリア/ニュージーランドがお互い譲らない…という話も(^^;)。

 ワインはハウスワイン的な位置付け(Chophouseと共同)の「Collection」という安シラーズ。
 まったくもって安ワインというのは、旅をしていなければ、かくも美味いものか! …と、お馴染みの台詞が口をつく(笑)。

-------------------------------------------------------------------------------
   AQ! Ishii web site
   「楽しいレストラン」



by aqishii | 2013-01-22 19:59 | 美味しい日々 | Comments(0)


<< The Miele Guide...      浅草オマージュ、『Yahoo!... >>