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AQB59 レストランをめぐるグルメのめくるめくメルクマール (早口言葉)

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2014年 08月 18日

Indian Modern

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 インディアンモダン料理について、先月のFDLに
 という記事があった。
 面白かったのでメモっとく。

 「There’s a battle brewing over the fine dining kitchens of India」と書き起こされるように、21世紀型インド料理の風は既にびゅーびゅーと吹き始めているようだ。
 登場人物は、2001年に初めてインド料理でミシュランの星を得たVineet Bhatia(ex.Zakia)、今を時めくGaggan Anand(Gaggan)にManish Mehrotra(Indian Accent)、そして重鎮のManjit Gill(BukharaDum Puhkt)。

 Gaggan/Manishのモダン論、そしてManjit老の「改革に反対はしないが、若者はその前に料理をきっちり理解しておくべきだ」などの言葉(いずこも同じ(笑))…は、本文を見てもらうとして、Manishの語り口は面白い。

●だってインド料理文化5000年…の結果がさあ、みんな「chicken tikka masala」だろ?、インド料理ですらない(笑)
●「伝統」に則って…って言ったら、唐辛子もトマトもジャガイモも、みんな無し!…だよ(笑)

 といった具合。

 ちなみに、チキンティカマサラは英国料理。

 歴史の長い料理ではよくあることだが、とりわけインド料理での唐辛子・トマト・ジャガイモ抜き…の姿は想像が難しい。…が、それらをもたらしたのは、16世紀のポルトガル人。
 そういえばポピュラーな、チキンビンダルーなどの「ビンダルー」…アレはポルトガル料理である。Vinha d' Alhos…が訛ったらしいのだが、勿論、内容も訛り倒されている。

 スリランカの茄子カレーはオランダ料理、なんてのもある。
 インド料理5000年と言っても、現況はカオスだ。
 都市伝説によればボキューズが最高の和食はカレーだ、と言った…というのもあるな。かんけーないか(笑)。

 だから、インドの、真にローカルなイングレディエンツとリージョナルな料理の真髄が味わいたいのであれば、「俺たちの深い研究・思考から再構成・創造された」インディアンモダンが一番なんだぜ、、、と言われたら、そうですねえ…という気もする(笑)。
 いずれにしても、Manishの料理には説得力が、ある。



by aqishii | 2014-08-18 21:22 | 年代記(海外) | Comments(0)


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