インディアンモダン料理について、先月のFDLに
面白かったのでメモっとく。
「There’s a battle brewing over the fine dining kitchens of India」と書き起こされるように、21世紀型インド料理の風は既にびゅーびゅーと吹き始めているようだ。
Gaggan/
Manishのモダン論、そしてManjit老の「改革に反対はしないが、若者はその前に料理をきっちり理解しておくべきだ」などの言葉(いずこも同じ(笑))…は、本文を見てもらうとして、
Manishの語り口は面白い。
●だってインド料理文化5000年…の結果がさあ、みんな「chicken tikka masala」だろ?、インド料理ですらない(笑)
●「伝統」に則って…って言ったら、唐辛子もトマトもジャガイモも、みんな無し!…だよ(笑)
といった具合。
ちなみに、チキンティカマサラは英国料理。
歴史の長い料理ではよくあることだが、とりわけインド料理での唐辛子・トマト・ジャガイモ抜き…の姿は想像が難しい。…が、それらをもたらしたのは、16世紀のポルトガル人。
そういえばポピュラーな、チキンビンダルーなどの「ビンダルー」…アレはポルトガル料理である。Vinha d' Alhos…が訛ったらしいのだが、勿論、内容も訛り倒されている。
スリランカの茄子カレーはオランダ料理、なんてのもある。
インド料理5000年と言っても、現況はカオスだ。
都市伝説によればボキューズが最高の和食はカレーだ、と言った…というのもあるな。かんけーないか(笑)。
だから、インドの、真にローカルなイングレディエンツとリージョナルな料理の真髄が味わいたいのであれば、「俺たちの深い研究・思考から再構成・創造された」インディアンモダンが一番なんだぜ、、、と言われたら、そうですねえ…という気もする(笑)。