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AQB59 レストランをめぐるグルメのめくるめくメルクマール (早口言葉)

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2014年 12月 25日

2014年、ボクらの新しき天体

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 我が家恒例、当年の、「新しき天体」((C)ブリア=サヴァラン)…との出会いメモ。

 「その年初めて行った店の中で、“また行きたい”と思った魅力的な店」…の覚え書きでふ。

 ボクらの新しい出会い…ということで、とくに新規開業店とは限らない。そんなに新店に行くわけじゃないし(笑)。何の役に立つかようわからんし(^^;)、直接的に有意なもんじゃないけど、例年に固定的視座で積み上げて行けば、考現学的興味は湧くかな、と(笑)。経時的エッセイにはなるかな、と。
 文中、アタリだのハズレだの言ってますが、ま、「ウチの好みとの相性」の話で大したこっちゃありませんので、悪しからず(^^;)。

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 …ってわけで数年、書き留めてきたのだが、今年はなんか異例な年となった気がする。

 この、ウチの「出会いメモ」は「ウチにとっての初めて」メモであるので、新しい店ばかりが対象ではない。
 …のではあるが、2013.2012.2011.2010.2009…と遡ってリストを眺めると、そうはいっても「こんな店と出会った!」と大きく触れているのは「新店」(オープン2年以内くらいの)が多いのであった。
 例えば去年、「俺の2013年新しき天体はこの5軒」と挙げた店はすべて新規開店だった。

 それが今年は、夏ごろに既に
「ドッカーン!って感じの新しい店、会わないねえ…ってゆーか、『あそこもう行きました?』みたいな『話題の新店』もあまり聞かないねえ」
 と話していた。そして1年間、そんな感じが続いた気がする。

 またその一方、今年は「何となく行きそびれてた(有)名店」に重い御神輿あげて行ってみたらあんまり凄くてビックリした…というのが、例年よりずっと多かった。こちらは珍しいくらいに高打率だった。

 それはどういう意味をもつのだろう?
 ことさらに「自分に原因」を求めれば、加齢によって検索アンテナが鈍ってきたのかもしれない。
 ことさらに「他人に原因」を求めれば、帰国開店すれば話題になるだろう若者が仏伊などで(日本パッシングして)開業してしまう傾向によるのかもしれない。
 (笑)…などと言ってみても、ま、しかし真相は「偶然」のようなものだとは思う。…が、こんなことを書き残しておいたのを10年後に見たりすると、また、現在では想像のつかない感慨に浸ったりも…するものであるからなあヽ(^~^;)ノ。
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 そんなこんなの、新しき天体2014。

[へべ]
★★★ 絶対また行く!
喜邑 (2005オープン)
「あなたとうまくいかないのは、私の心変わりのせいなのかしら?」
…近年すっかり疎遠になっていた懐石と鮨、どちらにも少々そんな後ろめたさがあったのだけれど、そうじゃなかった! 求めていたのはコレだコレ!!
 という出逢いのあった2014年でありました。
 見ようによっては盆と正月が一緒に来たようなもんですなぁ(笑)。

[AQ!]
 そんな訳で「チミたち、行ったことなかったとですか」と言われちゃう(有)名店だけど。
 江戸っ子のせいか、鮨はもういいか…って感じを抱く傾向があった所に、喜邑さんはやられた。うわ~、びっくり~、新世界~、超~好み♪
 鮨は町内で、と言いたがる江戸っ子として、まあギリギリではあるけど「ご近所」感覚なのもイイんす。鮪を使わないのも素晴らしい。
 はやしさんは京都だからおいそれとはリピート出来ないけど、また是非。



[へべ]
★★ 是非また行きたい!
一富士 (2010オープン)
大滝 (2004オープン)
 風向きというのは不思議なもので、行こうと思うと満席だったりとなかなかタイミングの合わないこともあれば、繁盛店なのにポロッと行けてしまうこともある。
 今年はどうも、こっち方面の風が吹いていたようで…。

[AQ!]
 いいねえ、肉割烹一富士
 経堂の和食・大滝さんは、食べ歩き方面(?)からはほとんど聞かないが、何人かプロが「イイ」と言うんで寄らしてもらったら、これが優れモノ。同価格帯なら東京でもトップに好きな方かも…。
 …と言ってたら、12月に入って突如、「大滝閉店」の報が入った。あちゃーー。2012年ソスタ以来の「いきなり閉店」ショック(^^;)。現在のところ事情はわかんないけど、満席も多かった店だし、いずれにせよ「次の展開」はある…と思う。
 あ、それから、艇家大牌檔ってのも今年初めて行ってみたんだけど、その後すぐなくなっちゃいました。
 あ、それから、Bagatelleってのも今年初めて行ってみたんだけど、5日後になくなっちゃいました(^^;)。


[へべ]
★★
 フレンチの魔味、ここにあり!

[AQ!]
 訪問記のブログアップをしたばかりだけど、ほんま、図々しくも伺ってみてホントに良かった。しかし、20世紀開店組なんだなあ、コチラ。

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[へべ]
★★
マンチズバーガー (2011オープン)
 みなぎるパワーと見事なバランス。私の心のハンバーガー王@東京はここに決定。

[AQ!]
 フリスコなき今、@東京はここ! ってゆーか、俺の少ないバーガー体験で言えば、マンチズ@東京・フリスコ@博多・コーナービストロ@NYCが3大(好み)バーガー♪
 前店舗の頃から名前はチェックしてたんだけど、場所の縁がイマイチでねえ、早く行けばよかった(^^;)。


[へべ]
★★
パッポンキッチン (2013オープン)
 予習にかこつけて楽園発見!…というパターンが今年はこちら♪

[AQ!]
 今年の数少ない「新しき天体」らしい「新しき天体」(^^;)
 ここはホントに楽しウマいイサーン料理。誰の考えなのか、本格的なイサーンだと思うのだが辛さだけは存外控え目なのがまた、嬉しい。「まずは激激辛」ってタイプの人には向かないのかもしれないけど。


[へべ]
★★
黒猫夜銀座 (2013オープン)
 心躍る新世代中華! 銀座だろうと六本木だろうと、黒猫夜に揺るぎなし。

 当家には今年屈指のグッドニュース!
 フィオッキの二階に開店したピティリアーノで、ズッパや炭火焼や煮込み料理が堪能できるようになりました。ズッパの種類も大幅に拡充され、どこから頼もうか目移りしちゃってもう大変…。

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★ また行くぞ!
コルク (2013オープン)
目白旬香亭 (2014オープン)

[AQ!]
 「新しき天体」…と言う本項の主旨からは「知った顔」組(笑)だけど、素晴らしい星を増やした。
 気鋭の水岡料理長が(今年はマムシに噛まれながら(^^;))気焔をあげる黒猫夜、リストランテ料理とトラットリア・家庭料理というイタリアンシェフありがちジレンマを本丸2階で解決したピティリアーノラスの裏返し…という手品が快感なコルク、「帰ってきた」旬香亭ありがたや。

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[へべ]
ヴァッカロッサ (2013オープン)
クラウン (2012オープン)

[AQ!]
 数十年の懸案(笑)「志度」行きも果たした今年だが(^^;)、ヴァッカロッサは「新しき天体」らしき店。ちょっと変わった点も多いが、ステーキは実に好み。クラウンは豪華メゾン型の「これから」を背負う一軒かな。

[へべ]
+ 更にこちらも

- 旅のユーティリティプレイヤー群
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[AQ!]
 …という辺りがイマの空気を感じるというか、優れた良店。よく特集が組まれたりする、「気軽でTPOユースフルでリーズナブルでビオなガッツリ肉ビストロ」…みたいな? 東京の、そのジャンルというかスロットの充実。
 一軒一軒では、料理はレストラン勝負なユニック、熟成ワザの下北沢、「あの鳥山さん独立」「Oh!」のアミニマ…と個性も立っているのだけど、総じて「イマはこれくらいんとこがイイんだよね~」という話に、よくなる。

 オスリ(2013)は良店だけど、あの店でやってるようなモダンコリアを、もうきもちマニアックに詰めてやるような店が出てこないかなあ(願望)。

 京都タルカ(2012)はそうそう行けないけど、御徒町ベジキッチン(2014)は戦力。インドのショーケース的な店としては最も上手い感じで、それにやっぱ、酒が飲めるのはイイ。
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 SEL TOKYO(2014)、天天厨房(2013)は実力店。
 しかし天天のまだ若い謝シェフが腰を痛めて稼ぎ時の12月に少し休んでしまったのは気の毒だった(…という話は天天公式で告知されてます)。
 世田谷のグルメは我々の主要関心事だけど、世田谷グルメの強みである店舗の「少人数体制」は、ひとたび体調不良などに見舞われるとあっという間に弱みに変わる。今年は天天以外にも実力店の体調不良休店があったし、ホントに皆さま、お身体だけは大切に…。
 っと、そう言えば、SELの加藤さんも身体を壊すのは得意ヽ(^~^;)ノであった。お気をつけくださいまし。



by aqishii | 2014-12-25 13:36 | 年代記(日本) | Comments(0)


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