人気ブログランキング | 話題のタグを見る

AQB59 レストランをめぐるグルメのめくるめくメルクマール (早口言葉)

aqishii.exblog.jp
ブログトップ
2016年 06月 24日

これ以上は溢れまセーヌように (8)

 6月パリ旅行記の最後。
------------------------------

これ以上は溢れまセーヌように (8)_e0254271_13043004.jpg
[AQ!]
 David Toutainでの昼食が済み、シェフDavidにオーボワ。

 すぐ近くのLe Rouxのショップ。
 チョコを「好きなの7個詰め」でいただく。ルルーは値段も冷静でいいよな♪

 アンヴァリドは案外に、ペタンクのメッカであった(笑)。
 夕方のひととき、3試合ほど場が立っている。
 オッサン見物が楽しい(^^;)。

 さて、本日のこの後をプランニングしてみよう。
●ボクらは、ガストロの日は、一日一食+軽くツマミ…くらいが基本。いつオナカが空くかは謎(^^;)。
●この後、一本くらいは呑むぞ。
●帰国便は23時半予定…が2時間半のディレイ。
 というのが条件。
 …となると浮んでくるのが、半年前に教わった「Petit Sommelier」の存在である。
→酒が美味い。
→ノンストップ営業でいつでもOK。予約無しで席は大丈夫。
→食っても食わなくてもツマミだけも、何でもOK。
 おまけにですよ、
→店の目の前(モンパルナス駅前)からCDG直行バスが30分おきに出る。
 完璧じゃ~ん♪

これ以上は溢れまセーヌように (8)_e0254271_13055210.jpg
 これを基本線にしよう、と、まずはキーポイントであるモンパルナスに下見を兼ねて戻るか…でメトロ。
 アンヴァリド駅から乗車。
 ほろ酔いに窓から流れ込む空気が快い。
 うんよく走るメトロだね。…ん、よく走るね、、どっか駅、工事中?
 …ん、急行?…いやメトロに急行もなあ、、、
 …ってか、今のモンパルナス駅じゃね!?
 なんとメトロはアンヴァリド駅を出発した後、モンパルナス駅までも通過してしまい停車せず。
 一体ナニゴト?…と思うとこにゴチャゴチャ車内アナウンスがあり、Gaîté駅に止まる。かなりの数のヒトが降りる。

これ以上は溢れまセーヌように (8)_e0254271_13071476.jpg
 そう、げに恐ろしきはフランスの労働争議、「(幾つかの)駅に止まってやらね~よ」ストなのであったヽ(^~^;)ノ。
 地上に上がると、かな~りの人数のヒトビトがモンパルナス駅方向からGaîté駅に向かって歩いてくる。
 幸い、Gaîté駅からモンパルナスは近い。モンパルナスまで出てみる。
 うん、ストだデモだ争議だフランスだ…
 カフェでデモ見物…
 カフェにも次々と丸めた労働旗を担いだ同志が入ってきてプレッションで気勢をあげるやらオツカレを慰労するやら…

 「これではアレかもしれませんなあ」「ソレですなあ」…と、バス停を見に行く。
 ソレはアレでした(^^;)。 Orz...
これ以上は溢れまセーヌように (8)_e0254271_13074795.jpg
「Grève pas de BUS」

 まあ、そうだよなあ、、、
 急遽、プランを一部入れ替える。

 →「Petit Sommelier」でいいだけ飲食→ホテルに帰って荷物ピックアップ・タクシー呼んでもらう→タクシーで空港

 これだな。「55ユーロ固定価格制」は「タクシーでもいいや」って気になるもんだ(^^;)。

 ***

これ以上は溢れまセーヌように (8)_e0254271_13085158.jpg
 …という理屈で辿り着く。
 駅の前の人々の交差点。であってかつ、秘密の酒園♪
 まだ18時半だが、「最初はだらだら、ビールでも…」と入店する。

 *Planche de charcuteries : saucisson de Lyon, terrine de foies de volaille aux fruits secs et au Calvados, jambon de pays, jambon persillé et persillé, et jambon à la truffe
 *L-Bone de Simmental mature 60 jours - env.400gr - frites, bearnaise
 *Comme un Fraisier, pistache, et menthe marocaine
 *Tarte fondante chocolat noir 66% pur Caraibe, coulis passion/cafe
 +Affligem
 +03 CNDP Pignan

[へべ]
 パリ最後の一食はやはりこちらで。
 交通系ストで外は大混乱のこの日も、店内はいつもの空気・いつもの調子。ノンストップ営業、来る客は拒まず。

[AQ!]
 AffligemのグラスだからAffligemかな…で乾杯(うまい)、シャルキュトリーを頼んで、ワインリスト(詳細リストは「カルトドヴァンくれや」と言って下さい)を眺める。
 幾つかピックアップしてへべに挙げたら、「今日はピニャンだワン♪」
 若主人はサーヴしてくれながら、「2003はこれが最後の一本だったよん(ウインク)」

 段々トシをとってくると、ワインをいただくシチュエーションとかにも幸福指数みたいのんが現れてくるもので…
 …
 こーゆーもんは「逆」で説明した方が簡単なんだけど、
 近年苦手になってきたので言えば、「隠れ家ワインバー」とかかなあ。
 それに「オトナのための」とか付いちゃうと、もう落ち着かない。
 「オトナのための隠れ家ワインバー」とか言って雑誌に出ちゃってオマケに「電話番号不掲載」とか書いてあると、ヒトゴトながら恥ずかしくて身悶えちゃうわ~…みたいな(^^;)。

 ウマイ酒をウマくいただくとかさあ、此処んちみたいな、金玉ベロ~んみたいなとこでやるのがサイコーぢゃあん♪

これ以上は溢れまセーヌように (8)_e0254271_13101667.jpg
 行き来する人々。
 色んな人、旅行者、常連、闖入者、仕事する人、メシの人、サケの人。
 此処ね、しょうもないけど、トイレに行って帰ってきて店内を見回すと、なんか「人生劇場」って言葉が浮ぶんだわあ。
 Tan-Dinhでワイン飲むのとは、ちょっとだけ似てるかなあ。

 薀蓄っぽい会話が漏れ聞こえる卓の逆側卓では上品そうな英国マダムが
「おたくプチソムリエって言うのよね、プチってのはリトルだと思うけど、ソムリエってのはな~に?」
 …って禿主人が聞かれて、禿は若主人を呼んで、
「おおいマエストロ、英語の得意なオマエが説明してやってくれ」

 窓から、店の前の通り~駅が見える。
 ゾロゾロ帰って行くデモ行進の人々。
 時折、雨粒の大きい通り雨。今回の旅を象徴するように「まだ降るかね(^^;)」。

 そして、なかなか食い物が旨いのよね~。
 シャルキュトリーはCharcuterie Bobosseかな、美味だわ、ワインとこの盛り合せで十分かと思ってたのだが、腹が減ってきた。
 まあDavid Toutainのフルコースは軽かった…ということはあるけど。
 シンメンタール牛の60日熟成400gのLボーンをいただく。
 ウマ! 離仏直前にコレがいただけるとはハッピー♪
 嫌んなるくらい、ピニャンが合う。
el valle

AQ! / el valle 【CD】 【送料無料】
価格:2,000円(税込、送料込)



by aqishii | 2016-06-24 13:03 | 美味しい日々 | Comments(0)


<< 続・秘密の小部屋 84.      これ以上は溢れまセーヌように (7) >>