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AQB59 レストランをめぐるグルメのめくるめくメルクマール (早口言葉)

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2017年 12月 17日

せーかん連絡船は香港に着く (4)

 11月下旬連休は、せーかん(蛇羹)求めて香港へ♪
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 11月香港、3日目。夜に「メインイベント」を控えた昼は、空白(^^;)。
 宿が灣仔なので、ささやかな灣仔昔話に花が咲く。…そう言えば、9月の宿が九龍福臨門の裏で、今回は灣仔福臨門の裏だ~。
 20年前に灣仔福臨門に来たら、向かいのビルが燃えていた(笑)。香港消防の力で、無事に灣仔福臨門で食えたもんぢゃった。
 トラムが灣仔を通りかかれば、福臨門の看板に龍門大酒楼の看板。
 アレ、そう言えば、酔湖ってこの宿の辺りだっけ?
 …ってなこと言ってるともう一つ、灣仔で思い出すのが、「海都」の開店時。東海が本気だしたってよ…って噂は聞きつけたものの、得体が知れない。何とか辿り辿って行ってみたら、建築中のビルの中で一人、営業していたという…。
 懐かしくなってきた。
「どうしてるのかしら?」「いやまだあるみたいよ~」
「あの黄色い変な蟹、美味しかったわねぇ」「うん、あ…、ソレ、いってみる?」

せーかん連絡船は香港に着く (4)_e0254271_18450822.jpg
 空白スケジュールのとこなんで、簡単な気分で決まる。
 実のところ、我が家は「蟹のプライオリティ」は、かなり低い(^^;)。食材としてウマイはウマイけど、高くて料理の幅が狭いアレ…扱いになることが多い。「蟹」と聞くと、避けて歩く傾向がままある。
 …のだけど、逆に言うと「蟹が懐かしい」ってのはレアケースで、「蟹行こう、とか珍しくてイイじゃん」…という話になった。
 宿から近いということもある。夜がメインなんで昼は早めに食べたいのだが、海都は11時開店のようでこれも都合良い。
 灣仔海沿いのビル群の東端みたいなとこに建つ、新鴻基中心。昔は随分立派なビルに見えたような気もするが、今はまったくのワンオブゼム。当時はガラガラだったが今はテナントが埋っている。
 その中に「海都」はあった。見覚えは…あんまし無い(^^;)。入店すると、中の空間感覚は微かな記憶に近い、か。

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 *雞肉欖菜餃
 *生煎蓮藕餅
 *唐生菜
 *雞油花彫蒸花蟹 和え麺
 *薑茶湯圓

 口開けの客…正確には2組目(香港って、たいがい誰か、開店時間前からやってるなあw)。
 点心やら中心の昼の菜譜が出ている。「雞油花彫蒸花蟹」は載っていないが、壁には「名物メニュー」として貼り出されているので、とりあえず出来るか聞く。勿論、OK。
(ちなみに他の名物は、蟹肉フカヒレ・蟹小籠包・吉品の鮑。蟹押しなんだなw)
 よしよし、頼むわ。そしたら後は、点心をちょこっとと野菜でも。…と注文を詰めていると、緊縛された活けの花蟹を見せに来る。
「これでイイか?」
 立派さにビビるほどだが、文句無い。

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 まだ厨房はヒマなこともあってか、注文から15分もすれば全皿出揃う(^^;)。
 雞肉欖菜餃は繊細な皮で味も上々。香港で点心食べましてよ…気分。
 蓮藕餅は、いなたい蓮根のお餅。
 マルチ合いの手には、唐生菜。オイスターソースは、添え。

 で、どど~ん!…と、記憶通りの末期色…じゃなくて真っ黄色の沼に花のような蟹♪ 紹興酒と雞油の香り。
 お、おお、おおお、ウマイじゃん!
 実に確かに、なかなか美味しい(^^;)。嬉し恥ずかし美味しい(^^;)。
 面白おかしい香りのソースなのだが、よく合うんだよなあ。蟹の料理、って感じ。
 花蟹様本体もよろしく、以前よりこっちが老けた分、イイ奴を持ってきたか?…などとくだらん推測。
 そーですねー、好き嫌いはありそうな料理だけど。
 この雞油花彫蒸花蟹、まあ海鮮料理屋なんかでも出る「香港のよくある」料理。で、かつ、海都の「スペシャリテ」である。ま、その両方の意味合いがある。比べたら「海都の工夫」がわかるかもしれないけど、ね~。
 蟹味噌もバッチリ旨し。

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 なんて言ってると、総経理風の丸っこいオジチャンが出勤してくる。
 口開けから蟹が売れてるのを見て喜んだか、上機嫌で面倒みてくれる(普段から恵比須顔系なのかもしれんが)。多少、日本語が出来る。
「美味しいでしょ~」「ソバ、食べるよね?」
「うん♪」
「じゃ、ソースは全部舐め散らかしちゃアカンよ」
 で、皿が下がって和え麺になって登場。葱・黄韮・もやしで上品。全体に下品上品みたいな食い物だけど、品良く〆てくれる。
「この後のデザートは、生姜汁の白玉…としたもんだヨ!」
「はい、行きま~す」

 …とまあ、なんか、懐かしくもいいお昼でございました。
 蟹代は、けっこー、高いヨヽ(^~^;)ノ。

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*****

 香港會議展覽中心内の「Silversmith」でショッピング。利東大廈店よりこちらの方が、品揃えがワシら好み。

 それから…えーと、あ、皮蛋買おう! …と上環。「順興行」へ。
 あらま、閉まってる。休みかあ…。…ってこれが大間違い(^^;)。「順興行」は近所へ移転していたのであった。後で気付いた。そう言えば、移転云々を読んだことはあったのだが。
 …ま、この時は休みだと思った。上環にいるもんで「あ、そうだ、例のマーケットレーンの珈琲屋で休もう」と、「Brew Bros」へ。途中、今はシーズン真っ只中の「蛇王林」の店先の「毒蛇」と書かれた篭にコンチニハ。
 「Brew Bros」は、ボクらで満席の盛況。

 気を取り直して、皮蛋は「鏞記」で買うべか、と向かう。
 こないだも登った、皇后大道中から歌賦街へのもの凄い階段を上がる(^^;)。
 階段を登り切った歌賦街の角(登ってくると「頂上」って感じ)に、こないだは気付かなかったが、「Bean to Bar」の看板。「Hakawa Chocolate」という店らしい。organic, handcrafted。
 触覚に触れたので、72%darkとalmondのミックスを購入。(後日談、これヨカタ。高級チョコとしてはソコソコくらいの価格で欲しいとこがある。また行こう♪)

 蓮香楼んとこを曲がって威靈頓街。蓮香楼の側壁はデカデカと料理写真が出ているのだが、コレが砵仔焗魚腸と家郷醸鯪魚。こーゆーのもやらんとイカンなあ…などと言いながら。
 鏞記に着く前に、八珍醤園に寄る。9月に買った陳皮豆豉醤などがとても便利だった。今回は八寶醤というのを買ってみようかな。それから、店内を眺めていると、あ、此処にも皮蛋あるじゃん!?
 八珍醤園の店舗はセレクトショップみたいな面も兼ね備えている。じゃあ今回は八珍の皮蛋を試してみようぜい。
(後日談、これもヨカタ。この無鉛皮蛋はけっこー好みかも。すんごい溏心で、味・香りはスッキリ型というか、えごい感じはあまり無い。6個買ってきたが、粥にも豆腐にもせず、まんま食べてしまった…それが似合うタイプ。八珍は場所も便利だし、覚えておこっと)


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by aqishii | 2017-12-17 18:46 | 美味しい日々 | Comments(0)


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