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AQB59 レストランをめぐるグルメのめくるめくメルクマール (早口言葉)

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2019年 01月 10日

男はKaixo! (8)

 年末年始の話。
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 *Bogavante
 *Percebes
 *Verduras de temporada
 *Arroz caldoso con almejas
 *Kokotxas
 *Tarta helada
 +06 Vina Tondonia Rva.

[AQ!]
「えーと、じゃ、イバイとか行くんスカ?」
 と言ったのは、かつてムガリツ(今はとーぜん冬休み)に勤めてた関口シェフ。
 そーなんスよ、行きたいんですがね、やはり時期がビミョー。
 問い合わせてみたところ、「年末年始のことは12/15過ぎになってから聞いてくれ」とのこと(^^;)。
 そんなわけであまり期待してなかったのだが、日本では討ち入りも済んだ頃に連絡すると、スルっと1/2の予約が取れてしまった。大らっちょい♪

 この日は昼食後、ログローニョに移動する。
 …のだが、イバイって、ドノスティアのバス・ステーションのすぐそばなんよね。
 どう考えても動き的にはイバイからバスへ直行した方がいいんで、ゴロゴロとスーツケースを転がしてお邪魔する。
 13時開店の13時予約。その2分過ぎくらいに扉を引くと、アレ、鍵がかかってるか、ってか、カウンターで賄い食ってますねー・早くて悪かったかねー…。…と思う間もなく、我々に気付いたご主人に招き入れられる。
 店の手前のバル部分は現在使ってないようで、多少の荷物を置かせてもらうのも気兼ねない。
 食堂は奥の半地下。

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 ボクらは初訪問だが、バスク料理の名店。…なのだが、色々とムツカシイ…というかユニークな店として知られる。
 昔は、ご主人・マダムとのスペイン語会話でしか注文は入らなかったそう。
 その点は今はメニューの用意があるのでいいが、価格欄は無い。これがクセモノで、庶民的な眺めの店の気さくな眺めの品書きの中に、いきなりひと皿が3万円とか5万円…なんてのが、混じっているのだ。
 しかもカードの扱いはなく、現金払い。
 どうも間抜けなアメリカ人などがよく地雷を踏むようで、トリップアドバイザーあたりには怨嗟の声が溢れている…見ると面白い。
 実際には、アルカチョッファが1万円…的なイミフがある訳じゃなく、トリュフやら鰻稚魚やらの糞高い食材がそのまんま高い、というだけのことではある。

 品書が来て、本日の用意の有無をマダムが説明。Ostrasを指して「ノ」・Almejasを指して「シー」・Meroを指して「ノ」…といった具合。
「今日のヴェルデュラスは何どすか?」
「アルカチョッファ・カルド・ボラハよ」
「お、いっスね~」
 で、この野菜と浅利ご飯、ココチャはピルピルで。
「量はどんなもんす?」
「もうひと皿くらいかしら」
「じゃ、ペルセベス♪」

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 ワインは種類は少ないが幅は広い。うーん、何か似合いそうか、と06トンドニア(レゼルバなら安い…ワインリスタは値段入り)。

[へべ]
 1階はバンコ(バルは今はやってない)、階段降りて地下にサル。7-8卓くらい。客入りは6卓とか。

 アミューズになんと本日は、ボガバンテのサルピコン。
(仕込みの都合でチョリソはないとのこと、残念)
 さすがに名菜、火入ればっちりの上質なロブスターをレモンドレッシングの軽い酸味で、うまい(一口で充分堪能)。

Percebes
 温かい!いい温度。大ぶり。
「手首の付け根から、こうやってむいてどうぞ」
 質感よく、ジュがたっぷり。

[AQ!]
 ぶっとい♪ 太いせいか剥きやすくもある。
 お味も、タップリ派の雄…って感じ。やっぱ、温っくい温度が嬉しい。
 さすがにお値段も、このひと皿で5000円とか、逝くw。

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Verduras de temporada
 で、その野菜、3種煮込み。
 これはたまらん、サイコー♪ 冬を満喫。
 これよこれ…を食べに来ました!

[へべ]
 季節野菜の煮たのシチュー。
「アルカチョファ、カルド、ボラハ…ナバラの葉野菜よ〜」
 これを食べたかった!的な一皿。野菜それぞれの深い味と食感と香りとほの苦さ。
[メモ:borrajaは「ナバラ」やアラゴン/cardo イタリア冬野菜カルチョフィと同種。茎を食べる大型アーティチョーク的な]

Arroz caldoso con almejas
 アルメハごはん。
 米と塩の具合がめちゃバスク。入りははっきり、抜けは軽くてきれいな塩。

[AQ!]
 「塩は効いているが綺麗に余韻に溶け込むのがバスクでしょか」…って似たようなメモが(笑)。
 カルドソ表記だけど、独特な米食感、スープを吸いきったとこ…みたいな。でも米エッジも立ってるよね。

Kokotxas
 ココチャスのピルピル。
 カスエラで持ってきて卓で取り分けられる。大ぶりなココチャスが1人8片(食べるとこの量…まで完璧な感じw)。
 うわ、ダメだこりゃ、失神系! 煩悩サティスファクション。この世のすべての艶や色気がカスエラで揺すられて霞み立つ。
 「その料理の頂点」を食べることは大事だなあ…と、たまには思う、その「たま」(^^;)。

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[へべ]
 ココチャの具合と質とプルプル部。ピルピルってこういうこと?感。
 卓に持ってきたカスエラをなおも揺する。
 魚のサイズ? 部位の取り方? ゼラチン質と筋肉繊維の比率、繊維の細やかさ、蝶の羽根、絶妙なソース質と量、緑金色、、、

Tarta helada
 上はカラメル、セミフレッド。

[AQ!]
 ポストレはタルタエラーダにした。何となくポストレの品書に冷菓が多かったから?
 ほっと落ち着く。

*****

[へべ]
 バスク料理を、ある意味そのまま、素材の質と調理の極め方によってリファインしきる見事さ。

 隣の席はチュレータをやたらと細切れで食べる謎家族。
 奥の席はアンギラスにレングアルド、お勘定はいかに?(笑)

 帰りがけ、バルのポジションにご主人が。
「日本からか。いいレストランたんとあるんだろ?大勢来るけど、みんなピルピル食べるな(笑)」

[AQ!]
 「世紀の一発」的側面もある恐ろしい店。
 でも、迎え入れは、フツーに優しい。
 随所に、バスク人好きの食感の感触がある。良い材料をシンプルに、しかも出来る限りのことはして供する。

 隣の席に出た焼きレングアルドの香りで「呑める」(^^;)。
 色々と価格はタイヘンだが、「味と質を基準として発注するので値段はめちゃくちゃになりました的(笑)」ってことで。

 ご主人、帰りに2,3言葉を交わしてみると、すぐ感じるのが、クールで頭が切れそうなとこ。
 えーと、Alicio Garro…かな。後ググリだが、もう一人の、ピルピルの取り分けとかしてくれるサービス男性はご兄弟のようだ、Juantxo Garro。

 ところで後で勘定書を2度見。…いや、金額じゃないよ。
「19/0001」
 ↑コレ!
 年間どれだけのお客さんが来るか知らんけど、「2019年の第0001番目のお客さん」ってことだべ!?
 ま、なんか、縁起モンじゃん!




by aqishii | 2019-01-10 21:28 | 美味しい日々 | Comments(0)


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