AQB59 レストランをめぐるグルメのめくるめくメルクマール (早口言葉)

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カテゴリ:美味しい日々( 398 )


2018年 07月 05日

起立、清津峡、(祭)礼、着席 (5)

 先々週末の話。
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 明けて日曜はピーカン。
 宿の朝食をゴキゲンにたいらげて付近を散策。
 送迎バス。ぼんやり窓外を眺めていると、「ん、ん、来たことあるゾ此処」…見覚えある風景。
 …越後妻有清津SoKo美術館であった。そっかあ、3年前のトリエンナーレん時、この辺グルグルしたんぢゃん…。(って今更(^^;))

 越後湯沢駅。
 さて昼メシは…、ってお昼に越後湯沢にいれば考えることは決まってるでショ?…って事前に石打「アンドラ・モンターニュ」にメールしたのさ。
 そしたらば何と折り悪く、シェフ熊さん(妙に嬉しそうな文面で)「その日はワインの試飲で留守」とのこと…外遊してるってぇぢゃん(^^;)。
 いきなり計画が頓挫したのだが、考え直すに、ん、そう言えば何か新潟の店がどうちゃらと最近聞いたよなあ…と思い出す一軒があるのであった。
「レストラン ウオゼン」
 三条市である。ああそれはイイ。予約予約…

 新幹線で燕三条駅。
 店の最寄駅は東三条だが、燕三条からタクシーでもしれている(5kmくらいかな)。
「レストランウオゼンって分かりますか?」
「わかるよ~。…ん、あそこってレストランだっけ?」
 でスタート。そうUOZENは2013年オープンなのだが、それより以前は和食店「魚善」であったのだ。(この屋号だし(笑)、それは何となく聞いていたのだが、マダムのご両親が営むお店だったそうだ)

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 *前菜:ヤングコーン・熊ラルド、カジカ、猪リエット、鴨カスレクロケット
 *ぼたんえび
 *ニシバイ貝
 *ガンジー牛タルタル
 *グリーンピース
 *黒ソイ
 *猪
 *えちごひめ・リオレ
 *小菓子:プリン・キャラメル・マカロン
 +17 山ぶどう 国豊 / l'escargot

 一面の田畑の真ん中に、たつ。
 ど田舎…って感じではないのだが、周辺は田畑の緑が揺れるばかり、用水路があって次々に色んな種類の鳥が飛来する。
 看板は「魚善」のまま、外の佇まいはちょっとした懐石割烹、靴を脱いで上がる店内はこざっぱりとしたレストラン。窓外が拓けていて気持ちイイ。

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 ランチは手軽なコースもあるが、夜のフルコースでお願いしてある。
 ビールで喉を潤しながらワインの相談。「赤で重すぎず…」的に曖昧にふってオススメを出してもらうと、やってきた3本が、98のフォンサレット/06のジョルジュリニエ・ヴォルネ/レスカルゴの山ぶどう…で、(けっこー激しく)悩む(笑)。(ええと…やるなあ、、、)
 んー、ま、「初訪問だし」「昼である」「新潟だ」「友人のJさんが近いうちにカーヴ訪問すると言ってた」…ということで、17レスカルゴ国豊にした。夜だったらフォンサレットにしたかなあ。

前菜:ヤングコーン・熊ラルド、カジカ、猪リエット、鴨カスレクロケット
 野趣あふれる4点盛り
 丸ごと焼きヤングコーン 熊ラルド味噌漬(猟師に習った)
 カジカ 山椒
 猪リエット 蕗の薹を散らして
 鴨腿のカスレ(自家農園白いんげん)のコロッケ仕立て 行者にんにく入りの衣
 力強く興味深い盛り込みは、いただいてもまさにその通り。「軽いご挨拶」のアミューズではなくて、食べ応え十分…なスタイル、美味。
 ボクらに珍しく、嬉しいのがほんのチビのカジカ。もっと大きくなると筌(店内に置かれてる)を仕掛けて捕るそうだが、このサイズは箱メガネで覗いてピアノ線で突く…のだとか。こんだけチビでも頭の骨なんかゴツい。

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 …で。ん~、ボクら、レストランでの食事の話を過度に酒と絡ませて語る…のはあんまし好きくない、というか、ソレはソレ…と思ってる部分はかなりある、のだが、えー、コチラの料理はですね~、前菜をいただいてる時点でもう、「むっちゃワインに合う!」って感じがしました(^^;)。
 いやあ呑める♪
 (以後も一貫して)ワインを呼ぶんだよなあ。(…いや、無しでもイケてる!んだけど)
 まあちょっとフシギなもんで、所謂「ワイン型料理」的に、「塩が強い」とか「油が前面に出る」ってのではまるで無いんだけど。「エキスが濃い」感じ、とは言えるかなあ。
 …ま、ボクらの席自体、セラーの真ん前で、そのセラーというのは壁一面を占める堂々たるもの。
 マダムは優秀なソムリエールであり、シェフは「いやあそれが場所が足りなくなって、2階にも補助セラーを作ってるところですワッハッハ」。…と、「そりゃそか」的(笑)。

ぼたんえび
 可愛い仕立て、この皿はシグネチャ的な一品なのか、紹介写真でも見た。
 ブイヤベース調のスープをジュレにしてまとわせ、ルイユをちょんちょん…そこに香草。
 良き、入場行進なら旗手。

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ニシバイ貝
 佐渡産で、島内消費が多くてあまり外に出て来ない貝だそう。バイというよりツブ?っぽく、美味。
 緑アスパラとブールブランでまとめた皿と、貝殻に佐渡蜜柑風味ポタージュ(!)…という2点構成。
 え、みかん!?…だけど、佐渡って、蜜柑・林檎が共存する珍しい土地…だそう。
 えーと、コチラUOZENさんにはあまり予習しないで来たのだが、何となくモダンイノベーティブのローカル版の細身な料理を想像をしていたのだが、いただくと、モダンでイノベーティブでローカルはその通りなのだが、底流にイイ意味でフランス料理王道ちっくな豊かさが、色濃くある。と感じる。

ガンジー牛タルタル
 加勢牧場産ガンジー牛9歳 長岡蕎麦米 ナスタチウム ルコラスプラウト 葉ワサビ漬
 美味しい! こんだけのタルタルが食べられるとは!
 ボクら、日本の牛肉は、基本、乳牛の方が好き。4歳以上…さらに言えば8歳以上が好き。…なところに、いきなり放り込まれてきた♪
 味がジワっとあって、良い香りしかしない。
 蕎麦米や漬物といったお供も、バッチリ。

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グリーンピース
 自家農園グリーンピース・コンソメ・リコッタ コリアンダー花・葉
 初夏の爽快。「ほっとひと息なお皿」のポジション…と安心する筈がコーフンしてしまう魅惑(笑)。

黒ソイ
 糸魚川沖・黒ソイ コンソメ詰め・ビネガーのソース 萱風味オリーブオイル シオデ
 どうしよう、えらく旨い!
 黒ソイは糸魚川の沖、「ほんとは太刀魚を釣りに行ったんですけどねえ(笑)」。大ぶりだったそう。「あの辺は、タチもそうですが、脂肪のノリがいいんですよね。蛍烏賊とか食ってんじゃないかと思うんですけどね(笑)」
 茶と緑の2トーンに見えるソースがまた、すんばらしい♪ (舐めてしまう(^^;))
 あと、シオデにも触れずにいられない、山アスパラらしさ…シオデがこれだけ活きて使われてるのはあまり見たことない。

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 堂々たるメイン。猪は60kgで、木の枝には、ロニョン・ハツ・レバーが刺してある。猪でロニョン…はボクら的に記憶が出てこないなあ、初めてかも。
 フレッシュでダイナミックでぴちぴちの旨さ。
「最近は“熟成”が流行りですが…」と断りながら、「こういう肉は熟成かけない方が好きなんですよね」と仰られていた。うん、大賛成。
 ボクら、熟成/非熟成の違いを良い/悪いで分ける気はまったくないが、目の前にある材料を自分の頭で判断することは大事だよなー。少なくとも、流行に照らす…のではなくて。
 …で、やはりソースが旨い。シェフのソース、好きだなあ。昨年仕込んだカンズリと、何だっけ野菜炒め黒味噌みたいなの、の応用だとか。
 ガルニのかぐらなんばん、素敵。新潟らしいし。

えちごひめ・リオレ
 越後姫は苺の品種、うーん日本中に姫さまだらけだな(笑)。
 そして新潟と言えばコシヒカリ…はリオレとして登場、まことに結構。加勢牧場ガンジー牛はこの皿では「本職」(^^;)で活躍。
 ところで家庭内話だが、ここんとこ、オマージュ~シャントレル~ウオゼンと3連発の「リオレ」で目を白黒。流行ってんのか、リオレ(笑)。

*****

 いやあ楽しい、ビックリレベルで満足した~♪
 季節を変えて是非再訪したい!

 …で、実際の時制では、食事を終えてトイレにも行って店内の狩猟用具や剥製を拝見などしているところで、井上シェフとお初の対面。
 マダムの「ちょっとちょっと…」で出てらしたシェフは、髭で、目のクリクリした野人(シツレイ)…とでも言いましょうか、ちょっと稀人風味もあって、魁偉、愛嬌、予想通りでいてそのちょっと上を行く、実に味わい深いお人なのでありました。
 この人が、「畑に野菜を、海へ釣りに、山へ狩猟へと出掛け、自ら食材を調達すべく駆け巡る」。
 くぅ~、食べ歩きは楽しいぜ♪

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 大満足のお昼から、新幹線で帰京。
 小腹は空いたかなあ。注文量が調節できる店なら寄ってくか。
 …と上越新幹線沿いに思いを巡らしてたら、ふと思い出した「羊香味坊」。
 …そう、所謂一つの「孤独のグルメの店」の一軒なんだけどぉ(^^;)、出し物は丁度よろしそう、覗いてみて入れたらアリか。

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 *ラム串五本セット:ラムショルダー・ラムショルダーキノコ・ラムレバ・ラムランプ長芋・ラムネック
 *ジャガイモとセロリの炒めもの
 *老虎菜
 *ラムクミン炒め
 +Trinchero Rosso Racines

 井之頭五郎おそるべし、フルに満席…なのだが行列は無し。“あ、待ちの先頭ってことスカ”と迷う間もなく、招じいれられる。
 賑やかだ。
 現代的で活気あふれる店作り、席のお尋ねから始まって終始イイ感じのサービス、なかなか良い店だ。
 …料理はともかく。
 老虎菜の材料バランスはグッド。



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by aqishii | 2018-07-05 15:59 | 美味しい日々 | Comments(0)
2018年 07月 01日

起立、清津峡、(祭)礼、着席 (4)

 先週末の話。
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 …で、いよいよディナー会場第一見晴所へ。
 すっかり会食の場として整っている。手前のトンネル側に厨房セクション、どん突きの見晴らし開口部の外にはやはり『柱状節理』さまのお姿♪

 [Treasure Dinner At Kiyotsukyo]
 ”餐”
 +Champagne Brut Premier Cuvee / Bruno Paillard
 *山菜
 +Meriggio / Fontodi
 *蒲原牛
 +Barbaresco / Produttori del Barbaresco
 *甘鯛と茸汁 筍ご飯 故郷のおかず
 +清泉 亀の翁 三年熟成 純米大吟醸 / 久須美酒造
 *よもぎ
 +カキドオシ茶

 各テーブル上には、山から採ってきた木花葉野草が散らされている。
 シャンパンで乾杯♪
 其処に運びこまれるのは稲藁。「農村の感じを実感してもらうために実際のはざかけのサイズです♪」…というような話。

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[へべ]
山菜
 藁束の中、なんともやさしい手触りの小箱には、つんもりと盛られた5種類の山菜が。
 う、嬉しい!
「この辺じゃ木の芽、というとコレのこと」という、あけびの新芽の繊細な香りとほろ苦さがなんとも魅力的。

●はさかけ稲藁束に潜ませた、ゼンマイの毛漉き和紙の箱入り山菜。
 木の芽=アケビの新芽/蕨/コシアブラのマスタード風味/独活白和え/コゴミ ナッツ

[AQ!]
 おお、たしかにこの山の中はまだ山菜だったか!…来た甲斐がありましたよレベルの歓喜。
 また、一つ一つの山菜に微妙に発揮された料理性に唸らされる。…というか唸りながらいただく(^^;)。
 さすがに「この後はもうガクっと種類が減ってしまう…頃合です」とのこと。
 山菜の小箱は、十日町伊沢和紙工房製だったか、ゼンマイの毛漉きの紙…で、“何なら食べられる”モノ♪

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蒲原牛
 蒲原牛/青山椒の実/韮/胡瓜/レッドベルベット(広島から)

 肉の焼けるいい匂いが先ほどから鼻先を流れては過ぎて行く。
 お祭り屋台(笑)にも出てた蒲原牛、今度は炭火焼で。
 この場の空気に馴染んでとても美味しい赤身。青山椒風味のソース・ニラ炒めが実にファミリアなお供。
「この胡瓜、グッと来るねえ」…とわざわざ胡瓜にまで会話が向いてしまう辺りが、田舎まで来たおかげの食材パワーか。
 何となく懐かしい気分になるラベルのProduttori del Barbarescoは2014、これも色んな意味でピッタリ来る相性だ。

 シニフィアンシニフィエのパンは、平丸黄リッチなの・カンパーニュ系の・麦のしずく…の3種類。
 いずれも魅力的だが、とくに麦の滴は、呑むように瞬殺してしまう(^^;)。

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甘鯛と茸汁
 甘鯛、モグラ(=ひらたけ)・ナメコなどの茸
筍ご飯
 苗場山3合目の根曲がり竹
故郷のおかず
 おかず1=銀杏 アスパラ 麩…
 おかず2=ゼンマイ 伽羅蕗…

 “故郷の訛り懐かし…”とでも言いたくなる地元のごはんセットをリファインさせた〆のお食事♪
 「まんま」ながらとってもピュアでシミジミしたお味は、一回転してモダンの先端か…と錯覚するような(笑)。
 茸類は山の更に奥、松之山あたりから…だっけかな。とーぜんながらめちゃ旨。
 こっちじゃ「タケノコ」と言うとこの根曲がり竹を指すそうで、筍ご飯も根曲がり竹炊き込み。これがイイ♪ フレッシュだけどハンナリした優しい根曲がり竹の香りが、ごはん(白羽毛コシヒカリ)を引き立てる。「こっちのタケノコゴハンの方がいいぢゃん♪」とか、思わず言いそうになるくらい。
 そして、「おかず」。いい響きだよね、「おかず」。まんまイナタくて、でも食べるとシャープ♪

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よもぎ
 蓬フィナンシェ、酒粕クリーム、梅ジャム
 フィニッシュも土地の香りに包まれて。

 ほぼ夏至…なので長~い夕暮れも、フェットでリラックスした気分でさんざめくうちには夜の闇に転じて行く。
 楽しい一夜も締めの段取りにて閉会。あちこちで「いやああのゴハンはうまかったねえ~アッハッハ」…などと盛り上がりながら三々五々トンネルへ消えて行くゴキゲンさは、さすがはラッセのお客さん♪…って感じ(笑)。




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by aqishii | 2018-07-01 22:16 | 美味しい日々 | Comments(0)
2018年 06月 28日

起立、清津峡、(祭)礼、着席 (3)

 先週末の話。
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 さて一同、今度は第三見晴所へ。
 先ほどまでの黒幕が開かれてみれば、そこはお祭り会場♪

 [Treasure Dinner At Kiyotsukyo]
 ”祭”
 *笹団子
 *蕗の薹
 *チャバタアムステルダム
 *ヤマメ
 +妻有ビール

[へべ]
 お祭り広場には御輿が鎮座し、輪投げの大当たりにどっと歓声が上がる…。
 妻有ビール片手にぶらぶらと屋台をひやかしていくと、アミューズ4品がいただける…という、楽しい趣向になっている。

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蕗の薹
 ジューシーに焼けた蒲原牛を、蕗の薹ソース(味噌?)とともに大葉にのせて。蕗の薹がなんとも効果的!
 高低つけた木の台座が目に楽しく、機能的。

ヤマメ
 山女魚を薄春巻的な衣に包んで、軽く揚げたものを串刺しに。揚げあがった串が炭火の端に並んださまも、いい風情。
 …いただいてみると、これが程よい火の通りで、実に具合よく、ほろりと揚がっている。おいしい♪

チャバタ
 炭火で炙った小ぶりなチャバタにはさむのは、鰹と飴色の玉葱。これが実にいい味!

[AQ!]
 ちょい炙りが効いてるよなあ♪…と炭台を見ると、炙ってるのはシニフィアンシニフィエの志賀さん!?
 …後ほど紹介があったが、志賀さんも新潟十日町出身ということで参戦されているのであった(!)。

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[へべ]
笹団子
 わーっと蒸気の上がった蒸しあがりは、名人の笹団子。きめ細かくなめらかな餅に、胡桃あんが渋いオトナの取り合わせ。

 屋台アミューズ各品、それぞれシンプルな仕立てながら、実においしい。
 焼きたて、揚げたて、蒸したてのアラミニュイ感がお祭り気分を盛り上げつつ、味的にも効果絶大で、蕗の薹や胡桃など、山の恵みの力強さも効いている。

[AQ!]
 ひと渡りいただいたあたりで、太鼓・樽部隊がこちらへ移動してきて、今度は余興的お笑いもアリ~の鳴り物祭りタイム。
 小パーカッション類は客へも回されてきて、大いに盛り上がるのことでした♪


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by aqishii | 2018-06-28 15:44 | 美味しい日々 | Comments(0)
2018年 06月 26日

起立、清津峡、(祭)礼、着席 (2)

 先週末の話。
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 激しく急峻な峡谷…やはり清津峡は大変なところらしい。
 1988年の落石事故により閉鎖、こりゃいかん…ということで観光トンネルの開削に着手、1996年に「清津峡渓谷トンネル」が誕生。…だそう。

 ひんやりとした全長750mのトンネルを進む。
 随所に、壁画やらオブジェやらのアート作品があり、“あ、そういえば此処は越後妻有(大地の芸術祭)の地なんだよなあ”ということを思い出す。(トリエンナーレ…今年はあるそうですよ、夏)
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 第一見晴所。こちらが今宵のディナー会場で、急ピッチで設営が進んでいる。

 第二見晴所。第一もそうだが、見晴らす限りの『柱状節理』! もう柱状節理の大本山って感じでござる♪
 第二には謎の銀色ドームが設置されているのだが、これはトイレ(アート!)。外観も珍奇だが、入ると更に驚く…ドームはマジックミラーで、中からは外が丸見えなのである(ネタばらし、ゴメソ)。柱状節理と睨みあいながら座る…ことが出来るのだ。
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 第三見晴所。第一同様、幕の向こうで準備が進んでいる気配。

 で、更に進むとドン突きが「パノラマステーション見晴所」。
 わ!…こりゃスゲーや♪

 後でググったとこも含め、メモっておけば、清津峡渓谷トンネルは半年弱の休みを経て4月末にリニューアルオープン。
 このパノラマステーションや先ほどのドームトイレも、そのリニューアルによるものらしい。で、これらは越後妻有「大地の芸術祭」と連携していてその作品の一つ…という位置付けになるようだ。
 峡谷を映す水盤鏡…この巨大アートは、馬岩松(MAD Architects)の作品「ライトケーブ」。…だって。
 その水盤の中に、本日の“祭り”の演し物・大太鼓と樽がセットされてゆく。
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 集合場所はいったん戻って第二見晴所。こちらで(旧)中里村の法被姿の村山シェフから開会の辞…らしきもの♪
 シェフは新潟出身とは聞いていたが、ホントに「この辺」のヒトで(「子供の頃はそこの川で魚を突いてました(笑)」)、本日スタッフも“例えば陸上部の先輩や後輩”みたいなリアル身近な諸氏が参集。(シェフがやってたのはハードル…だそう。初めて聞いた豆知識)

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TREASURE DINNER AT KIYOTSUKYO 2018
 今年のテーマは「祭」
 ~今年は更にクオリティをパワーアップして、何千年もの時間をかけて現代に受け継がれて来た清津峡の食文化をラッセが新たな祭を再構築します。
 ~第一幕はわいわいと賑やかに、太鼓、神輿など地元の若い衆の意気のいい仕掛けや驚きの食体験のお祭り騒ぎ。
 ~第二幕では新たな舞台、レストランでの食事。

 清津峡は前述の通り、落石~トンネル建設…という歴史を辿ってきたが、その兼合いで途切れてしまった地元の祭の部分というのもあるそうで、その「再構築」の意味合いもあるらしい。
 神輿が出る。ワッショイワッショイ♪…と一同、パノラマステーションへ。

 先ほどセッティングを眺めていた太鼓の本番だ。「清津峡樽ばやし保存会」…樽部隊は子供(小学生?)もおるでよ♪
 ずど~ン、つくテンっ!!
 何せ、トンネルの中で太鼓をぶっ放すのぢゃ、我々音響派にとってこんなに気持ちの良いことも滅多にない♪ (笑)




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by aqishii | 2018-06-26 19:07 | 美味しい日々 | Comments(0)
2018年 05月 21日

どうぞお召し上ガリシアください (14)

 GWはガリシアへ。
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 前夜ホテルで、
「明朝、5時くらいには出たいんだけど、チェックアウトとタクシーはだいじょび?」
「大丈夫だけど、行くのは空港? 何時の便?」
「7時」
「あの空港、5時半にならないと開かないわよ」
 ナイス、情報でした。
 飛行機に乗り込む頃になってようやく夜は明ける。

 まだ朝と言える時間にバルセロナ着。
 出発は夕方なので、街へでかける時間がいくらか、ある。

 数時間のバルセロナだが、本当は行きたかった店…があった。ex.サルイアモールの宮崎シェフの新店「La Cuina de K.M」である。
 お店の開店時間と飛行機の時間を見合わせると、ギリッギリだけど何とかなるかなあ。…というので宮崎シェフとコンタクトをとってみると「まあギリギリですけど…」とのこと。
 何とか伺う方向で調整していたのだが、旅行3週間前くらいになってカタール航空からスケジュール変更のアナウンスがあり、出発が20分早まってしまった。
 たかだか20分ではあるが、ギリギリのとこの20分は痛い。お店の迷惑の可能性も、自分の気が急き過ぎるのも、痛い。
 「La Cuina de K.M」訪問は次のバルセロナ旅行までオアズケ、ということに、あいなった。(「La Cuina de K.M」 calle padua 108 Barcelona +34 934 18 69 48)

 空き時間の都合だけでいうと、午前中からやってる飲食店の方が具合が良い。
 色々なタイプがあるが、食指が動くのはメルカド内のバル…かな。
 メルカドも色々あるけど…。結局、ボケリアにした。まあ現地系のヒトに言わせれば「最早、市場ではなく観光地」なのは百も承知だけど、それだけに色々便利でしょ(買物するにもパッケージが小さい、目当ての店が閉まってても替えが多い…など)、と。

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 *Salteado de setas variadas al Oporto
 *Increible bacalao del dia
 *Morcilla de cebolla
 *La butifarra con judias y allioli

 到着。
 人ウヂャ~、観光客ウヂャ~、、、はそう言う訳で御承知置き(^^;)。
 人を掻き分けるように場内を進む。
 入口に近いせいか「Bar Pinotxo」は何重にも人の輪が出来ている。こら大変やね(^^;)。
 「Clemen's」は席がありそう。
 「El Quim」を見ると、席は埋まってるのだが、待ち人ゼロ。ふ~ん、行列先頭ならそれもいっか…と眺めるうちに空いたので、超ゆーめー店のコチラを初めて試してみることに。

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Morcilla de cebolla
 フツーに美味しい♪ 朝からワインが進む。

Salteado de setas variadas al Oporto
 茸炒め・ポルトソース。緩く炒めたかなり甘い(ポルト)茸…あんまし好みじゃないけど、ってか全然好みでないのが文化的には面白いか(^^;)。茸の種類も今はイマイチ。

Increible bacalao del dia
 揚げバカラオに茄子・トマト・玉子と積み上げてダダ甘いバルサミコ。進化型バル料理というか劣化版レストラン料理というか。

La butifarra con judias y allioli
 フツーに美味しい♪ トマト/豆(の選択・具合もよろし)。朝からワインが進む。

 …全体には、要するに、ちょっと新し物好きなその辺のレストランの料理…って感じなのだが、それが午前中から食べられる(しかも市場的雰囲気の中で)というのが素晴らしい。
 店の柱には、フェランやらファンマリやら…との記念写真がベタベタ貼られているので、“話のタネ”も豊富だ♪




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by aqishii | 2018-05-21 18:27 | 美味しい日々 | Comments(0)
2018年 05月 18日

どうぞお召し上ガリシアください (13)

 GWはガリシアへ。
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 おなか一杯につき、雲ひとつないRia da Coruna沿いを散歩。
 風は強い。海風だから激しく吹く時もあるのだろう、風に負けた歩行者用信号がブラブラ揺れている(^^;)。
 ぐるっと回って、来たバスに乗り市街に戻る。
 街歩き。ショーウインドウのポスターモデルが「漫勉」調で、、、(笑)。
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 *Tortilla
 *Pulpo á Feira
 *Caldo gallego
 +カーニャ
 +Tinto de la Casa

[AQ!]
 夜は「郷土料理をツマミに気楽呑み」…が今回旅行のベースだったのだが、案外この“郷土料理”の辺りが、行ってみると店によって色々。
 そんな中、コチラは(俺たち的に)大当たり!!!
 すんげーヨカタ。

 まず、ベタなガリシア料理がずらりと揃ってる(メニューオンリスト…で言うと、案外そうでない店は多かった)。
 そして、頼んだ3つとも、ウマイウマイ♪

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 まあでも、(入りとか見てると)地元のヒトには“one of them”な店なのかなあ、「昨晩のオ・セクレトの方がナウくていいんじゃね?」とか言われるような感じ…なのかもしんないけど。
 この店に目をつけたのは、昔の「Lo mejor de la gastronomia」のTortilla部門に8点という高得点でリストインしてたから(いまweb上で見ると7.5点)。
 その意味では高評価店でもあるが、tripadviserやgoogle評点で言えば「上の中」ってとこ。

[へべ]
Caldo gallego
 旨いぃぃぃ!
 何だろう、この、近年までその存在すら知らなかった、グレロとハム出汁と芋と豆の日常的なスープの、奇跡のような「うわー、コレ自分としては絶対好きだ」感って…。

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Tortilla
 注文すると、ほどなく厨房からカッカッカッカッと玉子を打つ音が聞こえてくる。
 玉子と芋と塩とオリーブオイルと鍋と火と、ただそれだけからなる神との対話めいた不思議な滋味の世界。

Pulpo á Feira
 注文すると、ほどなく厨房からチョキチョキチョキチョキ…と蛸をハサミで切る音が聞こえてくる。
 皮周りはとろり、本体もジャストキュイな蛸をぶつ切りにして、あとは塩とパプリカ(ここのはちょいと辛味あり)とオリーブオイルだけ。
 コレがたまらない。一つ、また一つと楊枝が止まらない。

 ハウス赤、無印。

 何を食べてもおいしい、いい店だった。

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[AQ!]
 「蛸ガリシア、蛸ガリシア…」と呟いて現地に行ったら「プルポアフェイラ(ガリシア語:ポルボ・ア・フェイラ)」だった、学習♪ (薩摩揚げじゃないです、つけ揚げです)

 ま、ワシら、「ガリシア郷土料理食い比べ」とかした訳でもないしアレだけど、ここの料理は“これがあれば何ももう申しませんとも”…ってくらいの満足感・嬉しさに溢れてた。また食いたいもん。

 ワインは思い切って(?)いちばん下の「de la casa」にしたら、完全にツルんちょの、何も書いてない・貼ってないボトル。コルクはちゃんと打ってあって、フツーに抜栓する。
 十分に、ウマイ♪

*****

 道に、調理用油のリサイクル回収ボックスが置かれてる…のがスペインらしい。
 ホテルでテレビをつけたらスペイン版SASUKEの「Ninja Warrior」をやってる。明朝は早いのに、呑みながらけっこー見てしまうw。
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by aqishii | 2018-05-18 20:48 | 美味しい日々 | Comments(0)
2018年 05月 17日

どうぞお召し上ガリシアください (12)

 GWはガリシアへ。
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 *Merluza de Celeiro 紙塩・緑クロケタで寿司
 *ベルベレーチョにフェンネル、ブロッコリーにナッツピカンテ、アンチョアパテ・薄パイ・エストラゴン
 *Ostras de Cambados / Guisantes de Marisa, Plaza de Lugo
 *Cigala de Camarinas / Acelgas da "Horta de Antia"
 *Vieira de Galicia
 *Fabas de Lourenza
 *Esparragos Blancos "Estraperlo"
 *Xrada "Lonja de Coruna"
 *Lomo de Vaca Rubia Gallega
 *Quesos de Aqui:Queso deo Pais(Leche Cruda de Vaca), Marianne(Leche de Cruda de Vaca, Madurado en Heno), Lara&Sara(Leche Pasteurizada de Vaca), Touza Vella(Leche Cruda de Cabra)
 *Nectarina, Cascarilla
 *Miel y Requeson, Avellanas
 +16 Cortezada Vino tinto de Bodegas Fedellos do Couto

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[AQ!]
 市バスで、Ria da Corunaに突き出して面するアルボラーダへ。
 快晴に煌く海が碧く、砕ける波が白い。
 Google mapの示す場所に来ても“何処だ?”的に地味な位置。
 看板には『Alborada espiritudegalicia』と書かれている。(後々「そうだそうだ!」)
 大きく窓がとられた開放性は、「海が見える」と感じるか「駐車場脇の店だね」と感じるか(笑)。

[へべ]
 海沿いの道路に面した建物1階に、見覚えのある、くるくるっと巻いたAの字のマークを発見。
 大きな扉をグイと開くと、やあやあいらっしゃいと、明るく落ち着いたモダンな店内へ。
 大人数の団体予約が入っていたようで、うちともう一組(年配のご夫婦で、夫君の顎からほとばしるがごとき髭は遠目にもほれぼれする迫力)は、3卓分スペースの小さなサルに通された。

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 着席するとまず、いの一番のタイミングで(水の注文やメニューの説明よりも早く)、「土地のティピコな伝統で、こちらをどうぞ」と、目の前の白いボウルに温かいコンソメが注がれる。
 おぉ、冷たい海風に吹かれて冷えた体に、深い味がしみわたる…。

 メニューはほぼ「今日の買い物(食材)リスト」状態。ここから何がどんな料理になるかは、出てきてみてのお楽しみ…。

[AQ!]
 テーマはハッキリと謳われている。
 スロンマルシェ…本日の入荷を見ての料理。「入荷次第料理」…現代では「言ってるだけ番長」も少なくないけど、コチラはその感触がずんと出ている。
 ご丁寧に、「その日の良い材料というものはえてして少量だったりもするから、隣の卓と違うものが出てても御承知くださいませ」的なことが書かれている。
 次ページに「今月の入荷例」として材料・産地だけ列挙されている。

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[へべ]
 コンソメの段を筆頭に、コースの組み方や料理や器など、随所にガリシアという土地の文化と産物と伝統への愛があふれている。
 ワインリストの冒頭には産地ごとに地図と写真入りで紹介したガリシアのワインが手厚く並び、愛情たっぷりの構成にほろりとしながら、リベイラサクラでおすすめのメンシアをボトルでいただく(地元で飲むメンシア、表情豊かでおいしくて連日お世話に。魚介料理ともばっちりでハッピー♪)。
 序盤のピチピチとした生きの良さは、まさに地元ならでは! 思わず顔がほころぶ。

緑クロケタ・紙塩・メルルーサ寿司、ベルベレーチョにフェンネル、ブロッコリーにナッツピカンテ、アンチョアパテ薄パイエストラゴン
「手でそのままどうぞ、ニギリ(すし)みたいに」
 …ぱくりと頬張ると厚切りのメルルーサはもっちり、なめらかな食感で、緑のクロケタとの対比が楽しい。塩水に漬ける伝統的な手法と紙(ラップ紙的なもの?)で包む現代テクニックの合わせ技で、風味が抜けないようにして塩を入れているとか。
 フレッシュで上質なベルベレーチョ、思いの外くっきりスパイシーなナッツのクリームを添えたブロッコリー、アンチョビのペーストと香ばしいパイ。
 アミューズ4品の味の展開がすでに小気味良く、いい予感に胸が高鳴る♪

Ostras de Cambados / Guisantes de Marisa, Plaza de Lugo
 続いて牡蠣、海老、帆立。牡蠣にはこの季節のお楽しみ、ギサンテス(嬉しい!)を合わせて。サリコルニアの食感が心地よい。

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[AQ!]
 下に敷いてる海草は食べても死なないけど料理してないわよ♪…的なことを言って笑う、担当のマリーニャ嬢。

 ワインはRibeira Sacraから、Cortezada Vino tinto de Bodegas Fedellos do Couto。
 オリーブオイルは、ABRIL:obtido das oliveiras galegas Colleita Propia 2017。今の季節は肌寒いガリシアなんでオリーブオイルどうよ?…と思うのだが、これが美味しい。

Cigala de Camarinas / Acelgas da "Horta de Antia"
 ガリシアのシガラはええわ、やっぱ♪
 ブレット包み、Horta de Antiaは農園名かな。

[へべ]
 驚いたのが海老。
 翡翠の玉を思わせる仕立てそのままに、清らかなおいしさ。こんなきれいな海老料理があるなんて…。
 抑制が効いたレモン要素(軽いクリームと皮のコンフィ)もぴたりと調和。クリアな海老汁。

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Vieira de Galicia
 帆立はテーブル横で磯焼き風に(魅惑的ないい匂い!)。
 (貝の)フタを開け、緑の海藻をめくると、なんとこれが上品なガジェガ仕立て(じゃがいも抜きのいわば最小構成)。絶妙な火入れの帆立を、そのジュに溶け込んだスモーキーなパプリカの風味とともに。
 ガリシア万歳(^。^)

[AQ!]
 帆立を見せて・焼いて・ソースをかけ・卓上で殻を外し・海藻をめくり・黄色い花を鋏で切って散らす…まで、マリーニャが大活躍。
 店のテーマの一貫だろうが、ゲリドンサービスの多い店だ。活きてる。

Fabas de Lourenza
 海のファバーダだとぉ♪
 LourenzaはLugo県、ガリシアでもアストゥリアス寄りの町。

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[へべ]
 続く豆と野菜の段は、ボクらのハートをわしづかみ。
 白いんげん豆をなめらかに煮込んだ「海のファバーダ」は海の旨味と香りがいっぱい、海松っぽい海藻をトッピング、陸のそれ(大好物)とはまた違った魅力がある。

Esparragos Blancos "Estraperlo"
 蛸のガリシア風と見まごうのは白アスパラガス。ヘーゼルナッツクリームのコクが心憎い働き。

Xrada "Lonja de Coruna"
 主菜格の魚1号は、これまたゲリドン的にライブ感の盛り上がる鯖の海藻松葉焼き。
 燻し焼きっぽく金色の輝きを帯びた鯖の力強い旨さを、マイルドな大蒜ソースと酢漬けシーフェンネルが引き立てる。

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 2号はロックフィッシュのクリアな磯汁仕立て。鉄鍋でご披露後、茶色く濃厚な磯ソース&ペルセベス(嬉しい♪ ガリシアで食べたのは小粒でも身入りが良くておいしかった)とともに登場、身質麗しく美味~。

[AQ!]
 どちらも潔くもカッコ良く、大ぶりで骨太な旨さ。まあ「魚、食ってるよなあ」な土地のメッセージ。
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Lomo de Vaca Rubia Gallega
 世界に冠たるRubia Gallega牛を、ガリシアガストロ旅行の最後に、いちばんストレートにいただけるとは、ナンタルチーヤ!!
 これぞ、牛!!!
(そう言えば、これは「焼き加減」の質問アリ。「そちらの皆さんがウマイと思ってる焼きでおながいします」…で簡単に言うとミディアムレア的に来た)

[へべ]
「肉は一皿だけですから」と当初からの予告登板は、ミディアムちょいレアめに焼き上げたガリシア牛!
 海幸山幸ランドな上に全土に名声轟くガリシア牛(Vaca Rubia Gallega)を擁するとは、なんたる恵み。
 香る生スライスとジューシーな焼きのマッシュルーム二階建てと、ホースラディッシュの爽やかな辛味を合いの手に。
 さすが堂々の旨さ。このくらいのポーションがあると「ステーキも食べたぞ」的な実感もあって嬉しい。

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Quesos de Aqui:Queso deo Pais(Leche Cruda de Vaca), Marianne(Leche de Cruda de Vaca, Madurado en Heno), Lara&Sara(Leche Pasteurizada de Vaca), Touza Vella(Leche Cruda de Cabra)
 ガリシア愛にほだされて(笑)、多皿構成のコース後とは思えない勢いでケソ4種もいただいてしまう。皿数の割にコース全体が軽快なのは、スロンマルシェの新鮮な食材をピュアな調理で供する料理が多いから?
 ケソの段も、食中から引き続いて3種(ノーマル、海藻入り、五穀)のガリシアパンで行くのがこの店らしい。
 パンのお供はガリシアのオリーブオイルと、海藻パウダーをトッピングした発酵バターで、どちらも抜群にいい。
 こんな状況(多皿コース)でなければこのパンとワインでいつまででもやってられそうにおいしかった…。

Nectarina, Cascarilla
 ポストレス1号は、ネクタリンに甘い海藻をあしらって。
 料理にもあちこちに出てきた海藻がどれも雑味なくきれいで、それぞれの効果を上げてたよね…ガリシアの海辺でゆらゆら漂ってたりする海藻も、見るからに「あ、コレ食べられそう」と思えるルックスだったりするもんね…と、海藻話に花が咲く。

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Miel y Requeson, Avellanas
 2号はチョコクリーム系。店の前に広がる紺碧の海の、対岸あたりの風景をイメージしたという造形で、上にあしらったミニ植物たちと液体窒素でパウダーにした緑の食感、香りが効いている。

[AQ!]
 かっこよくもイメージの切れ味あるポストレス♪
 ミニャルディーズは華やかなお花畑に。
 コース最初の目印皿と珈琲碗セットは、伝統的なガリシア陶器で。
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 その日の食材…を前面に押し立てるドライブ感が快い。剛毅な美味さ。力強い、原点回帰型ガストロモダン。
 現代ガストロを細かく見れば、ピンポイントに収束させる精度を望むのか/そのピン周辺の揺らぎの中のダイナミズムを望むのか、という微妙に相違する目標があるのだが、その後者の視点を強烈にアピールしてるような印象。

 また「現代ガストロ」観についてで言えば、これでガリシアガストロを5軒回ってみたのだが、1軒1軒にちょっとずつ志向が違うのが、イイ意味で素晴らしかった。まあ、大らかなのかな。都会巡りの「ああオマエもまたコレか…」感が少ない。

 サービスについても、“ゾーンディフェンス的”任せ具合が気持ち良かった、ぐらしあすマリーニャさん(兄貴が日本人と結婚して在日だそう。飲食関係ではないが)。まあ本日は大サルには、バスで乗りつけたグループ客がいたこととの兼ね合いかもしれんが…。




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by aqishii | 2018-05-17 00:17 | 美味しい日々 | Comments(0)
2018年 05月 16日

どうぞお召し上ガリシアください (11)

 GWはガリシアへ。
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[AQ!]
 タクシーでオートブスのエスタシオ。
 小一時間待ちでアコルーニャ行きが出る。
 快晴のガリシアをすいーっと走る。サンチャゴを出てまた高速に乗った辺りで、英米人オバサンが「サンチャゴはそろそろですか?」
 回り一同、「え゛゛…」(^^;)
 運転手が「アコルーニャに着くから引き返すバスに乗るべっちょ」と説明すると、「あらそうなの、じゃあそのアコルーニャでもいいかしらん」と呑気というか何というか、、、(^^;)
 …などあってアコルーニャに舞い戻り、今回は海近くに泊まる。

 *Tortillitas de Camaron
 *Pimientos del Piquillo
 +16 Verdes Matas Mencia Ribeira Sacra

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[AQ!]
 移動もしてきたし、晩は近場で。
 大通りRua Juana de Vegaの一本裏のRua Alamedaに入る。路地がさらにYの字になってる辺りに、「うふふ隠れ家だよん」ってノリの店が数軒。いずれもわりと洒落て小奇麗。
 人気店と聞いてたTaberna O'Secretoを覗くと見える限りよく埋まっているのだが、ま、入ってみる。…と、店の奥は鉤の手に広く、そこに案内される。

 店内を眺め品書を眺めると、タベルナ…の中ではワインバー寄りの店かなあ。ちょっと選んだ…って感じのワインをハム・ケソをツマミにいってる卓がとても多い。品書的にもその辺りが手厚く、ガリシア郷土料理の類は少なめ。
 今晩の我々的には“多少”狙い違いだったかもしれないが、気のいいソムリエにリベイラサクラのメンシアを選んでもらって始めれば、あとは楽しく夜は更けるw。

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[へべ]
 ピミエントスピキージョ、小エビミニトルティーヤ、リベイラサクラのメンシア、カフェソロ、チョコ菓子

 …

 帰り道。深夜2時まで安コンビニスーパー、酒は22時までとレジで聞かされ、選んだワインとコルクスクリューにレジでグッバイ…(涙)。


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by aqishii | 2018-05-16 14:55 | 美味しい日々 | Comments(0)
2018年 05月 15日

どうぞお召し上ガリシアください (10)

 GWはガリシアへ。
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 [ MARUJA EN ESTADO PURO ]
 Para comer con las manos:
 *Roca de algas
 *Torrezno de bacalao y pisto ligeramente picante
 *Tartar de ternera y berros
 *Huevo frito y jamon iberico
 De tenedor, cuchillo y cuchara:
 *Secuencia de esparrago
 *Vieira encebollada
 *Molleja de ternera, boniato y verduras marinadas
 *Menestra de verduras y un jugo de perdiz
 *Chuleton de vaca gallega
 *Rape, guisante, nabo y menta
 *Pescado de mercado
 *Pieza de cerdo, glaseado agridulce, yogurt de cabra y pepino
 *Chocolate y tofe
 *Queso fresco, cafe y cacao
 *Tocinillo de vainilla, caldamomo y huevas de la pasion
 +15 Quinta das Bágeiras Bruto Natural
 +13 As Bateas Vino Blanco Atlantico
 +16 Cies tinto Rodrigo Mendez
 +16 Viña de Martin Os Pasás
 + Volátil vino tinto

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[へべ]
 海風冷たいビゴの街は、どことなく裕福っぽい。巨大客船。謎の地下市場。おじさんDJ看板のカフェ。

[AQ!]
 そんなビゴの港の近く、公園があってMaruja Limonがある。…のだが、店のすぐ前に来るまで気付かないくらいの地味な看板。…都会的だ。

 内装は、まだ店が出来て新しいのかな?…と思わせる。クールでカジュアル、スマートで洒落てる。
 サービスは“えーとどうしましょ…だっけ”な顔で、サルから厨房に折れてカウンターに案内してくれる。
 おお、とくに頼んだ訳じゃないけど、オープンキッチンのかぶりつき席だ。ムチャグラシアス。

[へべ]
 オープンキッチンカウンター♪
 都会的。スペインモダン趣味が良い

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Roca de algas
 海藻の石(固いスポンジ、スコーピオンフィッシュ、海藻)
 針金スタイルの皿…って最初に見たのどこだったろう、Piazza Duomoとか懐かしいね…などと。

Torrezno de bacalao y pisto ligeramente picante
 鱈の皮タコス、ピミエントス
 Torrezno:カリカリのトースト、通常はトシーノ(ベーコン)

[AQ!]
Tartar de ternera y berros
 berros:クレス
 ミニハンバーガーというか、今川焼き仕立てw。

Huevo frito y jamon iberico
 ややややや!…半割りの玉子フライで、見た目はそう奇異ではないんだけど、フワッフワのトロットロで、食べるとけっこー驚く。揚がるかコレ?…みたいな。
 ハモンと合わさってお味としても、とてもよろしい。
 後で、アレ凄いべさ?…と聞いたら、「15年くらいやってんだよ」とのこと、スペシャリテ格かね。Vigo版瓢亭玉子(違)。

 品書上はここまでが「お手で」、ここからが「カトラリーで」。

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Secuencia de esparrago
 一瞬、何かと思う(笑)。
 白アスパラの蝋燭見立て(何で蝋燭に見立てんとアカンのかわからんけどw、よく似てる)と白アスパラ和え麺(タイ風)…見立て。
 アスパラそばには、割箸。丼の上に箸の先っちょがコッチを向いて置かれている。後から思うと、「ああ惜しいねチミ、箸の置き方が逆サマや」とでも言ってあげればヨロシかったんだけど、そん時ゃ何か意図がおるのか?とか思ってそのまま食っちゃうんだよね(^^;)。
 ま、箸だと食いやすい!…って思ったんだろうね、その通りだ(笑)。
 欧米人は、サラダなんかにも、箸を出してくれていいゾ。

Vieira encebollada
 帆立+オニオンリング、椎茸敷き(とその濃いソース)。オーソドックスな仕立て。
 “かんけーねーけど、もうこーゆー欧州の若い連中とか「シータケ」が日本語だなんてまったく知らんだろうなあ…”
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Molleja de ternera, boniato y verduras marinadas
 リドヴォー。
 国内でもそうだが、旅先食い歩き「おまかせ」系は、食材の重なり・散り具合…が運次第なのだが、今回はほんとに散りの部分がうまく行ってくれた。
 サツマイモピュレの甘み、野菜マリネの酸で。

Menestra de verduras y un jugo de perdiz
 煮込野菜とサラダのアンサンブル、中央に緑アスパラ。ペルディスのフーゴ…には、ギンディージャが刻んで加えられているのが巧み美味。
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Chuleton de vaca gallega
 ガリシア牛たたき(温製)。
 名物牛はコース1ヵ所くらいには挨拶に出るw。噛み味がジュワっ。

Rape, guisante, nabo y menta
 とても明るい、陽気な、春のラペと豆。
 ガリシアが香る。

Pescado de mercado
 本日の魚はロダバージョ。
 魚紋…と言いたくなる断面が光る。旨い。カリフラワーと白いソース、ソサエティガーリック的な小花。
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Pieza de cerdo, glaseado agridulce, yogurt de cabra y pepino
 厨房の奥に小さい炉釜があって、肉はそこで火が入る。旨そうだなあ、カウンター特権w。
 豚の甘酢っぱ照焼…風。イタリアンで言えばアグロドルチェ。ガルニは、胡瓜+ヨーグルト。
 ガリシアって、“魚介が名物で牛豚がウリで野菜のごった煮を食ってる”…って最強だよなあ、と改めて思う(笑)。
 ところでこれでガリシアガストロ4軒目となるが、肉…とくに豚、は、柔らかい仕立て…トロトロというかな、(誤解を招きやすい表現になってしまうが、イイ意味で)柔らかく供するのが目立つ。

Chocolate y tofe
 チョコ版カンノーリ…みたいなひと口。

Queso fresco, cafe y cacao
 カフェ・カカオのチーズクリーム…まあ実にオーソドックスな甘味なんだが、無闇に美味い。
 言ってもしょーむないようなことだが、書いとかないと忘れるから書くと、とても美味い(^^;)。

Tocinillo de vainilla, caldamomo y huevas de la pasion
 バニラ・カルダモン・パッションフルーツタピオカのトシニージョ。
 小菓子にクッキー。

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 軽快な昼食。
 感触もテイストも、随所で(今回旅行の中では)アーバンなw印象だ。
 全行程も3時間弱で出終わる…と、(今回旅行の中では)かなりコンパクト。“テンポが良い”って感じだ。
 仕事・作業に熱があり、キッチリと出してくるので、ハズレなく美味しくいただける。まあ、まだ、巨砲一発胸を打ち抜くようなひと皿…とかは無いかなあ、というところは無いでも無いが。
 「イイ店」であった。

 退けるに従ってどんどん厨房は綺麗になっていく。焜炉向こうの壁は、自然の石壁(あれ、汚れちゃわないか?)の前にガラスを張っていて(ああ、なるほど!)、見た目麗しい。
 シェフは、多少はアジア人が気になっていたか、最後には「で、何ナニ?」と出てきて、記念撮影♪
 ラファ(Rafa Centeno)シェフ。サイトを見ると、女性Inés Abrilとの「ダブル・シェフ」みたいなんだけど、イネスは居なかったかな。




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by aqishii | 2018-05-15 14:30 | 美味しい日々 | Comments(0)
2018年 05月 14日

どうぞお召し上ガリシアください (9)

 GWはガリシアへ。
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 *Pulpo
 *Pimientos de Padron
 *Zamburinas a la plancha
 +Estrella Galicia
 +Mencia de la casa

[AQ!]
 バルめがけて出かける。
 宿の主人“ジェントルジャイアント”の勧めのうち、「蛸のFidel」は水休み。「サンブリーニャのPitillo」を覗く。

[へべ]
 バルやメソンは案外奥が広い。

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[AQ!]
 馬鹿の一つエストレージャで乾杯。続く赤ワインはメンシアの「de la casa」を頼んでみると、ボトルに『M』一文字だけというラベルの潔い一本。(けっこーイケる)

[へべ]
 タコ。温製・オリーブ油・パプリカちょいと辛味、楊枝で。

 パドロン! 「隣の席のアレをください」

 サンブリーニャス天火焼き。素朴に旨い(ジェントルジャイアントおすすめ)。

[AQ!]
 呑みには、パドロン置いとくと、ホント落ち着くよなあ♪

 熱々のサンブリーニャ(姫帆立)はちゃんと旨かった。

[へべ]
 赤ちゃん連れも。

 よく食べる男女4人席のお勘定タイムに、延々と話し込む店の姉さん…(笑)

 締めのリコールは店のおごり。

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[AQ!]
 リコール(リキュール)は、カフェとミルクの2杯だっけ。
 ほんとガリシア、“締めにリコールいかないとか、ありえな~い”って感じだなー。あ~んど、だいたい奢りだな♪

*****

 翌朝。
 快晴。…毎日コロコロ違う天気だ。
 チェックアウト。タクシーでオートブスのエスタシオ。バスでビーゴへ。所要30分、ほとんど高速だし速い。
 予定より1本早いバスに乗ったので、時間余り。昼食の「Marja Limon」にほど近い旧市街を散歩…なかなか風情ある。
 「Mercado da Pedra」の看板を発見したが、市場らしきが見当たらず(?)。食堂が沢山並んでおり、かなり観光地っぽい客引きがワンワン言ってる。(後日:ググると「ぺドラ市場は食堂や屋台や土産屋がたくさんあるところ」と出てくるんで、こーゆーもんなのかもしれない)
 看板がキッチュなカフェ「Vitruvia Café」でひと休み。
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by aqishii | 2018-05-14 11:53 | 美味しい日々 | Comments(0)