AQB59 レストランをめぐるグルメのめくるめくメルクマール (早口言葉)

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2014年 03月 29日

台湾へ行きタイワン…ってか、太陽花革命の行方(^^;) (4)

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 3日目。
 いい天気だわ~!
 よし、ヘチマ小籠包を食いに行こうではないか!

 向かう先は「蘇杭餐廳」。
 台北站から歩いて5分の立法院=国会は、現在、学生が占拠中。その立法府の向かいに建つ「臺大校友會館」内にあるレストランである。
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 南の国の国会。

 アレレレ、此処が学生占拠中の国会かいや…と、気付いた時には、立法院の目の前を歩いていた(^^;)。
 写真は、帰り道に対面から撮ったけど、行きの道は院の真ん前(^^;)。

 というのは、まあ、テント・幟・人波…は溢れているのだけど、空気は平穏。
 …というか、何か、ノンビリしているのだ。
 立法院前を歩くのも、何の規制も無いし、アテンションも無い。
 (3月23日昼)
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“おお、さすがは常日頃、国会でもプロレス並の乱闘を繰り広げる台湾、この程度の騒ぎには慣れておるのだな?(笑)”

“学生vs.政府…と言っても今回は、民意・市民・大学…の大勢が概ね学生ノリだし、権力の行使も無理状況だしな?”

 …みたいなことを、この時は感じていたのだが、どうだったのかなあ。

 (この日のこの後、政権は実力行使と攪乱策に動く)

 台湾内を見る限り、「民主」的プロセスの要求に天意はありそうだが、着地の在り方についてはどうしても大陸との関係が絡む以上、ややこやしいんだろうなあ。健闘を祈る。

 …という台湾の問題を別としてボーっと見てると、
「ああ、コチラの若者は活気があって羨ましいワン!」
 …と、つい、ついだけど、感じてしまう…のも、初老の日本人としてはショージキのところ、、、(^^;)

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[へべ]
 連日の「反・黒箱」抗議活動で騒然とし学生側のテントやのぼりが立ちならぶ立法府周辺…はたして台大会館内の店なんかやっているんだろうかと、おそるおそる足を運んでみると、フツーに、やってた。 

[AQ!]
 台北站から歩いて5分の立法院=国会は、現在、学生が占拠中。
「蘇杭餐廳」はテントが取り囲む道を挟んで立法府の向かいに建つ臺大校友會館内にあるレストラン。
 會館の玄関前まで、抗議学生が溢れているが、空気は平穏。
 政治的混乱に慣れている(のか?)(^^;)。

 *桂花甜芋 Steamed Taro Marinated in Sweet Osmanthus Sauce
  木犀入りの里芋煮
 *絲瓜蝦仁湯包 Steamed Sponge Cucumber and Shrimps Soup Dumpling
  へちまと蝦の小籠包
 *私房臭豆腐 Signature Stinky Tofu
  臭豆腐の辛味土鍋煮
 *スイカ
 +台湾ビール金牌
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[AQ!]
 里芋・臭豆腐・小籠包…は得意そうで、それぞれ数品がオンリストしている。そこから一品ずつ選んだ。

 里芋の冷前菜は金木犀煮。いただくと、喉の奥の方から、ホワ~っと妙なる香りが広がってきて、まことに典雅。これは日本じゃ食えないなー。売れないだろうし(^^;)。
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 小籠包は実に繊細な作り、たおやか、確かにこのヘチマ版は台湾の印象そのもの。サイコーです。

 私房臭豆腐は、目の前でオニーサンが混ぜてくれる。うひゃ、ウマ! Mさんなら速攻で白飯注文、Kさんなら速攻で紹興酒注文…って感じ。
 十分に臭いのだが、「いい匂い!」…って言葉しか、出ない。
 この品に限らないが、料理に使われる香菜類がドンピシャ適切な量・按配なのが、何とも正しく、ウマイのは感心。
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 本日は夕飯の開始時刻が早いので、2人でこの3品。やや軽め。適切にはもう1,2皿…つまり2人で4,5種類というとこか。
 1皿量が2人だとタップリ目でもあり、ホントーは、3,4人連れがベストではあるかもしれない。

 正午を回っても、聞いていたほどの客の入りではない。
 台北の人も、“さすがに今日はアソコ、休みかな?”…と思った、かな?
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 素晴らしい店、…出来たら滞在中にもう一度来たい。

 ***

 食後の口が珈琲を欲するので、評判のカフェに行ってみる。

 「Fika Fika Café」
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 松江南京站近く、公園に面したグッド・ロケーション。
 店名からわかる通り、北欧スタイルで、オスロで行われたNordic Barista Cup 2013のノルディック・ロースターを受賞している。
 人気店で満席の時間が長いが、上手く席ゲットできたので、Fika Fikaする。

 台北も、街中はカフェが多かった。
「茶荘は日本人で一杯なので台北市民はカフェに行くんですよ」
 という冗談があるそうだが(^^;)、それで…という訳じゃないのだが、今回は時間が無くて、結局、茶荘には行かず終い。
 まあ、行くと、長くなるしなあ。

 台湾茶というと、ウチもよく、林鼎洲さんの上園茶荘のモノはいただくので、本来なら一度くらい御本尊を拝みに行かないといけない…ところだったのだが、どうも体調が優れないらしい(?)と聞いており、断念。

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by aqishii | 2014-03-29 23:26 | 美味しい日々 | Comments(0)
2014年 03月 28日

台湾へ行きタイワン…ってか、太陽花革命の行方(^^;) (3)

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 台中「Le Moût 樂沐 」で昼食。
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 食後のお散歩は、國立台灣美術館。
 なんと素敵な順路(笑)!
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 現代美術中心…かな、の美術館で、ほとんどのエリアが無料!…は嬉しい。
 なかなかグッとくるインスタレーションなど力作揃い、帰りは台中站18:15発で余裕あるかと思ってたが、まだまだ見たかった感じ。 
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 美術館の周囲は広々とした公園作りになっている。
 正面広場ではテント屋台が出てバザールでござーる。美大・科技大・教大…を中心とした、大学生の催しのようだ。
 アクセサリー・陶器・美術作品・衣服など、幅広く売られている。何点か購入したのだが、買うぞ!と臨むと
「あらま、ホントに売れちゃったわ、どーしましょ(^^;)、幾らだっけ、」
 …とワサワサするのが、学生っぽくて可愛かったです。

 あ、そういえば、美術館のミュージアム・ショップの方も、こちらは充実しており、面積・販売点数ともかなりのモノ。
 “お求めいただくのに調度の商品”開発に怠りない。デリーの現代美術館に、こうやって稼ぐのだ!…と教えてやりたい(^^;)。

 再び、無料シャトルバスで台中站。
 日が、暮れ始める。 
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 ←こちらは、現代美術館じゃなくて、台北站構内の、オブジェ。
 にゃんとも、アートの街・台北…なのである!(…そうなのか?(^^;))

 ホテルに戻ってひと休み。
 昼にフルコースをいただいてるので腹具合はビミョーなところだが、そうだ焢肉飯でもいただこう!…と、龍山寺に向けて出発。


 龍山寺は、駅を降りたとこから、何とも、下町っぽい?…ってのかな、ヌメーっとした濃密・ディープな空気が漂う、怪しい街。
 …ま、台北の中では。
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 →
 こいつも、現代美術館じゃなくて、龍山寺站構内の、オブジェ。


 5分ほど歩くと、龍山寺。ド派手~!(^^;) どんだけ賑々しいねん!
 しかも、山門にはビカビカの電光掲示板がつけられてて、“寺の電話番号”なんかが流れてる(^^;)。
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 周辺、大変な人出で、喧しい。
 なんか、路上でカラオケ大会して、オッサンオバハンが踊ってたりする。意味わからんヽ(^o^)丿。
 香港で言うと、廟街みたいなもんか…。 
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 寺の前の通り「廣州街」は、寺のすぐ横から屋台の並ぶ夜市になっている。
 屋台を冷やかしながらちょろっと進むと、「四方阿九滷肉飯」がある。

 *白菜魯
 *焢肉飯
 *肉燥板條

 “メシどき”には行列必須…と聞いていたが、21時頃とあって、すんなり入れた。
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・もちろん、魯肉飯
・焢肉飯はオススメ
・肉燥板條という米粉(平たい)に豚肉のそぼろをかけた麺が美味しい
 …というあたりを聞いてきた。
 腹具合とキョーミを勘案し、野菜を足して、白菜魯・焢肉飯・肉燥板條と注文。
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 白菜は、艶のあるトロットロ…に煮込まれ、魯肉がかかってる。
 うわ~、こら、たまらんなあ♪
 実はこの白菜魯は、焢肉飯の皿にも付いてくるのだが、「別注しといてヨカタヨカタ」と言うくらい、うんまい。

 その焢肉だが、トロットロ…。こりゃ、たまらん!
 ヽ(^~^;)ノ
 ホンマ、「トロットロでたまらん」店、っつうことだわ! (^^;)
 玉子・筍・白菜添え。また、ゴハンの具合が素晴らしい。

 たっぷりの肉燥がかかったビロビロの板條。
 たっぷりの旨味とともに、すっきり感もある仕上がり、ウマ。
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 いやあしかし、こちらの魯肉・肉燥は美味しいワン。次回はやっぱり、魯肉飯も食べよう!

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 いや~美味かったのこと!…と、さらに屋台を眺め進むと「華西街観光夜市」の入口に出会う。
 あ、此処なのか~。

 日本語の「観光」の語感に騙されちゃいかん、市内でも最もガラの悪いエリアだそうな。
 …と言っても、台北ですからね。
 ちょこっと覗き見だけ。
 いや、確かにガラは悪い。精力の尽きそうなものがやたらと売られている。マッサージ屋 (は台北市内、やたらと多いのだが) が、特に多い。
 蛇屋の店先の目立つ場所に置かれてるのが、鼠のケージ。…ってぇのが、迫力ある(^^;)。
 “そう言えば華西街の蛇屋は写真撮ろうとすると怒られるんだっけ”…と覗くと、もんのすごい強烈な顔したオッサン (大陸で*人くらい**してそうな…(^^;)) が座ってて、前に「撮影禁止」と書いた札が立っておる…。 

 おひょひょひょ…と「華西街観光夜市」観光を済ませ、ウチのホテルエリアに戻って「寧夏夜市」あげいん。
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 小腹が空きましたね、と、鶏蛋蚵仔煎を抓む。


 *雞蛋蚵仔煎

 寧夏夜市は雞蛋蚵仔煎の店が多いが、夜市入口近くに店舗を構える有名店「頼」で。
 かなり多くの時間帯で、行列 (さほど長くない) が出来ている。
 販売オンリーに見えるが、一間先にイートインスペースがあって、座っていただける。
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 小粒の牡蠣がいっぱい入った玉子焼に、ドロッとちょい甘酸っぱいソース。
「うーん、まあ屋台テイスト…っつうですかぁ、、、」
 って感じかな。
 B級訴求的嗜好には、イイかも。

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by aqishii | 2014-03-28 23:37 | 美味しい日々 | Comments(0)
2014年 03月 27日

台湾へ行きタイワン…ってか、太陽花革命の行方(^^;) (2)

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 初の台湾で1晩寝ただけなのだが、いきなり、高鐵(台湾の新幹線)なのだ(^^;)。
 朝、台北站へ。余裕があったので、駅のモスバーガーで日本では見ないエッグバーガー的なものを…。
 ムムム、これは“厚餅夾蛋”インスパイア…ですな!

 高鐵のチケットは、ネットで予約・購入/台湾のコンビニで発券…と利便。
 ハードウェアはJR製みたい(^^;)なもんなんで、「カモノハシ」が入線してくる。
 内装もウカウカしてると、新幹線車内に空目する(^^;)。
 そういえば台北は、街並も、ウカウカしてると日本の地方都市に空目する(^^;)。
「パスポートの要る鹿児島」…くらいの感じ(^^;)。
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 窓の外の水田風景が“南の国”@ 297km/h

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 体高2mのペットは乗れないらし~(笑)。

 約50分で高鐵台中站。
 高鐵の駅は市街地から距離のある位置。シャトルバスで市街へ移動する。高鐵利用客は無料…と気がきいている。
 土庫停車場站で降りて10分も歩けば、國立台灣美術館。
 その途中に、本日の目的店「Le Moût 樂沐」がある。

 ま、台湾に来て、いきなり、非・中華…ですが(^^;)。

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樂沐套餐

Aperitif
下酒菜

Amuse-Bouche
開胃菜

Natural’s Beauty Organic Silken Hen’s Egg
 Cream of white Chicken Stew, Homemade Granola, Chicken Skin, Split Chicken Jus
天然有雞蛋

Sweetbread
 Caramelized Brussels Sprouts, Sour Onion, Porcini Foam, Shallot-Leek Sauce
澳洲小牛胸腺 孢子甘藍/牛肝菌/大蔥醬

Hailbut
 Flourless Squid Ink Gnocchi, Seaweed Butter Calamari, Thai Inspired Shellfish Fumet
時令海魚 南洋魚湯/手工墨魚麵糰子

Tai Tung Guan Shan Lamb Belly, New Zealand Smoked Lamb Loin
 Nashi Pear, Beetroot, Fermented Black Garlic & Black Bean Hummus, Warm Rice Salad
台東關山羊腹肉/紐西蘭燻羊肋 水梨/甜菜根/黑蒜/野米沙拉

Eclair de Bleu d'Auvergne
 Sweet Bordelaise Sauce and Hazzlenut Butter 
閃電泡芙 奧維涅藍紋乳酪/波爾多紅酒醬汁/榛果奶油醬

Tomato
 White Coco Bean and Black Sugar 
風乾蕃茄 法國白豆/黑糖

Mignardise
精緻茶點

 +Champagne Blanc de Blanc "Le Moût" / Bauget-Jouette
 +08 Gevery Chambertin / Trapet

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 美術館近隣らしく、洒落た高級店がポツポツと並ぶ通り。
 交差点角になかなか立派に建つ、アレが「Le Moût」であるか…と近づいて見ると、横っぱらの窓にデカデカ、
「ASIA'S 50 BEST RESTAURANTS 2014」
 とディスプレイされている。
 ハッハッハ、初々しいなあ。
 そう、この店、2月に発表された「ASIA'S 50 BEST 2014」で、初登場24位にランクインした (台湾の店では初) のである。
 まあしかし、その前からポツポツと話題になり始めていたのは確かで、我々が予約を入れたのもアジアベスト発表以前であった。

 ***

 東南アジアのフランス料理界。地元出身の若さが引っ張る。
 ランシュー・チェンは、アンドレ・チャンと並ぶホープかもしれない、と感じた。

 ***

 「美人過ぎるシェフ」…の類の煽りがめっちゃ似合う(笑) ランシュー主厨、プロモ写真でもすました表情が多いけど、実物に会うと、可愛いチャーミングなシェフで、シンガポールの2amのジャニスを思い出す。
 臺灣大學外國語文學系出のインテリでもあり、外国語は堪能そう。そこもアンドレ・チャンに似てる?
「え、東京からですか?、それは偶然! 私は2日前に東京から戻ったところです」
 とのことで、東京ではQとL・和食ではK…に行ってきたそうな。

 ***

 アミューズは「開胃菜」になるのか、いい言葉だ(笑)。蟹・トマト水のジュレのボール、と、一口ピザ・ニース風。
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 開胃菜乃二(笑)がちょっと変わってて、皿の上の太極…じゃないけど赤と黄の2色はツナ・タルタルとクッキー・クロカンで、これを自助餐…じゃない、自分で混ぜてくれよ、と。で、そこにメートレスがタラ~っとソースをかけてくれる趣向。

 さて、卵から本編だが、本編内容が素晴らしい。
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 天然有雞蛋:
 バシャっと叩きつけた現代絵画調の皿上の景色、この手のプレゼンとしては、かなり良く出来てる方。イミテーションの殻(もちろん可食)も“そっくり”。そして、美味い。
 モダン卵料理の傑作。
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 小牛胸腺:
 リドヴォ・芽キャベツの縁焦がし・ポルチーニ粉かけ、下には“酸っぱい粗おろし”みたいなのが敷いてあるけど、これがShallot-Leek Sauceかな。
 いやあ、イイ料理!
無駄なく機能的な味の取り合わせが口の中にハーモニーを奏でる…的なとこは、実に趣味が合うシェフだ。キッチリ禁欲的、とも言える。

 時令海魚:
 ハリバット本体は筒型でトマト粉を表面にまぶす。へべ曰く「蟹カマに見える」(笑)。イカ墨の“粉を使わない”ニョッキ、へべ曰く「橄欖に見える」(笑)。海苔のような海草・ディルのような香草、ちびイカリング。
 で、タイ風スープ仕立て。Sa.Qua.Naの馳名な一品を思わせるが、もっとおとなしい。
 複雑だが美味しい機構を誇る料理…って。
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 プラは、NZ羊と台湾山羊の競演(だと思う)。
 わおっ! フランス料理の山羊は珍しい。J.R.フィゲラスのカブリトを思い出す仕立て。黒大蒜や豆豉のアジアっぽさを忍ばせるソースも上手。ソースが美味いんだよなあ、このヒト。
 羊心臓・ビーツ・ペア・極小ダイス野菜…のガルニが、必要最低限のコンパクトさで組み立てられ、かつ、味がシッカリしていて、好感度高し。

 シェフはエルメでも修業しているので、甘味も上々。

 フロマージュ・エクレアの赤ワインソースは、酒が飲める飲める!(笑)
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 ドライトマトのスープに細かいパーツを落とし込んでいただくデセールは、なんとなくマッシモ・ボットゥラを想起する“いただくデザート”。また、豆乳のグラスがどひゃ~!とウマイのは、さすが台湾!?

 精緻茶點4種は食べる順番指定アリ。2層ゼリーは、クランベリーとライチ。

 ***

 味がとても良く、古き佳き法式も香る(笑)。

 モダニティ、台湾やアジアのテイスト、ボーダーレス…そういった要素もそれぞれ巧みに取り入れながら、味覚嗅覚のベースにフランス料理の骨格がきっちり感じられるタイプ。
 そういう意味じゃ、前述のアンドレやJ.R.フィゲラスとか、ハンス・ヴァリマキなんかの料理を思い出した。
 タイプ的には、日本で言うと、エディション下村シェフとかラ・シーム高田シェフとかに近いかなあ?
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 更に言えば、陳嵐舒シェフは、まず、感性と理屈の折り合いの良さ。
 そして、最終的に極めて理知的な、総合力・統合性の高い皿に完成している。頭、良さそう。

 ***

 シャンパンはBauget-Jouetteに「樂沐」ラベルを作らせている。いい選択。
 ワインリスト、は、「サンペリ・アジアのレストラン」っつうと巨馬鹿な店が多い印象(笑)だが、此処はまずまずコンパクトな趣味のよろしいもの。
 08GC/Trapetは、ワタシがリストで選んでしまったが、ソムリエ・テイスティングはしてくれる。
「あ~、今、イイ感じになってますね! 良いチョイスだわ(笑)」
 と言ってたけど、実際、具合良かった。
 印象、よろしいです。

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by aqishii | 2014-03-27 22:16 | 美味しい日々 | Comments(0)
2014年 03月 26日

台湾へ行きタイワン…ってか、太陽花革命の行方(^^;) (1)

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 台湾に行ってきた。
 …って、社会派ブロガーみたいだなぁ(^^;)。

 写真は3月23日の台北・立法院。
 集まってくる民衆・学生の後方支援基地の並ぶ、立法院から道を挟んで向かいの臺大交友會舘内の餐廳で小籠包をつまむワシらではあったが。
 …社会派ブロガーみたいだなぁ(???)。

 そんな我々、初の台湾。
 …縁遠かった、台湾(^^;)。
 思えば90年代、初の台湾旅行計画を吹っ飛ばしたのが大震災。次の機会に襲ったのが、鳥インフルエンザ。その次が、…
 ま、縁が無い…とは、そんなもんか。
 以後はむしろ、「台湾は近いしラクそうだから、老後にとっとこう(^^;)」という所もあった。

 で、老後になったので(??)、台湾へ向かう。
「ヨシ、今度こそ台湾行くぞ!」…となったら、いきなり、太陽花革命が勃発。
 やっぱ、よほど、相性が悪いらしいヽ(^~^;)ノ。
 ま、地震や伝染病に比べれば、ナニホドのことも無い(笑)。

 ***
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 到着日、ホテルに落ち着いて20時半。
 夜市を除くと夜が早い台北なので、出動しないといけない。
 向かった先は、歩いて行ける「半斤9兩」。

半斤9兩
 *蕾菜の炒め
 *麻油鶏シラコ湯
 *鱿魚の生姜炒め
 *清蒸紅條魚
 +台湾ビール金牌

 吉林路を行けば、目立つ看板はすぐみつかる。
 入店30分ほどでLOだったので、目安、遅くとも21時までには始める…くらいの店かな。

 オバチャンが「ウチは、No Menuだから、」…店の前で決める。軒先に、海鮮をはじめとした実物の食材が並び、また菜単も貼り出されている。
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 サイズが適当な魚があれば清蒸魚は行きたいところ。オバチャンが「これイイよ」と指す紅條が丁度良し…で決まり。520元だったか。
 仕上がりは葱の上に更に黒胡椒がかかっている。台湾風? これはこれでナカナカ。紅條はユカタハタかな?

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 鶏腎臓(?)がツヤツヤでイイ感じなので「コレ!」と言うと、オバチャン「それはシラコじゃないよニワトリだよ、いいの?」…的なことを言う。「おーけーおーけー♪」
 薬膳スープ風の「麻油」仕立て。
 …実は後で判明したところ、オバチャンの意味するところは、本当は「それはニワトリのシラコだよ」だったようで、麻油精巣湯…なのであった。確かに、マメにしては白いよな(^^;)。
 これはビックリした。こんなん、食べたことないわー。胡麻・生姜の麻油湯という仕立て…もあまり自分では経験無いんだけど、冬の台湾ではポピュラーみたい。精巣の、プルンとしてニュルっとした食感にゾクゾクする。漢方テイストにこの触りと香り、エロいわ~♪ たまらん!
 頼まなかったけど、「鵞腸」もどう料理するか、気になったなあ。

 イカはオバチャン推奨、葱と大量の生姜の炒め。蕾菜ともども、ピッタリ美味。

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[へべ]
 「extra半斤九両」の看板・店頭に海鮮陳列、ここかな?と半信半疑で、入店・着席。
 No Menu 店頭選食材
 これイイヨ、魚。とおすすめが氷に埋もれた頭を見せてくれた紅條。
 落ち着いてくると海鮮以外の食材も見えてくる。
 ボールの中につやつやと白い長卵形の内臓は鶏の腰子(後にシラコと判明)。鵞腸と迷ったが腰子を試してみることに。
 さらに視野を広げると、野菜コーナーにつぼみ菜らしきものが。
 あとはオネーサンおすすめのイカ炒め。
 注文が決まって頭が冷えてくると、食材のうしろ壁には実はメニュー(各種料理名)が並んでいた。
 でも注文はこれでばっちりな感じでもあり、席へ戻る。
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 姜炒小鱿 イカの生姜炒め・醤油味
 炒大娃々菜 つぼみ菜の塩にんにくショウガ炒め
 麻油腰 鶏シラコの麻油煮込
 清蒸紅條 紅ハタの清蒸

 ゴボウか?と思うカットと量のショウガとたっぷりのネギと炒めたイカはやや甘みを感じる醤油味。全体、とてもいいバランス。
 つぼみ菜は伝票見ると「大娃々菜」とあった。娃々菜系なのか? スライスして塩にんにくしょうが炒めがどっさり出て来てうれしい!
 鶏シラコ。表であまりのきれいなつやつやぶりに「これかな?」と指名。「魚の白子じゃないけど大丈夫?」と念を押される。
 街で品書看板に見かける「(麻湯)腰只湯」らしき料理になって登場。これがウマイ! 白くぷっくりした鶏白子は淡白なめらか。スープのコクのある味と絶妙の相性。

 (21時半ごろ?)ラストオーダー。
 他の卓はここで鍋を注文! あとはシャッターおろし、椅子は積み上げ、食材陳列卓は中へ入れて立てかけ、閉店まっしぐら状態の中で、「入れてよかったよねー」とまったり食べ進む。

 ***
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 ぶらり散歩。
 下見も兼ねて、寧夏夜市を流す。超賑やか~!
 夜市近くの有名店「古早味豆花」で、デザート・タ~イム♪ 

 *花生豆花
 +仙草ドリンク

 寧夏夜市近くの豆花の有名店。
 フルルンの快感。サッパリ目の甘さの仙草もOK。

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by aqishii | 2014-03-26 19:55 | 美味しい日々 | Comments(0)
2014年 03月 21日

Crisi, chiude il ristorante dove nacque la prima ricetta del «Tiramisù»


 「ティラミス」の発祥には(御多分に洩れず)諸説あるようだが、最有力なのは1970年前後にTrevisoのリストランテ「Alle Beccherie」で考案された、という由来である。
 Corriere del Veneto によると、その「Alle Beccherie」が今月一杯で閉店するという。
 イタリア経済危機、深刻なり(?)。


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by aqishii | 2014-03-21 00:54 | ニュース(海外) | Comments(0)
2014年 03月 20日

The Nordic Prize 2013

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 The Nordic Prize は2月、Munkebo Kroで、2013 Winner が GERANIUM , Chef Rasmus Kofoed に決まったと発表した。


 最終候補は次の5軒だった。

DILL, Reykjavik
DANIEL BERLIN, Tranås
OLO, Helsinki


 歴代のウィナーは、以下。

2011: Henne Kirkeby Kro, Allan Poulsen
2010: Matsalen, Mathias Dahlgren

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by aqishii | 2014-03-20 13:38 | Guide : Nordic | Comments(0)
2014年 03月 19日

10 THAI INGREDIENTS YOU'VE NEVER HEARD OF

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 “現地タイ周辺でしか見られない珍しいタイ料理食材”…の紹介であるが、“欧米人にファミリアなタイ食材とそうでないもの”の区分けとしても面白かった。

 まず、「タイ料理としてポピュラーなものは、こうよね」として、
hot chili peppers, lemongrass, holy basil, palm sugar, Kaffir limes, fish sauce, sieved tamarind pulp
 の名が挙がる。
 カフィアライム…マックルー…コブミカンは、ヨーロッパではタイ料理に限らずよく見る気がする。日本より多いかも。
 魚醤もガルムだと思うと馴染みやすい。
 sieved tamarind pulpは、例の粘土みたいなタマリンドピュレ・ブロックですかね。

 で、「あなたの知らなかろう」タイ食材10種。

1. SABODILA
2. SALACCA
3. MORNING GLORY
4. WINGED BEAN
5. GALANGAL
6. THAI PUMPKIN
7. YOUNG GREEN PEPPERCORNS
8. PEA EGGPLANT
9. WATER MIMOSA
10. YOUNG TAMARIND LEAVES

 3.空芯菜、4.四角豆、5.カー(タイ生姜)…あたりは、欧米には馴染み薄いですか。
 ま、3つとも、ワタシの餓鬼の頃には、東京にもありませんでしたが(^^;)。
 8.チビ茄子や9.カチェー菜は、日本にももっと沢山入って来ないかな~。

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by aqishii | 2014-03-19 20:04 | 年代記(海外) | Comments(0)
2014年 03月 18日

続・秘密の小部屋 55.

 小部屋…すなわち古典落書風に言うと「思考と空想の部屋」(笑)についての考現学。
 まことにお店にはアイスマヌ的ゴメソな話ですが、そこに語られる表情が面白いってんだもん(^^;)。

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2009年 Cafe Europa

 コペンハーゲンの超名門カフェ。バリスタの世界チャンピオンも数人、輩出している。
 小部屋は伝統に則り(?)、地下だったかな。

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2009年 Trio
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 今は無きマルメのレストラン。個人的には、その思い出は墓まで持って行くこと間違い無しの、至上の1軒。
 それだけに3年間も持たずしての閉店は惜しまれるが、それが北欧、とも言えるし、まあ奇跡のような存在だったのかもしれない。
 マルメはほぼ「コペン郊外のベッドタウン」みたいな町だが、この時はその具合がわからず、コペンからマルメの駅前ホテルにわざわざ移って宿泊した。
 小部屋正面の額は、使ってる林檎生産者さんの写真。

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2009年 Carma
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 ヘルシンキに移って、Markus Aremoの「カルマ」。此処も、もう無い。
 ここは、かの名店「Chez Dominique 」のあった場所…だっけな、その後に「カルマ」が開店。もっと広い場所に移った「シェドミニク」も、、、もう無い。ふ~う、、、、
 小部屋絵画に「コミック調」が現れるのは、比較的見かけるパターンですな。

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by aqishii | 2014-03-18 11:29 | 小部屋考現学 | Comments(0)
2014年 03月 17日

le Prosper Montagné 2014 Kouki KUMAMOTO

 64ème Prix Culinaire Prosper Montagné が1月27日にカルカッソンヌで行われ、Kouki KUMAMOTO 氏が Lauréat de cette 62ème édition に選ばれた。
 プロスペル・モンタニュの名を冠するこの賞は、若手の料理人賞…ということでいいのかな。今年の審査委員長は、Joël Robuchon

Lauréat de cette 64ème édition: Kouki KUMAMOTO, du restaurant de l'Hôtel Métropolitan Edmont à Tokyo
2nd Prix: Pierre GUIRAUD de l'école hôtelière de Lausanne
3ème Prix: Marc-Aurèle VACA de l'école du Cordon Bleu (Paris, XVe)

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by aqishii | 2014-03-17 15:21 | Guide : France | Comments(0)
2014年 03月 16日

東日本大震災三周年 (3)

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 東日本大震災 被災者の皆様に改めて哀悼の意を表します。

 当時日記の、虫干し、第3弾。

 3月連休に関西旅行に行った話の続き。
 「ウニコ 」の後、「一碗水 」「たこりき」「豚玉」「ないとう 」「比良山荘 」「和ごころ泉 」…と回った。
 何せ時間があるので詳細な日記が残っているが、「ウニコ」以降は震災関連の話は減る。

 時間がある…と言えば、震災後、やはりほとんどの仕事は、飛ぶなり中断していた。
 事後の立ち上がりは、

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2011年4月6日 (Twitterより)
震災後初めて、CM系のお話が…(^^;)。広い意味じゃ復興関連系だし、決まってほしいものぢゃ。(^^;)

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 みたいな感じであったらしい。

 経緯はちょっとあったのだが、「一碗水」さん訪問は我々2人の貸切…であった。

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 …しかし、10日間ほどのうちに、龍虎鳳の柳沼さん・一碗水の南さん…と東西を代表する「予約の取れないシェフ」を独占(笑)する機会に恵まれるとは、恐ろしきは大地震であるヽ(^~^;)ノ。 

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 …まったく、である。平常時、Can't be!!

 大好きな「豚玉」の豚玉を食べながらの会話は、

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 ここの2階には膨大なシャンパンコレクションがあるらしく、大地震が来たら落ちてきて店中泡だらけですな…って(^^;)。 

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 この後は、Kさん宅に世話になる。

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 さて、4人揃ったところでどうしよう。Kさんから「次の店」の提案も幾つか聞くが、明日は、K家は早朝からスキー、震災疲れが無いとは言えない我が家は京都へ移動、と夜遊びに恵まれた条件ではない。 
 しかしそこは稀代の策士(笑)、とっておきの案は既にお取り置きであった。 

「或いはですね、開けたい一本があるし、ウチで飲みませんか?」 

 ブラヴォ! 一同、それはサウンズナイス…と、いや我が家的にはたいへんズーズーしいことではございますが、K家へ雪崩れ込む。 

 その一本とは、『1928 Clos Vougeot / Calvet』!!! 

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 83年間の時を遡り、我々の震災の傷を癒す、赤い液体でございました。ごちそうさま。

 京都への移動。

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 三日目朝、阪急で京都へ移動。 
 車内、オッサン・オバハンらの会話が聞こえる。 

「ダルビッシュ5000万やて」
「あら、イチローは1億やで、それもヒトには言わなかったんやけど、バレたん」
「AKB48は5億やった?エグザイルもそのくらいか?」
「エグザイルのヒロがな…」
「たけしと所は500万ってなさけないわー」
… 

 義援金の話らしい。額の話が細かい。さすがに関西やわ。関西でも、「人知れず黙って…」の方がランクは上らしい(笑)。あと、いい年したオバハンが矢鱈とエグザイルのメンバーに詳しい(こっちがまるでついていけへん(^^;))。 

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 そんなこんなで京都。
 比良行きの日記が、以下。

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世界の終末(週末)
 三日目午後、「比良山荘」へ向かう。 
 出町柳から朽木学校前行きの、一日二往復のバス。14:55発15:53着(最寄の坊村停留所)980円…と丁度具合が良い。 
 この1時間の小旅行が実に味わい深いのだが、来期からは冬期・平日など減便になってしまうようなことがバス停に書いてあった。残念。 
 時間都合はよくないが、滋賀の堅田からのバスもある。だけど、関西のほとんどの客はマイカーでの来訪。 
 …そういえば、前回12月の訪問では、到着日には気配も無かったのに翌朝起きてみたら一面の雪景色。同宿のオッチャン「こらアカンわ、クルマ置いてくわ」とベンツを残したまま、ワシらと一緒にバスで京都へ帰ったのであった(笑)。 

 出町柳から一路北へ、山に入って行くおんぼろバス。たしかに、(少ない経験ではあるが)相乗り客は極めて少ない…し、おっつけワシらの貸切車両になる(^^;)。 
 30分ほどで大原。ここが京都のドン突き…としたものだが、旅はここから。まあ滋賀県に分け入るのだからして。 
 「途中」という冗談みたいな地名を過ぎるとすぐに花折峠。美しい山道。 

 美しい山道。 

 ~壊滅し汚染された大都市を逃れ出て、山々に抱かれた最後の自然卿へ逃げのびる。もう帰る途は無い~ 

 …的な、近未来滅亡型SFの中の一シーンのように思えてくる。
 当たらずといえど遠からず(^^;)。そう思って眺めていると、更に切なく美しい。ある意味、気分が清澄。ま、どうせ、もう俺らが生きてる間にはどうもならんのだ、この国は(^^;)。 

 花折峠を越したあたりで右手に目立たないが結構大きい店舗がある。「鯖街道花折」の「工房」という、まあ本店である。“おお此処だったのか!”と驚く山深さである。マイカー組は、寄れるんだよなあ。此処しか出してない品…とかあんのかなあ。 

 花折さんを過ぎたあたりで、道は葛川に沿うようになり、ポツリポツリとある集落を行き過ぎる。菊乃井の村田さんは
「比良には日本の原風景がある。比良山荘の料理には日本人の魂を元気にする何かがある」
 と言う。まさにその“何か”の息吹を、見えない闇に感じる。 

 坊村に着く。 
 パワースポット…という言葉だけは使うまいと思うが(笑)、そういう気配を漂わす(^^;)神秘に包まれた場所。…であるとともに、日本人の普遍を感じる場所。 

 一足先に料理に触れれば、ここにありていただくから至高の美味…であるとともに、絶対味覚的に口と鼻でだけいただいても究極の美味…と感じる。 

 お迎えは相変わらず、ざっかけない。何でもない所に、ココロを感じるのがこの宿。山の向こうの美山荘と対称的なのが面白い。 
 美山荘は、こちらがウロチョロしてる間、人影一つ見えないのにいつの間にか下駄の向きが揃えられてる、感じ。研ぎ澄まされて。 
 比良山荘は、散歩に出ようとすると、玄関脇でお煎餅食べてる(スタッフの)オバチャンたちが、「何処まで行くの?あ、そんならなあ…」と面倒見てくれる感じ。親戚のように。 

 宿泊は軋む階段を上がって二階。 
 スリッパ無し・テレビ無し・部屋の鍵無し、の、これからの日本の宿の切り札となるであろう「三無し」…が揃っている(笑)。 

 見覚えのあるオバチャンが、野草茶をいれてくれて、貴重品袋やら風呂のローテの相談やら(浴室は二つ。此処は温泉では無いのだが、この辺の水を沸かしているせいか、ビックリするほど気持ちいい風呂だ)をする。 
 ついでにワインの持込みについて聞く。 
 前夜、Kさん家の話では、関西の人はワインは持ってってるということだったので、Kさんのカーヴから 99 CNDP La Reine des Bois / Mordoree を抱えて来たのではあった。 
 しかしオバチャン、ワインがどうたら…ってわかるかなあ?と尋ねたのだが、「ああはいはい預かりますよ、抜栓料だけいただいてますが」と流暢なお答え。 
 「ワインの持込み」は、かなり“フツー”になっているようです、コチラ。 

 お食事、前回は二階でお膳だったが、本日は一階で。畳に八角の卓、椅子でいただく部屋。大きな八角卓は重厚でいい趣味。…このウチは、素朴な中に随分とハイセンスなものが散らばめられているのがちょと不思議。 

 *独活・花山葵・水前寺海苔、鮎熟れ鮨 
 *お造り:岩魚、鹿・辛みおろし、鯉、土筆、蕨 
 *本もろこ塩焼、蕗の薹煮、くちこ 
 *鰻筒山椒焼、青大根味噌漬 
 *月鍋、熊・葱・芹・青菜・茸・栃餅・うどん 
 *岩魚骨煎餅、蕗の薹天麩羅 
 *ごはん、香の物、鯉こく 
 *苺、八朔、柚子ソルベ 
 +99 CNDP La Reine des Bois / Mordoree 

 のっけから、「何で美味いんだか全然わからないが唸るほど美味い」洪水が押し寄せる。相変わらず、見た目も仕様も、何でもなくフツー。トシや経験が若いヒトだったら、もしかして、自分の食らってる美味さに自信が持てないんじゃないか(笑)…ってくらい。 
 かなり徹底したキュイジーヌ・テロワで、其処ら辺が秘密ではあろうが、ホンマによくわからないが、信じられないくらい美味い(笑)。やっぱ。 
 一番のお楽しみはやはり川魚か、今回は、岩魚・鮎・鯉・もろこ・鰻。いずれの記憶も墓場まで持って行きたい(笑)。もろこ・鰻、は、「出る?かも?」くらいだったので、超嬉しや。鰻は、コレと比べられるのは、龍吟のくらいかなあ? 
 そして、冬はコレ!の熊。 
 この熊も、屹立する孤峰。スキヤキ仕立て…風の料理はキワドイ(笑)ものなのだが、あの脂の解決なんだろう。 
 前回は、猪熊鍋にしたのだが、今回は考えて、熊オンリーにしてみた。私の感じだと、コッチの方が好みかな。この後猪も行くと(猪が後なのです)、美味いけど過剰感もあるような。 
 野菜・茸・炭水化物も嬉しいが、脳味噌が引っ繰り返るのはやっぱ、栃餅。 

 静かだ。 
 廊下はたいそう軋むから、みんな上品に歩く(笑)。 
 静かに寝る。夜の底まで、寝る。 

 *粥 
 *菜花・花山葵おひたし、熊佃煮柚子皮、 
 *玉子焼・独活煮、西京焼・葉山葵煮 
 *煮物:赤麩、粟麩、高野豆腐 
 *冬瓜赤だし、熟れ鮨・青大根味噌漬・梅干 

 実は、この朝飯があるから、泊まりにする、とも言える(レストラン利用できる店です)。 
 世界で最も好きな朝メシの一つ。いちばん美味い米、の一つ。 

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 ここまでの旅程はほぼ、震災前に決めていたものだが、こうして見ると、比良の山にココロのメンテに行ったみたいだ。

 日記をアップした4月下旬のメモも残っている↓。

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2011年04月27日 19:36 
 しかし、書きかけてあったのでアップしてみたが、一ヶ月ちょっと経つと、あの何とも言えない終末感はなくなって、“慣れる”もんですなあ(^^;)。何にでも(^^;)。 

 あの頃より、「お先真っ暗」感は上がっておるのだけど(^^;)。日常的。 
 あ、しかし、近代日本はもう、「お先真っ暗」自体は「日常的」だから「安心感」があるのか。 
 Orz.... 

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 あれから3年。
 日本人の、ココロのケア、は、大丈夫なんだろうか。

 大震災以降、巷に溢れ・目立つようになった、声高な・居丈高な・罵りあうような、議論・主張、、、の数々。

 それらを聞いていると、よくは知らんが、関東大震災のことが思われてくる。
 原発爆発を伴う東日本大震災のココロへの圧迫の度合は、首都10万人の命を奪った関東大震災まで戻る気がする。

 関東大震災の重篤さは、日本人の金玉を縮み上がらせた…という仮説は真実に近い気がする。
 そして、金玉が縮み上がっているのを認めたくない反動の居丈高さ、が、あの時期に溢れていたのではなかろうか。タチの悪いことに、この潜在意識にはまったく気が付かずに。
 更には、縮み上がった金玉は、どこかに強い、失敗したい願望・間違えたい願望を芽生えさせていたのではないか。まったく気が付かないココロの底で。
 天災のもたらすココロへの脅威はそういう風に重篤だ。
 実際、日本は判断を間違え続け、潜在的なカタストロフィ願望が実現し、国を失った1945年8月15日になってようやく、日本人の金玉は弛緩したのではなかったか。

 …というような歴史観で現在を眺めると、色々な憂慮に襲われる。

 震災後の、各種激烈な主張を唱えるヒトビトは、その主張の内容を訴えたい…ようには見えず、とにかく何かの主張にカブレたかったんだねえ、と見えることが多い。最初に出会ったのが逆の主張だったらそっちにカブレてたでしょ?…という程度の。
 そして、その、声高にナニカを訴えてるヒトは、大震災で金玉が縮み上がってるんだねえ、と見えてしょうがない。
 縮み上がっているほどに、居丈高な気がする。

 でもまあ、自分で気付かない金玉の萎縮を、大声で反動してるだけなら、まあ、いいんだ、けど、どうもここのとこ、それがエスカレートした、失敗願望・カタストロフィ願望・自殺願望…が、国のトップから下々まで、チラリホラリと見え隠れするのは、どーしたらよいかどーか。
 また、8月15日の弛緩を迎えるまで、縮み上がり続けるのだろうか。

 そんな眺めが、3年目の空気。
 関東大震災を例とすると、右傾化と戦争を憂う…みたいな単純な話と混じりやすいが、危惧するのはマスの潜在意識のケアの問題であって、日本共産党一党独裁を憂う、でもいいし、いや、どんな形で来るかはわかりません、って話。

 ま、実際は、憂慮、とか、危惧、とか言うのは大嘘で、個人としては、対処、するだけだけどねヽ( ´▽`)丿。
 でも、あんまし大がかりな退避シミュレーションとか考えるの、憂鬱、というかマンドクサイので、何とかなってほしいものだ。

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by aqishii | 2014-03-16 23:06 | 年代記(日本) | Comments(0)