AQB59 レストランをめぐるグルメのめくるめくメルクマール (早口言葉)

aqishii.exblog.jp
ブログトップ

<   2016年 10月 ( 20 )   > この月の画像一覧


2016年 10月 28日

あなた奈良どーする? (5)

 10月第3週の話。
-------------------

e0254271_12421397.jpg
 昼メシ前にひとアート(^^;)。
 行きやすいとこで春日大社かな、と駅前タクシー乗場へ。
 …がら~ん。
 ほへ?…JR奈良駅前にタクシー無し? (乗る人の列も無し)
 数分後にきたタクシーに乗る。
「…ああ、月曜だからみんな休んでるのかもね。だいたい、奈良はタクシーが少ないんですよ。流しなんかまるで見ないでしょ?」
 …うーん、やっぱ京都と違うんだなあ。
「春日大社の帰り? いやああの辺にタクシーはいねぇな~」
 というので、念のためタクシーカードを貰う。
 春日大社自体はなかなかの人出。修学旅行が多いかな。

●春日大社 「まだ かみさまが いたるところにいたころの ものがたり」 紫舟+チームラボ
 大社は広い。二之鳥居の先の参拝所の前の…とか地図を見て進むも、どれだどれだ?(^^;)
 着到殿。
 到着を着到と言うのはウチのギョーカイではフツーのことで、てっきりバンドマン用語だと思っていたら(^^;)、日本語だった(^^;)。
 ウチのギョーカイのも、サカサマ語ではなくて歌舞伎から来てたのかなあ(^^;)。
 やっと辿り着いたが、作品は、…ち、チ**い、、、 内容がないよ~(^^;)
 昔のゲーセンか、免許更新の時に見せられるフィルムみたいな心持ち…
 ま、そうですか。場所は畏れ多いような凄いとこ。こーゆービッグなプロジェクトのシゴトを取ってくるのがアートだぜぃ…ってタイプの若さかなあ。
 ふと目を外にうつすと、幕の隙間から見える石灯篭の並びが妖しく美しい。苔が明け方の雨に濡れている。
 …ん、…もしや、そういう太古からの大社の美に気付かせるための、反面型アート作品なのか!(笑)

e0254271_12425598.jpg
 ひと口にアートフェスと言っても、「古都祝奈良」は寺社仏閣コラボなどだいぶ性格の特異な内容ではある。実際、東大寺-蔡國強とかHesamiyan-興福寺とか、特別に相照らすものがあった。
 けどでもまあ、ひと口で地方アートフェスとまとめれば、先述の通り「アートバブルがくたびれてきた」…という感はある。
 いくら何でも、一年毎日毎日どっかしらでビエンナーレだトリエンナーレだ言ってては、「作る方も・企画する方も・観る方も…間に合わねえよ…(^^;)」
 …うん、そうだねえ、、、
 駐車場まで戻ると、超ラッキーなことに駅方面行きのバスが入ってきた。

*****

 さて、昼食はリストランテナカモトに伺うことにした。
 …のだが、そこまでのトホホというかタハハな経緯を書いておこう。

 奈良旅行の初日、奈良線を鈍行でゆったり南下。1時間も過ぎて、そろそろ奈良か?という頃合に「木津」という駅を過ぎた(実際、あと2駅で奈良)。
 “え、キヅ?”…キヅは聞き覚えがある、京都の木津川にたしか「ナカモト」という店があって、そのうちには行きたいと思っていたのだ(数年前twitterで店が出来て行くのを眺めてたと思う)。でもアレレ、「京都」だよなあ。だから今回の奈良旅行では考えてなかったのだ。奈良にもキヅがあるんかなあ。
 …などと言うことを、気にもなって検索すると、ギョッ…京都のキヅ、はさっきの木津だったのである。

e0254271_12435291.jpg
 つまり、ここが東の者の土地勘の無さで…。
 奈良市というのは奈良県の最北端に位置するのね。若草山の裏はもう京都府…そうなのか(^^;)。そこは京都府木津川市。木津駅出たらすぐ県境、7分で奈良駅。
 だから奈良市旅行して食べ歩くなら、奈良県の店だけじゃなくて木津川もサーチしなければいけないのでした(^^;)。木津川は場所は完全に奈良圏。走ってるバスも奈良交通。

 …としょうもないことにビックリしながら、じゃあどうしよ、最終日のお昼は空いてるじゃん電話してみそ…と相成る。
 運良く予約快諾され(行ってみたら月昼なのにぴったり満席(^^;)だった)、思わぬ形で懸案を果たすこととなった。

 *始まりの一皿
 *的鯛と季節のお野菜
 *サラダ
 *タリアテッレ
 *ファゴッティーニ
 *笠置から届く、若様
 *モンテビアンコ
 *La Piccola Pasticceria
 +New Morning
 +Via Emilia
 +14 Barbera del Monferrato Frizzante DOC "La Monella"

e0254271_12443397.jpg
 木津駅からはわかりやすい。徒歩5分の所に木津川市役所があり、その真ん前である。
 モノリスというかキューブというか、謎な外観(笑)。
 よく見ると正面に厨房からの覗き窓があるっぽく、そこを右に回り込み入るように、こんにちは。…この動線が上手く出来てて、有体な言い方でよければ日常が非日常に転換する。素晴らしい空間に侵入する。
 クルっとメビウス輪状に丸めた品書が置かれたテーブルセット。
 壁面装飾の立体的な空間の見せ方も目をひく。…色々後で伺うと、総合アートディレクションの「ヒッタイト」さんは並々ならぬ力量のよう。

 そんなこんなやハーフオープンに覗ける厨房からの雰囲気で、ピシピシと空気が伝わって来始めた店だけど、こちら、ホントに素晴らしかったのでありまふ♪

e0254271_12450206.jpg
 まずは一杯…というところで、イタリアンクラフトビールが揃ってる。ここんとこグッと来てる波だけど、いい具合なんだよなー。という訳で、乾杯。

始まりの一皿
 さつまいもムース 洋梨 枝豆 生ハム パセリオイル
 緑の月食。さつまいもムースかあ…あんまし信じてない食べ物なんだけどなあ…え、むむむ、…何だこの軽くてハイでピュアなさつまいもの香りのトーン…取り合わせの良さ…
 ヲヒ、ヲヒヲヒヲヒ、これはビッグウェーブ来ちゃってね!?(笑)

的鯛と季節のお野菜
 木津川野菜、生駒ヒラヒラ農園の葉物など、千葉ビーツ、熊本金時草ピクルスなど
 古くはガルグイユに端を発する多種多用野菜ハーブの多様仕立て皿…で、こちらの料理は見た目は現代の「上々のスタンダード」って感じだが、内容の詰め方は上々の上。実に美味しい。
 数種、ピクルスを混ぜてるのは巧み。マイクロ胡瓜、今年よく見るけど好き。

e0254271_12455127.jpg
サラダ
 スプラウト、ベビーリーフ、パルメザンムース、マッシュルームピクルス/ジュレ
 「えー、ここでサラダを被せる?」…と打順を眺めると思うのだが、食べれば「ああなるほど」。
 プレゼンも面白い。

小さなグラスの中の一口
 「本日の食材の切れ端や、普段なら捨ててしまいそうな野菜のヘタや種などを炭で香ばしく焼き上げて、ゆっくりとその旨味を抽出したもの」
 フードロスに関する思いのメッセージ付き。今年は熊本被災の応援行事などもあり、考える年だったよう。有言実行もまたよし。
 水出しにさつまいも皮が香る。

タリアテッレ
 冒頭で「ポルチーニが入っております、どうしましょう?」って見せられて選択、タリアテッレはポルチーニでいただくことに。
 うぎゃぎゃぎゃ旨い、ひぇ~っ♪

e0254271_12463869.jpg
ファゴッティーニ
 詰め物スタイル:リコッタ マスカルポーネ サルシッチャ 花オクラ マカデミア コリアンダー ズッキーニルンゴ
 そうパスタ、イタリアンと言えばパスタ・日本人大好きパスタ…ってんで日本のパスタは大層美味い・そう外れることもない、、、って話を承知の上で、更に半歩前を行くパスタって、案外当たらない…ということもある。
 …と回りくどい言い方をせんでもいいけど(^^;)、タリアテッレ・ファゴッティーニ、此処んちのは、とってもうみゃい♪ パスタ、上手だなあ。感触・味・香りが絡まって身悶える。
e0254271_12470043.jpg
e0254271_12472941.jpg
笠置から届く、若様
 田舎どりの胸・腿 コンフィと炭火炙り ジュのソースとベアルネーズ 玉葱とじゃがいも
 とぼけたお名前、いただきました(笑)。地元笠置の鶏「若様」だって。この鶏もいいんだろうけど、まあ美味しい皿。変な話、美味い店って美味いんだよなあ(^^;)。
 コンフィの胸の、胸にしてジュたっぷりと言いたくなるような味の含みにフォークが止まらない。ベアルネーズはヌーべ…って感じの軽さ。

モンテビアンコ
 栗クレープ生地 無花果 ハーブのシート
 雪の厚いモンテ、秋の味覚♪
 駆け抜けた食卓の快楽。
 珈琲はステンレスフィルターで卓上で淹れていただく。
e0254271_12494823.jpg
 全体に、地域・地元のモノを大切にする/優れて鋭敏な感性/丹念で的確な調理…と王道なテーゼを磨き上げて高いところに歩む。
 旅は出会い、偶然にオオオ!…ってとこに行きあたる。醍醐味ですぢゃ♪

el valle

AQ! / el valle 【CD】 【送料無料】
価格:2,000円(税込、送料込)


[PR]

by aqishii | 2016-10-28 12:40 | 美味しい日々 | Comments(0)
2016年 10月 27日

あなた奈良どーする? (4)

 10月第3週の話。
-------------------

e0254271_20134253.jpg
 榛原まで行った道を逆に戻って、ダラダラ旅行はダラダラと奈良アート鑑賞開始。
 まずは興福寺へ向かう。
 興福寺・猿沢池近辺はさすがに修学旅行生や中国人が沢山いて、木刀片手に向かいあう…じゃなくて、木刀売ってる土産物屋の横でガイドを広げてる。かき分けて歩く。

 南円堂と三重塔の間の斜面に、イラン Sahand Hesamiyanの「開花」という作品。
 仏教とともに伝播した蓮花がモチーフ。何と言うか、フツーに見応えある。鹿も見入っている(笑)。
 すぐそこの雑踏が嘘のように作品周りは閑散としてて、イイ。(主催者的にはどうだか、は知らんが(^^;))

 猿沢池の横から「ならまち」方面へ。
 この池、亀が多いよな…と見るとやはりウジャウジャ。やはり目につくのはミシシッピアカミミガメ(^^;)。
 奈良町は「江戸から明治期の歴史を感じさせる」旧市街地だそうで、ウロつくのは楽しい。

e0254271_20143285.jpg
北風呂町の倉庫 「雫 -story of the droplets-」 宮永愛子
 …って言ってたら、雨が降ってきちゃったよ(^^;)。
 凄い青天から始まった一日も「夜には雨」予報、だが、前倒しか?
 近くの作品、倉庫に駆け込む(^^;)。
 いやあよく残ってたな…というボロ倉庫は、染物屋さんのものだったようで、外観からアートしてる(^^;)が、その残滓を配置し残された染料で布を染める…「らしい」作品。
 係の人…いや作者かな…の解説を聞いてるうちに、雨が小やみに。

東城戸町会所(大国主命神社) 「地風」 黒田大祐
 倉庫から同じブロック裏手の大国主命神社…という辺りで、また雨。
 雨やどりアート行脚(^^;)。
 アート祭らしい作品。扇風機の首が回ると取り付けられたライトも一緒に回るというダイナミズムの発見がテーマだ(違)。
 座って見られるのでノンビリしてたら、雨あがる。

e0254271_20150901.jpg
鎮宅霊符神社 「ボタン/雨」 西尾美也
 日が暮れだし、雨が降ったり止んだりしてるせいもあるのか、この辺りまで来ると人影がまばらでシーンとしている。日曜夕方だけど。
 アート鑑賞には、フンイキかなあ(主催者的にはどうだか、は知らんが(^^;))。

奈良オリエント館 「かやり火の蔵」 田中望
 この場所は幕末から戦前まで米問屋が営まれた町家だそうで、奥が深く、いきなり変なとこに井戸があったりする。
 作品は蚊帳のイメージらしく、美しい。
e0254271_20160521.jpg
 受付の(スタンプラリー要員の、と言った方がいいか(^^;))おにーちゃんが1人。
 アートフェスの係は2人(以上)組で話し相手を作って寂しくならないようにしてる場合が多いが、「古都祝奈良」は何処も1人で、手持ち豚さん…って印象(^^;)。
 だからどう…ってことではないが、クロニクル的に書いとけば、今年は「地方アートフェス・バブルの崩壊」が急速に囁かれてきた年となった。何かそんなことを、思いだしてしまう空気…はある、か。
 ますますもって、人影は無い。閉館まで1時間半、ヒマそうだなあ(^^;)。

e0254271_20164047.jpg
 [ハレの日メニュー]
 *付き出し
 *アミューズ
 *天然鮮魚のカルパッチョ ウニのソース
 *黒豚サルシッチャを詰めたホロホロ鳥
 *イカスミを練り込んだラザニェット 魚介のソース
 *フランス産グルヌイユのリゾット
 *ポルケッタ イタリア産仔豚のロースト
 *お口直し
 *イチジクとバルサミコ
 *小菓子
 +11 Montevertine

 東大寺の大仏殿交差点~南大門の角という贅沢な位置に「夢風ひろば」という施設がある。
 その中でも立派な築100年超の武家屋敷…に構える、堂々たるリストランテ。

 門をくぐり前庭、玄関から案内を乞い入店。…すると、フロアの先にも庭。前庭&中庭のツープラトン攻撃は贅沢の限り。その向こうに厨房がのぞく。奥の屏風もキュートだ。
 そんな雰囲気の中、ゆったりと過ごした。

 地方県庁所在地の迎賓館…じゃないけどw、そういう“町にとっての役割”を果たしているような感のある高級料理店。
 おまかせコース1本の営業だが、「ハレの日メニュー」というタイトルが卓上で待ち受けている。
 料理は、ハイスタンダード…というか、ファインダイニングなマナーを典型的に。時にちょっと懐かしい、…90年代イタリアンみたいなテイストも感じる。

e0254271_20174374.jpg
*****

 「イ・ルンガ」は東大寺南大門の横…みたいなもんなんで、連日だが、「“船をつくる”プロジェクト」蔡國強ライトアップを眺める。
 昨日は着いて30秒で消灯したが、今日は10分(^^;)。

 それにしても、奈良は久しぶりなのだが、こ~んなに鹿っていっぱいいたっけ?(^^;)
 へべは、「ナイトサファリ…」と呼ぶ♪
 そして、ひっきりなしに鳴いている。これもあんまり記憶無いなあ。こんな鳴き声だったか。
 季節のせいもあるのだろうか。昼は、聞かない。
e0254271_20184142.jpg
 満月の東大寺南大門、満月の興福寺五重塔、満月のSahand Hesamiyan「開花」…見どころの多いナイトサファリである(笑)。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

山中屋の奈良漬詰合 木箱入り580g
価格:3946円(税込、送料無料) (2016/10/27時点)


el valle

AQ! / el valle 【CD】 【送料無料】
価格:2,000円(税込、送料込)


[PR]

by aqishii | 2016-10-27 20:19 | 美味しい日々 | Comments(0)
2016年 10月 26日

San Francisco Bay Area Michelin guide 2017

 ミシュラン・ガイド、サンフランシスコ・ベイエリア版2017年の内容が報じられた。
 3つ星を、2015に2軒・2016に1軒誕生させたエリアだが、今年も新3つ星が出た。
 Michael and Lindsay TuskのQuinceである。アメリカでは初のイタリアン3つ星店となる。

3 Stars:
Benu
French Laundry (The)
Manresa South Bay
Restaurant at Meadowood (The)
Saison
Quince, San Francisco

2 Stars:
Acquerello, San Francisco
Atelier Crenn, San Francisco
Baumé, South Bay
Campton Place, San Francisco
Coi, San Francisco
Commis, East Bay
*Lazy Bear, San Francisco

 新2つ星は1軒。
 「Lazy Bear」、チケットシステムで大テーブル型と言う形態もここまできたか!…といった報道になっている。

 新1つ星は7増4減くらいかなあ。各国料理が目立つ。

 この版、1つ星41軒・2つ星7軒に対し3つ星6軒…ってのは、ちょっとバランスを欠いているとは思うが。

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*


el valle

AQ! / el valle 【CD】 【送料無料】
価格:2,000円(税込、送料込)


[PR]

by aqishii | 2016-10-26 23:33 | Michelin | Comments(0)
2016年 10月 25日

あなた奈良どーする? (3)

 10月第3週の話。
-------------------

e0254271_16235968.jpg
 昼は、榛原の一如庵へ向かう。

「えーと、何って…?」
 と我々も存じ上げないところだったのだけど、雑誌の奈良特集で見かけた「蕎麦と地野菜料理」の店で、アコルドゥの川島さんも推挙されてる。
 これは奈良旅行中のボクらには、よいエクスカーション…と出かけてみる(コースは要予約)。

 出かける…一歩目から「えーと…」である(^^;)。
 はいばら=榛原、って、何か奈良の下の方だっけ?、…ってな。東の者にはそんな感じ。(そして正確には奈良県の真ん中くらいなんだけど)
 それでは正解手順を(^^;)。

 JR奈良駅で桜井線に乗り桜井を目指す。奈良での関西本線・奈良線・片町線・桜井線の兼ね合いを理解するのは、関東にんには無理w。
 奈良の隣の「京終」駅は「きょうばて」と読むのじゃと聞いて、どてっ。
 田舎の風景が続く、日本の車窓から。
 桜井駅で近鉄大阪線に乗り換えて名張方面、3駅目が榛原。
 …なのだが、ホームにアナウンス。大阪で近鉄が人身事故、大阪線のどこかがあと一時間は不通だと言う。よく聞くと、名張方面は乱れているが走っているので、まあセーフ。
 しかし昨年も、近鉄の人身事故で予定が一本狂ったんだよなあ。小田急や中央線同様、近鉄も時間通りに走ることを前提に予定を組むのはヤヴァイ…とメモ(^^;)。

e0254271_16242826.jpg
 榛原駅前には宇陀市役所がある…そうか、宇陀市の中心なのか。そのせいもあってか、心配ない程度にタクシー乗場には空車がいるのはありがたい。
 一如庵さんは、榛原駅から、歩くと小一時間だそう。青天の今日、小30分なら散歩もいいのだが、知らん道を1時間は無いかなあ、でタクシー。山に向かって10分ちょっとで着く。
 道路関係の方向標識には、チラホラと覚えのある地名も出て来る。そう、宇陀市の南を山に入ると東吉野村…という位置関係で、その昔、東吉野にドライブした時の記憶だなあ。(東吉野から関西・石垣島と特異な道程を辿ってる「ロアジ」永松さんはどうしてるだろう?)

 と、そんな所にある一如庵だが、後で御主人に聞くと、
「イマ奈良駅に着いたんじゃが、チミんとこは何処にあるんだお?」
 と電話してくるガイコク人なんかもいるんだそうで(^^;)。

 低い山があって竹林があって川があって薄やコスモスや赤い実をつける木があって街道が走る、その街道沿いに建つ。築150年の民家という。
 道は普通の国道で交通量もあるが、由緒ある「伊勢本街道」なんだそう。
 築150年…古さにも色んなタイプがあるが、こちらは威風堂々、広さもあって「お屋敷」という言葉が浮ぶくらいの民家。まあ当然、懐かしさを覚える田舎臭さの方もタップリだが。そこに、ありていに言えば「センスの良い」手が入って、渋い料理店としてリニューアルされている。

 *揚げそば
 *宇陀金ごぼうと銀杏の粥
 *前菜:ちぎり麩・茄子、揚げ麩・白和え柿・つるむらさき花、黒枝豆と生湯葉和え、なめこ・海苔・おろし、からし胡瓜・オクラ・湯葉・原木椎茸、揚げ豆腐、茄子と湯葉の箱寿司
 *炊き合わせ:四方竹・椎茸・里芋・つるむらさき
 *もりそば 山葵
 *天麩羅:マコモ・まいたけ・零余子・稲穂
 *手挽きそば 辛味おろし・塩・鯖節つゆ
 *蕎麦湯
 *無花果と蕎麦粉のタルト
 +6種の薬草茶

e0254271_16250358.jpg
 「二の膳」と呼ぶのかな、コースは13時一斉スタート。
 揚げそばとビールでしばし待つ。
 ちらりほらりと予約のお客さん。今日は「お好きな(空いてる)お席へ」の案内が多いが、我々同様の思考過程か、縁側やテラスなど「外向き」な席から埋まっていく好天なり。

 お店の正面には「蕎麦」「菜食」という表札がかかっていたが、コースはほんとに菜食。多分、動物性成分は鰹節・鯖節だけじゃなかろか。蕎麦ツユを使わなければまぁまぁストリクトなベジタリアンでもいけるんじゃねーの?…って感じ。(まあ調理にも鰹節使ってるかもしれないし、本当のベジタリアン事情までは知りませんがw)
 野菜料理→蕎麦…というとオールドスクールは黒姫「ふじおか」を思い出すが、あの出し方を懐石コース調に組み立てあげた…みたいなスタイル。
 ありそうで、割と珍しいかな。

 お凌ぎは、地の金牛蒡と銀杏の粥。いい香り。お、「金銀粥」じゃん、カムガムチョッ(笑)。

 八寸船団登場♪
 段違い2段の白木に、7種の前菜。
 地の野菜や自家製の物をふんだんに使い、素直で伸びやかに仕立てる。全体にうっすらと品が良く、軽い食べ口。まあ楽しいです。
 (俺らは好物だらけだけど)(菜食と言っても)あまり嫌いだというヒトがいなそうな、眺め。
 茄子・ナメコ・ツルムラサキ花…あたり、大好き。

e0254271_16254006.jpg
 ここで、お振舞いの日本酒。
 そういうお決まりなのかと思ったらそうではなく、10日ほど前に発表になった「ミシュラン奈良」で何年だか連続で星が付いたのでそのお祝いだと言う。
 へ~。
 そう言えば玄関の胡蝶蘭にもミシュランがどーの、って書いてあったな。
 東京版の最初なんか、めんどくせーって言って23区の半分も行かなかったミシュラン、奈良じゃあ随分と足を伸ばしてんじゃん(笑)。
 まあしかしコチラはほんとに星が素直に嬉しそうで、かついいモチベになってるご様子、そーゆーのはまことによろしいです、心より「おめでとうございます」と申し述べる。

 炊いたんが、四方竹・椎茸・里芋・つるむらさき。

 蕎麦その1。
 アレ更科?…と思うほど白い一枚。
 たおやか、はんなり、なめらかに喉を過ぎる。蕎麦の香りが涼しい。
 …蕎麦もだが、啜りこんだ後の、蕎麦を漱いだ水の香りが美しい。好きだ。水のアフター、余情が見渡せる。
 いい水ですね。こーゆー部分は都会蕎麦では勝負ポイントに無いので、ならでは感。
 ツユはたいへん本格派。

e0254271_16262356.jpg
 天麩羅は。マコモ・まいたけ・零余子・稲穂。
 蕎麦その1と2の間が天麩羅…って余り見ないけど巧い仕組み。
 揚げも良い。稲穂はアラレを拾っていただく。

 蕎麦その2は手挽きで、やや挽きぐるみっぽくうっすら黒系。
 ツユが代わり、鯖節のツユ。…へえ! やるもんだ、なるほど!
 そして塩も出る。「最初は塩で、それからツユで」がご指導。辛味大根もアリ。
 食べる方のこと、ちゃんと考えてるというか知っているというか。
 こちらのツユも腰が入ってて綺麗だな、…と後でググったら、どっかのサイトでツユは「ろあん松田さんでの修業が」効いた…とか。うん、なる♪ コース組みもちょっと似てるか。

 蕎麦はいずれも、風が吹きぬけて行くような爽快さで風流。御主人の狙いというか好みもそんな具合らしい。
 逆に、「蕎麦蕎麦しい」強い風味を強く出したの好き派…にはウケが悪いらしく、川島さんも「近所の600円の蕎麦の方が好み、って人も結構いるんですけどね」と笑ってますた(^^;)。

 蕎麦湯はサラリとコッテリの中間で軽く。

 無花果タルトがまたいい締め。バター無しだっけか、座りのよいデザート。

 全体に、何といって突出するわけでなく、丹念にこしらえたものを声高にそうとは言わずサラリと並べて行く。ごちそうさまでした。


el valle

AQ! / el valle 【CD】 【送料無料】
価格:2,000円(税込、送料込)


[PR]

by aqishii | 2016-10-25 16:22 | 美味しい日々 | Comments(0)
2016年 10月 24日

あなた奈良どーする? (2)

 10月第3週の話。
-------------------

e0254271_18443925.jpg
 JR奈良駅前のホテル。
 夕食は東生駒で…、それは近鉄線である。
 近鉄奈良駅に向かって散歩。徒歩15分はかかる距離で、不便っちゃ不便。JRと近鉄の両線は交差しているのだが、そこにはどちらの駅も無い(ノ゜▽゜)ノ 。関西だにー。
 奈良三条通はメインストリートの一つだが、京都から移動してくると、人の少なさにビックリする。定番のビックリだが(^^;)。まず最初に目につくのは、奈良漬屋の多さか(そりゃそか)。
 近鉄奈良~東生駒だが、これも近鉄の定番でどれに乗ったらいいかようわからん(^^;)。へべが駅員に尋ねると、彼女もダイヤグラムを取り出してしばらく唸った後、「*番線から…」と説明を始める。

 *中家君の大和肉鶏 (生駒/柳生/御所/月ヶ瀬)
  背肝の炙りと出汁、月ヶ瀬のほうじ茶風味
  テリーナと大和栗 栗のはちみつとシェリーソース
 *からし菜の三輪手延パスタ ホタテのタルタルとシート リベーシュ (桜井/奈良)
 *鱈のグリル ピルピル 潰した芋と結崎ネブカ (結崎/奈良/北海道)
 *野鹿アサードとムカゴ 椎茸、蕎麦のみ トリュフ風味のコンソメと柿 (丹波/吉野/月ヶ瀬)
 *吉野梨のコンポート 無農薬ブルーベリーとケフィアのジェラート クリームチーズシフォン (吉野/室生/五條)
 *パン・ド・キュイッソンのパン (bajo111/ロデヴ)
 *イタリアのオリーブオイル テーブルオリーブ
 +Xeres Manzanilla
 +99 Cava Gran Reserva Brut Nature / Recaredo
 +14 Txakoli Txomin Etxaniz
 +11 Bourgogne rouge Cuvee Margot / Olivier Leflaive

e0254271_18452769.jpg
 茫洋と見える東生駒駅前…も2度目となれば方向感覚はOK。
「晴れてたら歩こう」と言っていたが、実に好天の一日、山の端ギリに巨大に見える満月(はホントは翌日だった)を目指して歩けば、アバロッツの扉はすぐだ。
 ただ東生駒2丁目交差点は様子が違う、巨大電器店にスーパーがきらびやかに建つ。後で聞けば、今年オープンしたらしい。

 さて、チーム・アコルドゥの動静だが、いよいよ新生アコルドゥ立ち上げが現実的スパンに入ってきている。
 それに伴い、アバロッツでは9月に堀田大樹氏がシェフに正式就任した。
 この日は川島さんも在店されてたけど、厨房では後ろから見守りながらフロアを巡って接客…という役回り。

中家君の大和肉鶏
 マンサニージャで乾杯しながらユルユルとスタート。
 …というところだが、さすがこのチーム、足回りがよく車体が軽いスポーツカーのようにヒュンとスピードに乗り、疾走を開始する。
 最初が大和肉鶏から、とはアバロッツらしい。
 中家氏は数名の大和肉鶏生産者中の最若手だとか。
「なるべく使い切るべく、色んな所を♪」…で登場する背肝は軽~い火の通しでこの鶏の良さを見せつける。
 「ほうじ茶+コンソメ」の具合の良さは、昔からある風味のよう。
 月ヶ瀬のほうじ茶農家は無農薬ファミリーで、四国で柑橘やってるご兄弟も無農薬とかw。
 2段目のテリーナは胸・腿・レバーなどからで、ピーナツ&マカデミアを粉にしてふりかける。このナッツチームに蜂蜜&シェリーで豊かで広がりのある肉前菜。大和栗は吉野だっけか、野趣あるホッコリ。
 そうこうするうちに、レカレドのカバの99が注がれる。ワオ!

e0254271_18470936.jpg
からし菜の三輪手延パスタ
 この一品が、とても好みかつ感嘆すべき出来。
 「からし菜」の料理なんだよなあ、からし菜がメインテーマ的に存在を主張しその魅力をアピールする…って事実に、かなり驚く。脳の驚きが食感の口の喜びを加速する。
 パスタという麺仕立ては、万人向けのわかり易さのようでいて(実際にきちんとわかり易いし)、からし菜の香りと味を捕らえるための道具立てなのだ。
 お馴染となってきた三輪手延パスタだが、料理とも相俟って、いい意味で「イタリアンの麺にも日本の麵にも無い角度だよな~」と感じられる。身体に魅力的なフレッシュ感。
 帆立とそのシートは良き助演…というか共演者。帆立はパスタに使うと悪目立ちすることも多いが、とてもシックリ。
 リベーシュはロベジ、この香りを川島さんは「この組立ての中では、魚醤を垂らしたような」感じ…って言ってたかな。

鱈のグリル ピルピル
 えー、もー、すごーい。
 そりゃもう承知の上だが、このカジュアルな見た目と値段の店で、こう卓上を熱くさせる料理が続くと、眩暈がする(笑)。
 鱈グリルのピルピルソース…と言うか。これは川島さんによると、
「バスクの厨房でよく炭火で魚を焼いてるでしょ。また、その傍らではピルピルを仕上げてたりして。そんなイメージをひと皿に盛込んだら…という♪」
 …モノらしい。たしかに。
 ピルピルソースが印象をしっかり出しながら軽~い♪
 じゃがいもの粗い潰し具合が口に嬉しい。
 そして更に卓上会話者をコーフンさせたのは、結崎ネブカという葱で、ひょいと炙って鱈に乗せられている。この葱の働きが何を想起させたか…というと、コレは2人で「せ~の」で言えるくらい話が揃ったが、
「aile de raie façon L'Ambroisie」
 の葱。ベルナール&マサオの。
 魚介に葱が乗るのは珍しくもないし、葱の仕立て自体また別なのだが、何故か連想がそこまで飛ぶ…
 グラスのチャコリが更にバスクの風景を広げる。Txomin Etxaniz…そうかアルサックもコレだったな。

e0254271_18480884.jpg
野鹿アサードとムカゴ
 「まだ驚くのか?」…「ごめん(^^;)」
 夏によく肥えた鹿のアサドだが、軽くクリアなコンソメをかけて、いただく。
 この、赤身肉なんかにクリア系スープをかけて食べる…的なシステムには、常々懐疑的なのが我が家である。んー、懐疑的にならざるを得ない…というくらい、あまり「アタリ」にならんのよね。
 ところがコイツ、ひと口でウマ!く、続けていくナイフが止まらない。うーん!
 どこが上手く行ってるのか、説明はたいへんに難しいのだが、口が鼻が身体がよ~く知っている(^^;)。一つのヒントとしては、生ハム出汁に追いガツオ…をしているそう。
 零余子・柿・蕎麦実…も素敵なオツレ。

吉野梨のコンポート
 もう梨の季節どっぷりですな!
 無農薬ブルーベリーはやっぱり好き。

 精悍な若シェフが「いやあ緊張しました♪」と現れる。堀田シェフ…は川島さんによると、
「ウチで案外少ない、純奈良産の男…(笑)」
 で、奈良の南(天理の手前)辺りの人だそう。大卒~イタリアン出身で、向こうと関西イタリアン有名どころを回ってきた…って話を聞いてると川島さん、
「でもウチで引き抜いたんじゃないですからね。勝手に来たんだから…(笑)」
 と、そこを強調(笑)。
 それにしても頼もしく、先々が楽しみだ♪

e0254271_18490483.jpg
*****

 帰りは月に背中を押されるように、東生駒駅へ歩く。
 目の前で一本、行かれる。21時台、次の奈良行きはけっこー待つ(^^;)。
 時計を見ながら、一応ちょろっと目論見はあって、それは東大寺の「“船をつくる”プロジェクト」蔡國強…の22時までの夜間ライトアップ。
 近鉄奈良駅で22時まであと20分…。
 いやあビミョーですなあ…と言いながらも夜間散歩の開始。夜になると、ホントに観光地だっけ?というくらい、人がいないのが気持ちいい。
 興福寺~県庁~国立博物館~東大寺南大門
 南大門まで来ると、急にワサワサと、孤独な人が群れをなしている。
 えーなんだ!?…ってか、ポケもんか、そかそっか。

 南大門を抜けると、すぐ鏡池…の筈。
 あ、灯りが、、、! あ、アレだあ♪
 東アジアを行くE La Nave Va、舟が浮び上がってますですよ♪
 Oh!うわー、きゃー!とか言ってシャッター押した…らば、フッ………と消灯ヽ(^~^;)ノ。
 ヲヒ!
 …ライトアップ最後の30秒を眺めたワシらであった(^^;)。
 いや、スポットが消えても見えなくなる訳ではないがw。

e0254271_18502889.jpg
 まあしかし、アートフェスの紹介で概略は見ていたが、これはやっぱり蔡國強さんの信頼が厚くなるべさぁ…という感が強いですわ。
 切り口・コンセプト作り・持ってき方・やりよう・作品の眺め…、見事のひと言でピッタリはまっている。
 頼りになる… とみんな思っちゃう訳だが、答えてる(^^;)。上手い、と言えば、上手いし。
 これもずっと置いといてもええんちゃう?…って印象。

 県庁まで戻って水門町へ。
 東大寺の向こうに若草山を望む。
 …おやおやおや、なんか一角を工事してますよ♪
「この土地は飲食施設となる予定」だそうですよ♪
 ヾ(〃^∇^)ノ…うふふ
 楽しみですね。
e0254271_18512461.jpg

el valle

AQ! / el valle 【CD】 【送料無料】
価格:2,000円(税込、送料込)


[PR]

by aqishii | 2016-10-24 18:52 | 美味しい日々 | Comments(0)
2016年 10月 21日

Gault Millau France 2017

e0254271_1251751.jpg
 ゴーミヨ・フランス2017年の内容が一部報じられたようだ。

●Cuisinier de l'annee 2017
 Alexandre Couillon – La Marine – Noirmoutier

 仏事情に詳しいわけではないけど、馬券倍率は低そうなキュイヨンのラ・マリーヌが来た。同店のトックは昨年に4に昇格していた。
 珍しく2016.17は連続で地方から選出された。


 さて、レストランのクラス分けの方だが、んー何だコリャ、へ?
 「19.5点」という「最高位」を5トックの上に創設した…みたい。…というか、今でも20点制は残ってはいるんだよなあ。5トックの中でも一段、頭を突き出したって感じか。トックと点数の2本立ての意味がイマイチわからん(^^;)。第一勘、迷走、、、?

●新19.5点
 Résidence de la Pinède – La Vague d’Or – Saint Tropez
 L’Assiette Champenoise – Tinqueux

 とにかくこの3軒が、ゴーミヨの推す「最高」。


e0254271_210593.jpg
●新5トックに
 Sur Mesure Par Thierry Marx – Paris
 Marc Veyrat – Maison des Bois – Manigod
 が加わった。
 おっとそう言えばヴェイラ、、、7月再開と言っていたが、おー7/15にリオープンしてた。
 ゴーミヨ、審査してるヒマあったんかいやw…はともかく、いい火事見舞になったか、おめでと~♪
 似たようなことを言えば、ティエリーは東京進出おめでと~御祝儀…かw。
5トック店
J.L.Rabanel, Edouard Loubet, Le 1947, Michel Guérard, Auberge du Vieux Puits, La Grenouillere, L'Amphitryon - Lorient, Flocons de Sel, L'Arpège, Ledoyen, Pierre Gagnaire, L'Astrance, Le Pre Catelan, Guy Savoy, Troisgros, Régis et Jacques Marcon, L'Assiette Champenoise, Le V, La Vague d'Or, L'Arnsbourg


●新4トックに
 AM par Alexandre Mazzia – Marseille
 Villa Archange – Le Cannet
 La Bouitte – Saint Martin de Belleville
 Champ des Lunes – Lauris
 Jean-François Piège Le Grand restaurant – Paris

 昨年は「新」4にデュカスとロブションが並んでいたが、今年の「新」4にはルカカルトンとトゥールダルジャンが並んでおる(笑)。
 歴史は色んな捻りを効かせながら繰り返す♪
 ウチ的には行ってきたばかりのトゥタンとイストワが昇格、まあ俺らもいい勘してるじゃんw…じゃないけど、4トック十分と見ます。


e0254271_16285680.jpg
●その他、
Meilleur chef pâtissier de l'année : Nina Métayer – Jean-François Piège, Le Grand Restaurant – Paris
Meilleur sommelier de l'année : Thomas Brieu – A 4 temps – Carcassonne


●Les 6 grands de demainは、
 Mathieu Desmarest – La Vielle Fontaine – Avignon
 Guillaume Royer – Abbaye de la Bussière – La Bussière en Ouche
 Christophe Hay – La Maison d’A Côté – Montlivault
 Erwann Houssin – Le Grand Cap – Leucate
 Clément Leroy – La Table du Connétable – Auberge du jeu de Paume – Chantilly
 Hubert Duchenne – Restaurant H – Paris


●日本人
 の活躍は相変わらず続く。
 気付いたものだけ…でスマソですが、拾うと、
 Trophée POP : Moko Hirayama et Omar Koreteim – Mokonuts Café et Bakery– Paris
 Jeunes Talents :
  Takashi Kinoshita – Château de Courban – Courban
  Koji Higaki – L’inconnu – Paris
  Chiho Kanzaki et Marcelo Di Giacomo – Virtus – Paris

 ところでこの「POP」という括りが、今年加わった。
 カジュアルダイニングやストリートフードのジャンルのようだ。ミシュランの「ビブ」にだいたい相当するのか、な。

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*


el valle

AQ! / el valle 【CD】 【送料無料】
価格:2,000円(税込、送料込)


[PR]

by aqishii | 2016-10-21 15:09 | Gault Millau | Comments(0)
2016年 10月 20日

あなた奈良どーする? (1)

e0254271_19142553.jpg
 10月第3週の話。
-------------------

 えーと、奈良に向かうのである。
 えーと、ことのおこりは、奈良で催されている「古都祝奈良 ― 時空を超えたアートの祭典」を観に行こうぜい…って話。
 まあ秋はアートでしょ…でよろしいのだが、調べてみると、舞台部門・食部門などは日にちが限定されてたり即ソールドアウトだったり…で若干迷わしい。
 えーと、ではあるが、まあたまには秋の奈良に旅してみるのも、いっか。美術部門は概ね見られるようだし…(^^;)。

 大概の旅はダラダラと東京を昼ごろに出るワシらであるが、今回は一応アート鑑賞目的(?)。現地時間を多めに取れるように出発する。
 するって~と「昼食は京都あたりかな?」

 *鯛の造り・土佐醤油とトマト醤油・菊花、松茸・菜のひたし
 *椀:鱧の葛たたき・松茸・水菜・松葉柚子
 *八寸:瓢亭玉子・海老とハラコ・鱚うるか焼・カマス寿司はじかみ・銀杏きんとん
 *炊き合わせ:穴子・揚げ蕪・菜
 *焼物:子持ち鮎・蓼酢、舞茸
 *食事:松茸ご飯、香の物、赤出汁
 *水物:無花果のコンポート・メロン・梨・玉子アイス
 *栗きんとん

e0254271_19152917.jpg
 で、瓢亭(^^;)。
 柴田日本料理研鑽会ファンとしてはたまには訪れなきゃいかん(違)…じゃないけど、別館は5年前に行ったけど、本店となると一体いつ以来やら…(^^;)。

 しかし機会は突然訪れる。不思議なことに。
 だいたい、10月の京都だ。「10月に京都旅行しようぜ」という動議なら、そもそも否決されるのが我が家なのだが、「奈良に行く途中下車」なら「まあそれもアリか」という話になる。
「昼は京都が丁度良いんだけど…」「どうしよか、ま、ダメ元で瓢亭に聞いてみちゃったりして」
 …で取れちゃったりする(10日前くらいの予約だったか)。
 ま、それが人生ですかな(^^;)。

 京都駅から30分ありゃ大丈夫だろ。行きはタクシーでいっか~…と列に並ぶ。
 これが時間かかる(^^;)。タクシーは余るほどいるのだが「乗り込み時間」がかかるのだ。列の進みが亀。新幹線口のタクシー乗場だったのはイカンかったかなあ。
 10分遅刻の電話を入れる。

e0254271_19160598.jpg
 本店。
 京都駅の目の前でタクシーに乗った一行が、ここまで一緒だった。奇遇だねー。
 入店…というか入庭というか、別世界。池に鯉。へべは亀を探している。「亀だからまだ生きてる筈」と言う(笑)。

 我々の今回は、「探泉亭」に案内される。
 探泉亭は明治中期に移築されたという四畳半の茶室。とても落ち着く居心地。
 瓢亭の座布団は、胡坐が心地良い。
 仲居さんが、障子を開けて愉しむのも一興ですよ…と勧める。
 うわ~、それはいいな♪
 2面の障子を開け放つ。池と緑。蜻蛉と蝶。優しい風が吹き抜けて行く。青天の光が踊る。室内の空間が這い伸びていくようだ。
 暑くも寒くもない季節の一瞬のお道楽。
 これはすごいタイミングの、条件の整ったひとときではなかろか。
 …と、「ついでのダメ元」でルンルンと伺ったタワケ者たちは恐縮する(^^;)。

 お料理の方も、この空気感の中では、より深く呼吸をしているように感じられる。
 それにしても、瓢亭の料理は、よいなあ、、、
 それは、ツと現れてトンと沈み、静かに佇む。もう、落ち着きが堂に入っていて“貫禄”すら、感じない(笑)。
 もう、旨いとかまずいとかじゃなくて(恐ろしくウマイが(笑))、スッと料理の形だけをしている。材料がどうした調理がどうしたとか言い過ぎず、磨かれた形。
 空手の試し割りで言えば(笑)、アチョーオチョー・ドッカン…じゃなくて、スタスタスタ・サクッ…って感じ。
 まあ最近の京都はアチョーオチョーと絢爛豪華にギラギラしてるとこが予約困難の人気を博してるおかげで、瓢亭が簡単に取れたりするのは、ありがたいのか(?)。

e0254271_19164207.jpg
 畳の上の衝重に置かれた料理と食器の、色味が、実に風雅だ。こういうのは、沈み込んでいると言うのか、浮き上がっていると言うのか、その際どいバランスに収まっている。

 まあしかし、鯛、おいしなあ。
 京都らしくつんもり盛られて、見た目よりごっちゃりあるのも嬉しい。薄~く飴がかった、味の塊。
 土佐醤油もあるが、トマト醤油が秀逸。

 それから、例のマで始まってケで終わる高っい茸だけど、俺らはどうしても納得のいかない値段のコイツのせいで秋は和食から離れがちだったりする訳だが(^^;)、今回は適材適所に気張らずに散らされて、まことに満喫した。
 やっぱ、イイ感じに沢山いただいた方がイイよね、マで始まってケで終わる高っい茸も。味と香りを重層的に感じながらアフターを眺める…と、アイツの表面的なちゃらい印象から逸脱していく。

 季節のものか、素晴らしく好きだったのが、カマスのお寿司のふっくらした香りと、銀杏をいこんだキントン。

 穴子と炊き込む蕪が、揚げの仕立てなのが面白かった。もうちょっとすると蕪はおろし一辺倒になるんで、違う手なのかなw。

e0254271_19171907.jpg
 化粧塩のない美しい塩焼鮎の腹からは、子が覗く。

 松茸ご飯では、油揚げの超薄切りの効き目にへべが感涙するw。

 そして、栗きんとん! うわっ!! 瓢亭ということは、嘯月さんですかね。もうそれはそれは…、繊細さのレベルが、、、

 *****

 蹴上駅から地下鉄で京都駅。
 JRで奈良へ。鈍行の車窓からw。
 奈良に行く鈍行は遅い(^^;)、15分も後に出た快速に、早くも宇治駅で抜かされてしまう。
 1時間以上乗って、奈良だ・まいけるうぉるでん♪


el valle

AQ! / el valle 【CD】 【送料無料】
価格:2,000円(税込、送料込)


[PR]

by aqishii | 2016-10-20 19:17 | 美味しい日々 | Comments(0)
2016年 10月 19日

2017 Top 50 Restaurants : The Good Food Guide

 英国のレストランランキングがトップ50を発表。
 10点満点でポイント付けされていて、8点以上が昨年から2軒増えて21軒。
 ここでもFat Duckがランキング復帰。
 5位以上の変動には↑↓を付した。

1. L’Enclume, Cumbria (10)
2. Restaurant Nathan Outlaw, Cornwall (9)
3. Restaurant Sat Bains, Nottinghamshire (9)
4. Pollen Street Social, London (9)
5. Hibiscus, London (9)
6. The Fat Duck, Berkshire (9) ↑
7. Restaurant Gordon Ramsay (10) ↓
8. Hedone, London (8) ↑
9. Andrew Fairlie at Gleneagles, Tayside (8) ↑
10. Fraiche, Merseyside (8)
11. The Ledbury, London (8)
12. Midsummer House, Cambridgeshire (8) ↓
13. Le Champignon Sauvage, Gloucestershire (8)
14 Alain Ducasse at the Dorchester, London (8)
15. Fera at Claridges, London (8)
16. Le Gavroche, London (8)
17. Marcus, London (8)
18. The French, Manchester (8)
19. André Garrett at Cliveden, Berkshire (8)
20 The Peat Inn, Fife (8)
21. Whatley Manor, The Dining Room, Wiltshire (8)

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*


el valle

AQ! / el valle 【CD】 【送料無料】
価格:2,000円(税込、送料込)


[PR]

by aqishii | 2016-10-19 23:08 | 情報(海外) | Comments(0)
2016年 10月 18日

温泉大王(温泉だ、硫黄) (4)

 連休の話。
-------------------

e0254271_14134386.jpg
 中三衣~上三衣~塩原温泉~西那須野~那須塩原
 クルマを返して鈍行で宇都宮。

 宇都宮辺りで夕食をいただこうという日…だが、月曜祝日という条件である。
 思い当たるところが休みだったりする中、一軒、興味をひく店があった。
 それがこの、ナオミよ~ん♪…じゃなくてナオミオオガキ(^^;)。
 …どうしてもワシら世代は、片仮名でナオミと書かれると雑念に襲われる。シェフの名前かあ…とビックリしたりするのだが、考えてみればフツーの(男)名前である(^^;)。
 そのNaomiシェフは、Buerehieselのスーシェフを務め、Antoine Westermannのパリ店ではシェフに就いたという。
 これは是非に、お邪魔しないといけません♪
 サイトを拝見するとBaeckeoffeが要予約とのことなので、頼んでしまう。

 那須塩原から鈍行に揺られて宇都宮駅に着く。
 が、「ナオミオオガキ」があるのは、東武宇都宮駅。この両者はけっこー距離がある。
 バスでもタクシーでもいいのだが、予約時間(=開店時間)までちょっとあったので、ダラ散歩する。
 関東圏地方都市…なんで、そんな面白いもんじゃない(^^;)けど、平らなのは歩きやすい。たしかに遠い東武宇都宮…まで20分はかかったろうか。
 東武のことはまるで暗いのだが、宇都宮線ってにはマイナーらしく、ここから出る電車は1時間に2,3本。だけど東武デパートはある。
 この駅から「ナオミオオガキ」は徒歩1分。

e0254271_14141889.jpg
 *根セロリのスープ
 *マンステールタルティーヌ
 *ベッコフ
 *ブリオッシュ ア・ラ・ビエール
 *ヌガーグラッセ~façon Naomi OGAKI~
 +13 Pinot Noir / Domaine Paul Blanck

 新しい(2014オープン)こともあるが、クールなファサード。
 こんぼんそわ…と入店も、軽やかにクール。長いカウンターにオープンキッチン。テーブルに2階個室。
 サイトからもわかるが、オツマミ系前菜は3桁円からズラッと揃い、「ネオビス」くらいが中心イメージの店作り。ビストロ~ガストロまで幅広いシーン対応…な感じ。

 何せ2人でベッコフなんで、「前」は軽~く(^^;)。
 かなり目移り悩ましい黒板メニューから、セルリラーブとマンステールタルト。
 手応えあって酒が旨く、かつ味着地にノーブルさもあり、ゴキゲンなスタート。

e0254271_14145141.jpg
 目の前でキュイジニエが次々に皿を仕上げて行く。デパ地下小学生マインドなワシらには絶好席(笑)。
 直近の司令塔がシェフかと思ってたらスーシェフだった。何かの拍子にビュルイーゼルの話になったら、彼も2年ほどいた…とのこと。2005-6くらい。へ~。2番手もアルザス帰りとは、地方カジュアル店らしからぬ手厚さだなー♪

 さて、ベッコフ。
 厳重なパン生地蓋をご開帳、ナオミシェフが見せに来る。
 中にはドーンと丸鶏が鎮座する。
 …そう、こちらのベッコフは丸鶏版というオリジナルなのだ。「Baeckeoffe façon [Antoine Westermann x Naomi]」ってな感じ。
 元々アントワーヌ・ヴェスタマンの料理で、フランスの誇りブレス鶏を料理するのに地元アルザスのベッコフと組み合わせて考案した…というところだろう。それをナオミシェフが持ち帰り、ブレス鶏を伊達鶏に置き換えるにあたって細部を組みなおして出来たバージョンがコチラ…という訳である。
「ベッコフ特有の、蒸し・焼き・煮…になりますね」
 とシェフ。
「ここまで胸肉に合わせたキュイソン時間ですので、各部を仕上げて参ります」
 と一度下がって行く。
 鍋敷には蝉の模様。アルザスとともにシェフの修業先であるプロバンスを思わせる。

 「完成」は皿上ではなくベッコフ鍋に盛られて到着。「鍋から取り分けて食べる」雰囲気は残している。
 鶏がウマ!
 抜群の食い味だ。玉葱やジャガイモもベッコフの強い味方かつ魅力だが、トマトの参加量が割と多いのがこのオリジナルの肝なんかなあ?
 なんか、ストラスブール以上にアントワーヌのスピリッツを感じるような気がした。
 1ベッコフで2~4人前なのだが基本は4人想定のようで、アタマから
「いいだけ召し上がって下さい、後はお包みできます」
 と念押しされていたのだが、前を軽くしといたのも効いて、舐めるようになくなる(笑)。

e0254271_14152716.jpg
「ビュルイーゼルにはいつ? 2002年ですか。残念だなあ、ボクは2004~2008年までいました」
 というシェフ、アルザスの前はアヴィニヨン「Christian Etienne」に5年。
「フランスに10年以上いたんですけど、師匠は2人だけなんですよ(笑)」
 …ほんとに、Antoine WestermannとChristian Etienneだけ。これ、カッコイイなあ♪ 色んなとこ回って箔つけして回るのがフツーの昨今、変わったヒトだ。うん、カッコイイなあ…

 意外なくらい多いスタッフ、前述のスーシェフに3番なんかも手馴れていて(フランス料理らしい)組織だった厨房だ。「地方都市の個人店」から想像してくるのとは、けっこー食い違う。若々しい面差しながら貫禄ある運営のナオミシェフ。
「あ、東京でしたら、夏にウチでずっとやってた者で横浜店を出しましたんで、そちらもどうぞ♪」
 だそうです。

 デセールは修業先アルザス・プロバンスを映す2品、コレは絶品♪
 アラビエールなブリオッシュは、アントワーヌのスペシャリテだそう。

el valle

AQ! / el valle 【CD】 【送料無料】
価格:2,000円(税込、送料込)


[PR]

by aqishii | 2016-10-18 14:12 | 美味しい日々 | Comments(0)
2016年 10月 17日

Australian Young Restaurateur of the Year 2016

 Electroluxの豪州若手に贈られる各賞が発表された。

Electrolux Young Australian Waiter of the Year 2016
 Australian Young waiter of the year: Andrew Day – Akiba, ACT
 Peoples choice: Liz Thomas - Andrew Day – Akiba, ACT
 Highly commended: Natasha Janetzki – Blackbird Bar & Grill, QLD

Electrolux Australian Young Chef of the Year 2016
 Australian Young chef of the year: Aaron Ward – sixpenny, NSW
 Peoples choice: Zackar Fursty – IDES, NSW
 Highly commended: Zackar Fursty – IDES, NSW
 Runner Up: Troy Crisante – Bennelong Restaurant, NSW

Electrolux Young Restaurateur of the Year 2016
 Electrolux Young Restaurateurs of the year : Cameron Cansdell – Bombini, NSW

 若手シェフオブジイヤーは、sixpennyのスーシェフ Aaron Ward。
 ゴーミヨのシェフオブジイヤーもsixpennyのDan Puskas / James Parryであったので、ダブル…というかトリプル受賞♪
 サービスの「Akiba, ACT」はキャンベラの秋葉。…すごいとこにすごいもんがあるな(^^;)。

 ジャッジは、David Pynt, Luke Mangan, Lisa Van Haandel, Mark Best, Peter Gilmore, Christine Manfield, Nick Hildebrandt, Peter Sullivan。

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

Electrolux NOVA エスプレッソ&コーヒーメーカー NOVA ECM350
価格:38442円(税込、送料別) (2016/10/18時点)


el valle

AQ! / el valle 【CD】 【送料無料】
価格:2,000円(税込、送料込)


[PR]

by aqishii | 2016-10-17 15:10 | Guide : Australia | Comments(0)