AQB59 レストランをめぐるグルメのめくるめくメルクマール (早口言葉)

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2018年 03月 29日

台南からボタ餅 (8)

 サバオ!
 飛び石連休で台湾南部へ。
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 關子嶺温泉。
 河原に下りると温泉公園のようになっている。
 源泉がある。泥湯だ。湯温44.8度の表示。
 白鷺。オッサン観光客がワシら2人の写真を撮って見せてくれる。見せるだけ。変なオッサンたちw。
 「天梯」という階段で温泉街上部へ。眺めが山々しくなる。
 登り切ると「嶺頂公園」。広い公園で、嘉義行きバスはここが始発。

 嘉義へ戻るバス。
 国立白河商工の通学時間。
 嘉義客運バスターミナルで下車して駅まで歩く、約5分。

 *火雞肉飯
 *雞魯飯
 *虱目魚肚湯

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 嘉義駅前に着いて見回すと、最後っ屁のような「火鶏」看板攻撃(笑)。
「う~ん、聖地嘉義にまで来てスルーもアレですかねw」と寄ってみることにする。
 ま、ラフなネットウォッチ的には「どの店もそんな変わらん」みたいに言う人もおるし、駅前で。
 ど駅前に2店並んでいって、それぞれ「35年老店」「50年老店」を謳っている。どちらも看板に七面鳥の絵。(後でググると、看板の色から「黄色い35年」「赤い50年」と呼ぶ人が多いw)

 空いてる赤い50年の方に入ってみる(ボクらが入店したら、すぐ混んだ。そんなもんや)。
 気のいいオカーサンたち。注文票にマークして渡す。

 雞魯飯とゆーの、何ダベ?と頼んだら「あいがけ」みたいだった。
 火鶏(七面鳥)肉飯はやはり、鶏肉飯とは少しだけ趣きが違って、サッパリしているとも言える。
 サバヒ汁は、身のままゴロンと入った(魚肚)タイプ。やっぱですね、サバヒ汁と鶏飯っつうのが、ごっつー、合うんですわ。
 …ウンそうだね!…ってとこで、ゴワン!!と地面が突き上げられ建物が横揺れて軋む、店内、みな中腰になってザワ、、、 すぐにおさまったが、後のニュースをみると震度4、嘉義辺りが震源だった模様。
 台湾だもんなあ。…居合わせたヒトみな、すぐ慌て、すぐ落ち着く(^^;)。

 (後ググリの結果を書くのもナニだが、やや「黄色い35年」の方が評価されているようだ)
 コンビニ珈琲買って、鈍行で台南に戻る。

*****

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 嘉義から鈍行で台南にノンビリと戻る。
 …と小腹が空いてくる。
 バスで小西門あたりに出て、こないだ「昼休み」を眺めた「阿村第二代」へ。

 *牛肉湯

 嘉義から鈍行で台南にノンビリと戻る。
 …と小腹が空いてくる。
 バスで小西門あたりに出て、こないだ「昼休み」を眺めた「阿村第二代」へ。
 そう、やっぱ、台南名物牛肉湯をやらずには帰れません(^^;)。

 牛肉料理が10種ほど並ぶのだが、オネーサンがすごい勢いで「牛肉湯」を指すので、「ウンウン」と。
 ま、コチラもこれから梯子するつもりなので、単品でいっか。

 牛肉湯…生の牛肉に熱々の牛スープをじゃっとかけた(だけの)もの、というが、ウン、そのまんま(笑)。
 うっすらコンソメにちょっと胡麻油風味…のような印象で、食べて、へへえ♪
 ご飯といけば多分、しゃぶしゃぶ後のおじやの軽~~い奴?
 …というか、2人揃って連想は、「コレって、昔の広尾プティポワンのスペシャリテ『コンソメしゃぶしゃぶ』のうすらボンヤリした奴だにw」。
 具は牛肉だけ。朝食によく食う…というが、そりゃイイかも♪

 近くに保安宮があり「阿村第二代」の前の通りは「保安路」というらしい。この通り、小食店がとても多い。
 とくに人気を博しているのは、阿明豬心冬粉と醇涎坊古早味鍋焼意面…かな。

 阿村第二代牛肉湯から國華街を北上する。
 若い感じといなたい感じが入り混じった通りだが、バイク大杉(^^;)。とりあえず「南はノンビリしてるけど、クルマ・バイクは凶暴につき注意せよ」だそうです。
 たまに「福袋の自販機」みたいのがある。訳わからん。

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 許家肉圓とゆーのを探す。
 一度通り過ぎてしまった。フツーに通りに面した店だが、屋号の入った看板が小さい(^^;)。

 *蝦仁肉圓

 オニーチャンがいて店主らしいオバサン、客はなくなんか厭戦っぽい雰囲気なんで「終り?」と聞くと「どうぞ」。
 飲物が多種と、蝦仁肉圓・芋粿・香菇肉羹がある。
 肉圓(ばーわん)チャレンジ。

 蝦入り肉餡を芋粉で包み蒸し上げ、タレ餡をかける。
 むにゅぐにゅとした不思議な食感。碗粿と並ぶ、謎物体スライム感にして「QQ」感♪
 まあコチラにとっては、珍なる代物でありんす。

 壁に45元と書いてあったので100元札と1元玉5つを出すと、オバサンがとても変な顔をする。
 60元のお釣りと、1元玉5つをそのまま、返してくる。
 うーむ。未だに謎。
 イートインだと40元、とか、かなあ?

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 西門路を民族路に向けて北上。
 この辺りは宝石店が並び、21時くらいだというのに、婚礼に向けたカップル…かな、が真剣に相談している。へえ、そーゆーもんか。
 西門路・民族路の大ロータリーに面したタウナギ麺、これも食わずには帰れないでひょか。

 *鱔魚意麺焿

 阿輝は小店の中では立派にしてて、シェフ写真(笑)を飾っている…そのヒトはいないけど(^^;)。
 鱔魚の料理が並ぶ中、代表的かな?と焿の意麺を選ぶ。

 …ん、ん、ん、(^^;)。
 タウナギ自体は、昨日の錦霞樓同様、とても良質なんだけど…。
 …いやあ、この、調味料が前面に来る甘酸っぱさは、…苦手だわゴメン、日本の大衆食堂のスブタ…例のアレのタレをタップリにした中にグチャ意麺と炒め鱔魚・玉葱を放り込んだ…みたいな。
 でもまあ、こーゆー調味料味料理って、存外、郷愁感に繋がるものだから、そこはそうだろうと思う。
 苦手ではあるが、アフターが然程くどくないのは救い。

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 *擔仔麵

 「阿輝」の甘酸っぱさ、とくに甘味が口に残って、どこに進んでいいかを見失う(^^;)。
 …民族路を駅方向に向かってフラフラ。
 …と、何かいい感じにシャビーな路上店が見えてきた。擔仔麵だ。こりゃエエんじゃないか、出戻ろうではないか♪

 こちらのオジサンの風情はたまらん。実は店舗を構えてるのだが、擔仔麵調理セット一式は路上に設置している。
 看板には「50年老店」とある。見た目以上に老けているのか…いや2代目かな。
 オジサンの目の前のカウンターのしゃがみ椅子に陣取って、擔仔麵を頼む。

 目の前でチャッチャッチャッ。
「煮玉子、乗せるかい?」…へべの方にだけ1つ、お願いする。

 ずるずる、ぷはっ、ほ~っ…いやあ気分気分♪
 擔仔麵はやっぱ、安心しますな。
 オジサンが最後にドバ…の生大蒜がドッカンと来る、「鋭角なる鈍器」の如し(^^;)。“酔っ払いの〆”感、満載だっちゃ。
 煮玉子は素晴らしく合いました♪

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 *傳統白豆花
 *香濃鮮奶豆花

 台南(陳)擔仔麵で「〆の麺」をやった感…に満ちて民族路の先を眺めれば、すぐ先…50mくらいのとこに「安平豆花」の大看板が見える。
 え、安平豆花の支店、此処にもあったんだ…!?
 同記安平豆花は本店を安平に構える豆花の名門…と聞く、行ってみたかったんだけど今回は折が合わなかったなあ…と思ってたところ。
 市内中心部にも、新光三越とか支店アリ…とは知っていたのだが、いきなりその一つと出くわすとは。もう22時…というのにまだやってくれてるのも僥倖。
 飛んで火にいる甜品である♪

 白い豆花が2種…1つずつください。
 トッピングは色々色々ある…紅豆・緑豆・珍珠・檸檬・フルーツ、のだけど、ボクらはまんまの豆花が好きなんで「原味でいいです」と言うのだが、オネーサンたちは「信じらんな~い」という反応ですた(^^;)。

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 傳統白豆花がその通り伝統的豆花で、香濃鮮奶豆花は牛乳入り。
 甘蔗所熬製的糖水シロップの具合も素直で、美味しくいただきました。いいデザートだわん。やっぱり原味でいいわん♪
 店内は可愛く、若者が甘味てんこもりを攻めている。

 〆~デザート…と、ハシゴも綺麗にまとまった。
 “この調子ならホテルまで歩けるね”と民族路を進む。「赤崁樓」がある。17世紀にオランダ人が築いた城で、大観光名所。
 まあボクらはキョーミ無し…ですたけど、夜中に見ると怪しくてカコイイね♪




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by aqishii | 2018-03-29 17:02 | 美味しい日々 | Comments(0)
2018年 03月 28日

台南からボタ餅 (7)

 サバオ!
 飛び石連休で台湾南部へ。
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[AQ!]
 本日も晴天。
 關子嶺温泉に行ってみようと思う。「ワシらが温泉に…」なのに入浴でなくてメシ目当てだ(^^;)。
 台南駅の目の前に泊まっているので、台鐡・バスでの移動はかなりラクだ。

[へべ]
 朝の台南駅売店、弁当売り切れにつき、あったか包子(肉まん、野菜まん)とコーヒーで朝食に。
 饅頭の皮の生地部分がふっくらしっかりおいしくて、肉あんは嫌気なく、野菜あんはさっぱりとしつつ胡麻油の風味よく、なかなか結構♪

[AQ!]
 駅のコンビニ風売店はかなり忙しそうで、珈琲なんか頼んでイヤな顔されんかなあ…と心配したが、オジサンはむしろ嬉しそうな顔をして販売を女子に交代、マシンの前で珈琲豆を挽く。ちゃんとイマドキのコンビニ珈琲風ですた。日本でいうブレンドとかレギュラーをこちらでは「アメリカン」と呼んでるフシはあったかな。

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 まずは嘉義へ。自強号だと30分程度で着く。台南駅同様、既に「観光目的」になりそうなくらい、古くてボロっとしていて、味わいのある駅舎。
 関子嶺温泉行きバスは嘉義客運で、昼は1時間に1本くらい。サイトに駅裏のバスターミナル始発とあるので、そちらに向かう。駅としては寂れた側。
 長距離バスターミナルのようでバス各社がカウンターを並べているが、嘉義客運は見当たらないので、他社の係のヒトに聞くと、「バス溜まりの向こう側に見えてる棟から、だよ。2階の渡り通路からお行きなせ」…シェーシェです。
 出発待ちはボクらの他にはオジサンが1人だけ。平日はこんなもんか。へべが料金表を見ていると、「おまーら大丈夫け?」と冊子の絵を見せるので、「コレ持ってるある」と悠遊カードを示すと「OKOK」。優しいことですシェーシェ。台湾だ。
 台湾のバスは現状、かなり多くが悠遊カードで乗れる模様。
 こちらのプラットホームの料金表には色んな行き先が書かれているのだが、数字が入っているのは関子嶺行きだけ。あまり使われてないホームだな(^^;)。
 関子嶺行きバスのラッピングCMは「キミも台湾軍に入らないか?」

 嘉義の街路樹は盆栽みたいな刈込み。
 出発したバスは駅正面側に回り込み、駅から少し離れた嘉義客運ターミナルへ。建物がボロっとしている。非力な会社のようだ。
 嘉義中心部へ進むと黄金のピッチャーが見えてくる(岐阜駅前の信長みたいだ)。さすがは「嘉農」の嘉義だ。像の足元には「臺灣本塁KANO精神 棒球原郷在嘉義」と書いてあるらしい。

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 街道沿いは、わりとダラダラと街並みが続く。概ね、古くてボロっとしている。
 台湾南部は全般に檳榔屋が目立つが、嘉義を出てしばらくの間の檳榔屋密度は、そーーとーー高い。“この数の檳榔屋がやってけんだ”と驚くほどだ。…と思ってたら、地名まで「檳榔(樹角)」だ(^^;)。
 50分ほどで「白河」の町。行政区画的には台南市白河區…台南市はバカでかい。
 ここまで来ると後面に山が迫る。その山を20分ほど登ると関子嶺温泉。

[へべ]
 山の温泉地へ行くバス。ワイワイと賑やかなご老人たちも、いつのまにか1人降り、2人降りして…やがてボクらが最後の客に。

[AQ!]
 嘉義~白河は「火雞肉飯」の看板がとても多いが、山にさしかかると、「桶仔雞」「甕仔雞」が猛烈に増える。

 目指す「碧翠山産店」は関子嶺バス停の目の前、と聞いてきたが、ホントに目の前(笑)。

 *麻油紅鳳菜
 *丁香山蘇
 *麻油搾菜
 *清蒸筍殻魚
 *炒過貓菜
 *炒山鹿肉
 *蛋炒飯
 +台湾啤酒

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[へべ]
 目的地の温泉地、關子嶺でバスを降りるとすぐ、2軒目くらいのところに目指す店がある。
 ワォ!…店先の水槽に数種類の川魚が泳ぎ、緑鮮やかな山菜が待ち受けていて、胸が高鳴る。
 平日とあって店内はガラガラ、というか無人で、どうやらうちが本日のお客第1号らしい(ほどなくもう一組、4人の卓が来て、ちょうどいい感じになった)。

[AQ!]
 3段水槽の最下段に入ってる超巨大のウツボっぽい奴が凄い…8人くらいで来たら頼めるだろうか(笑)。2段目はナマズ系が色々。最上段が我々お目当ての筍殻魚の類かなあ。
 丁度12時くらい、まだ早いからか…とも思ったのだが、どうも温泉地全体が平日はボヤっと御茶を挽いているようなのであった。
 「碧翠山産店」はそれでも店前に食材山積みなのだが、同様の他店は申し訳程度…。

 店番(とサービス)はオニーチャン。我々の面倒をみた後は店先の案内ポジションに戻って、手元でテレビゲームに熱中…何しろ人通りが無いしな(笑)。
 厨房にはオバチャン。…平日のシフトはこの2人だけかな?

 温泉街の川っぷちの食堂。窓外、川には屋根付きの橋がかかる。温泉旅館の看板。
 つげ義春調…とまでは言わないが、そっち系の風情♪
 台湾啤酒で乾杯。

 山の幸を食う店…ということか「山産店」。その、山の演し物…は案外多くて、青菜・野菜・淡水魚・狩猟肉・土雞…が並ぶ。「since1961」の50年老店だという。

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[へべ]
 まずは注文会議。
 とにかく川魚と山菜が食べたい。
 品書き筆頭の筍殻魚、というのが店内の壁に賛辞が書かれていたりする名物らしく、そちらを清蒸で。山菜(ちなみにこちらでは野菜。蔬菜=栽培ベジタブル、野菜=ワイルドな山の恵みとなるらしい)は品書きでアタリをつけつつ、外の現物と見比べながら店の兄さんに相談して3品ほどをリクエスト。

麻油紅鳳菜
 まず店頭でこれは良さげと見初めた紅色の山菜「紅鳳菜」を、麻油風味の炒めで。ツルムラサキ・ミシー系の芯の強い持ち味が、強めの仕立てと素晴らしく合っている。

[AQ!]
 強めの金時草…って感じ。強い菜vs.強い火の対決が何故かたおやかに着地する。ウマイなあ。麻油仕立てって、巧いなあ。

[へべ]
麻油搾菜
 続いて、メニューにはないが外で指さしオーダーした「*ーツァイ」(と聞こえた)が登場。
 こぶ高菜やチシャトウに似た、やさしい甘みをたたえた緑の茎芽を薄切りにして、千切り生姜と香ばしい胡麻油の香りで、泣きそうに旨い。

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[AQ!]
 “ここは楽園か?”…と思わず呟いてしまう。
 後から思うと、生搾菜かなぁ。魂が自分の奥底で何か叫んでいる…というくらい、うち震える旨さ。
 (後日談:…と思ってたら、水岡シェフが教えてくれた。コレが「娃娃菜」。但し、娃娃菜って日本もそうだがミニ白菜を指すこともある…が、それとは別の娃娃菜なので注意。蕾菜に似ている。確かにニーチャンは「ワーツァイ」と言ったようには聞こえたんだよな…)
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[へべ]
丁香山蘇
 山蘇は豆豉と煮干し風小魚と炒めて。いずれも生姜を的確に効かせつつ、これがまたいい取り合わせ。

[AQ!]
 ボクら、まだまだ山蘇(オオタニワタリ)熱中時代wなもんだから、店頭に並ぶ山蘇を見かけた時から、コレは決めていた。
 何て美味しいこと♪ 山蘇は、この豆豉・煮干(大蒜・唐辛子)仕立て「丁香山蘇」というのが“定番”であるらしい。細かく色々あるんだねー。

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清蒸筍殻魚
 店の看板スターらしい筍殻魚…マーブルゴビーを頼む。和名は無い、東南アジアに分布するスズキ目ハゼ亜目で最大の魚。
 店内に「極品筍殻魚」を讃える文言が掲げられている。「老餐最愛筍殻魚」から始まり、「最高級的淡水魚也被構為皇帝魚」と締め括られる。
 その筍殻魚の腹に破布子を詰めて清蒸される。(破布子の量が実に適切)
 こんな典雅に美味なる清蒸って、あったっけ?
 “ここは楽園か?”…と、結局、この店にいる間に20回くらいへべに聞いたろうか?(笑)
 ここは楽園だ。

 ま、ワシら、基本的には「好きなものは?」「美味しいもの」/「嫌いなものは?」「まずいもの」と答える、食材ジャンルにこだわらないジェネラリスト(笑)…なのだが、基本線はそうなのだが、「肉か魚か野菜か、一つに決めねば殺す」と言われれば「野菜」だし、「海水魚か淡水魚か決めねば殺す」と言われれば「淡水魚」だし、「水か油か?」なら「油」だし…、といった嗜好が無いって訳でもない。
 そのワシらにとって、あまりにも此処はジャストなんだよなあ♪
 「絢爛豪華か鄙びか?」と問われれば勿論、「鄙び」だし(笑)。

 まあしかし、やる気あんのかどうだかわからんオバチャンが裏でちゃっちゃって作ってすぐ出てくる料理なんだよなあ。
 それでコレ、とか、何なんだろうなあ。中国料理の魔力と神秘と皮肉…だよな(笑)。

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 第一段の注文がここまで。
 まだ余裕はあるぞ、と、店頭の野菜を見に行く。
 品書の「過貓菜」が気になったのでオニーチャンにどれのことか、聞く。羊歯系。旨そうぢゃん。
 それに鹿炒めと炒飯で、お食事の段、とする。

炒過貓菜
炒山鹿肉
蛋炒飯
 後ググリだが、和名クワレシダ…食われ羊歯…日本でも食べるのね。
 軽くシャッキリした、羊歯と思えば可憐な食い応えが楽しい。
 酸筍と蔭豆豉(と生姜)の炒め。
 頼んだ野菜4品、こちらのアセゾネは申し分なかった。台湾の山ん中一般論では、「甘過ぎる」「マヨネーズかけ過ぎで台無し」…なんて記事もたまにあるが、マヨネーズは見なかったし。
 食べやすい鹿は甘めだが、過貓菜・炒飯といい塩梅。

 昼だし、啤酒で通してしまったが、棚にワイン(と高粱酒)はあった。紹興酒は見てない。
 壁の貼紙によると「9時~21時」。

 名残り惜しいが、ニーチャン、さいなら♪
 心が満足してちょうど良かったが、腹具合だけなら、野菜もう2皿くらい行ってもイイ…くらい。

 温泉街を流すが、飲食店で客がいるの、碧翠山產店くらいだった(^^;)。
 みな、週末勝負型なんだろう。


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by aqishii | 2018-03-28 14:23 | 美味しい日々 | Comments(0)
2018年 03月 27日

台南からボタ餅 (6)

 サバオ!
 飛び石連休で台湾南部へ。
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 度小月を出る。
 交差点に古臭い建物が見えるので行ってみる。「ハヤシ百貨店」。
 …何だコリャ?…と寄ってくるのはワシらくらいかも(^^;)、知名度高き観光の目玉スポットであるらしい。
 日本統治時代のデパート/近年、修復完了/米軍の爆撃跡/一館まるごとデザインデパート/レトロモダン/屋上に庭園と神社…
 セレクトショップやデザイングッズは洒落てるし、いい時間潰し。とくに、神社・鳥居のある屋上の一種“奇異”な眺めは新本格調の風情wで、かなり萌える♪
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[AQ!]
 台南の一晩目。行程は白紙。
 夕食の方向決めの分かれ目は、まず、ハシゴ型で行くか? レストラン型で行くか?
 …と言ったものの「どっちでも」という意見が大勢を占めた(二人しかいないがw)が、最後は「呑みを考えると腰が落ち着く方」で、レストラン型を採用。
 府城食府・阿美飯店・阿霞飯店…などなどノミネートしていたのだが、阿霞飯店の当代主人の新店「錦霞樓」にしてみた。理由はあまり無いのだが、新しいから少人数対応とか多少いいんじゃね?…くらいの気持ち。

 *粉腸 水煮腸詰
 *扁燉娃娃菜 干しヒラメと白菜のスープ
 *生炒鳝魚
 *紅蟳米糕 蟹おこわ
 *自製手工甜湯

 ホテルフロントに電話してもらう。
 場所だが、台南中心部から数km離れた東区。タクシーを頼む。
 台南駅前~中心部の街は、何処見てもボロボロに古い(素晴らしい)のだが、東区に建つ大ビル・南紡購物中心はピッカピカ。ユニクロも誠品生活もZARAも入ってるでよ。その2階に錦霞樓。
 かなりの大店だが、電話してもらっといてヨカタ…という客入り。

 名物的には米糕、とくに紅蟳米糕(蟹おこわ)を食え、と。俺ら好み的には蟹要らんのだけど、ま、郷に入れば一度は蟹も入れよ、と。
 タウナギも行っときますか。生炒鳝魚には麺を入れることも出来るが、オニーチャン「おこわ食べるなら麺イラナイ」とのこと。
 前菜だが、品書の最初から「名物・茹でソーセージ」と連呼してるんで、疑いながらも粉腸を。
 あとは、野菜兼スープで程良さそうな扁燉娃娃菜。

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 粉腸:あああ、こーゆーモノですか、勉強になりました、ありがとう。(もう会うこともないかもしれないが(^^;))
 生炒鳝魚:立派な、食べ応えのあるタウナギ。単調に甘酸っぱく、玉葱(の量)が多少、支配的過ぎる、かなあ。

 ま、啤酒から紹興酒に移ってゆっくりやりまっか。
 ちょうどこのくらいの、向こうにとっては高級っていう店らしく、スタッフに声をかけても逃げてっちゃって日本語の流暢なオニーチャンが呼ばれてくる。
 こちらは紹興酒ボトル3種類。
 まあ、見渡すと、ソウルの食事中がマッコリよりソジュ…なのと似て、台南の食事中は紹興酒より白酒…が目立つかなあ。

 扁燉娃娃菜:ごく素直に期待に応える。いいレシピだよな。
 紅蟳米糕:おこわ、美味しい。蟹…要る? パサっとした味抜け…。でも出汁には出てんのかなあ?
 自製手工甜湯:甜品はサービス…というか、勝手に出てくる。杏仁豆腐入り色々ミックス。杏仁豆腐がナツカシイ…というか、ゼラチンばりばりの昔の日本中華のアンニン豆腐。

[へべ]
 ベースラインの確認は大事、っていう訪問。
 鳝魚の件は、キミのせいじゃなかったゴメンって感じ…

[AQ!]
 20時半くらいになると、急にシュワーっと各卓が終わって行く。あれ~っ、と思う間もなく、残り2卓くらいに…。やっぱ、この辺は「一軒目の夜」は早いなあ。
 タクシー呼べるかな?…と思ったがOKで、日本語担当のオニーチャンが1階に下りて車寄せまで案内してくれる。このヒトはとても優しい。


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by aqishii | 2018-03-27 10:41 | 美味しい日々 | Comments(0)
2018年 03月 26日

台南からボタ餅 (5)

 サバオ!
 飛び石連休で台湾南部へ。
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 よく寝た。鳥の囀り。
 Kapulruさんが珈琲のパックとカップをくれて、「そこのポット使う、ダロ?」(笑)
 珈琲をいれてる間に、朝食が用意されてくる。リビングに腰かけようとすると、「違う違う、外♪」
 ああ、なるほど何でもテラスなんだな。気持ちい~。
 玉子焼・自家製“キムチ”・皮付ヤングコーン・バナナ・グアバ・トマト…
 そして、昨日畑で採った「人参菜」の炒め。スベリヒユ科の野菜のよう。ちょい苦ちょい甘のミネラル感がたまらん。

 帰りはKapulruさんが屏東站まで送ってくれるという。オカーサンも乗って4人でスタート。
 畑で、お茶にする青い花を摘む。「野菜持ってかない?」…ウンと言えば幾らでもくれそうな勢いなのだが、うーんフレッシュな野菜を持って帰る準備はないなあ…とありがたく断る。

 ルカイの彫刻家の工房&民芸品店に寄る。伝統的彫刻も数多く見られる。
 ここのオジサン、80歳だと言うのだが、Kapulruさんの3倍くらいの量の日本語を話す。…すごい勢いで話してくれるのだが、いまいち中身がよくわからん(^^;)。大学で彫刻を教えているらしい…という話で10分くらいかかる(^^;)。
 槍を持ってきて、歌いながら踊る(ありがたや♪)。
 Kapulruさんの思惑では多分、小さな民芸品の一つも買えばwin-win…ってとこだったと思うのだが、オジサン、商売っ気ゼロ(^^;)。…というか、演説が楽しくて止まらない(笑)。
 マリマリ、戦利品も出費もなく(笑)、アイイー(^^;)。

 マンゴー畑、椰子畑、パイナップル畑、、、
 屏東站。
 Kapulruさん「何処行くんだ?、台南か」…と切符買う面倒をみてエスカレーターまで送ってくれる。再会を約して、アイイー♪

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 鈍行(區間車)だと1時間20分くらい。台南站。
 南の、レトロな駅。カッコいいなあ。バック遠景に現代的なビルが見えるのもいい味だ。駅は改装にとりかかっているようだけど、このルックスは是非、残した方がいいと思うよん。
 高雄に続き、利便第一で、駅前のホテル。

 腹も減ったし、町へよろばい出る。
 ひと通りの行きたい店リストは作ってあるが、行程スケジュールなどはまったく未定。行き当たりばったり。
 まずは店の魚影が濃そうな西門友愛街口あたりに…とバス(5路)。台南のバスも悠遊カードで乗れるのでラク。

 「阿堂咸粥」:もう終りだよん…って感じで椅子を片付けている。
 「包成羊肉」:その隣の包成は「朝だけ」と聞いてた通り、閉まってる。
 あんれま~、とマップを眺め、近い店から当たっていくことにする。
 「阿村第二代牛肉湯」:お~っとこの時間は昼休みだ。
 「無名羊肉湯」:惜しい、終わったとこだ。

 街歩きも目的なのでショックはない(笑)が、わかってきたことは、小食店はどうせやってるだろう…と思っていたのだが、14~17時くらいの時間帯(&月曜日)は、案外に閉まってたりもするということだ。(まあ「何でもイイ」というなら幾らでも開いてるけど)

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 *碗粿

 そんな中、府前路二段沿いのこの店は16時頃までやっているようだ。
 台南に着いて「いきなり碗粿」もどうかと思ったが、まずは一発いってみることとする。
 注文は碗粿(他には魚焿があるだけ)。

 米汁の碗蒸しである。豚肉・椎茸・鹹蛋・肉汁。
 謎物体である(笑)、ぬらりひょ~ん。筋肉質なスライム…くらいか。
 知らないのに懐かしい、知らないのに時代を感じる食べモノ。

*****

 虫押さえが出来た、って感じかな。
 次の店はちょっと調べて、開いてそうなとこを目指そう。
 バス(18路)で光復市場。
 PAのマイクチェックが聞こえてくる…方向を見ると、お廟。祭りの準備か。
 マイクは延々と何か喋っている、テストなのか演説なのか、わからなくなる(笑)。
 この時間、頭上を飛ぶ軍用ジェットが多い。台北より基地っぽい位置なんだろか。

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 「阿憨鹹粥」:googleさんは「大丈夫、やってます」と言うがシャッターが降りている(^^;)。
 ううむ…。来た道を戻り、赤崁楼方向へ。お廟はやっとPAテストが終わり、人形劇のリハ中。
 「清江鱔魚意面」:昼休み中か、オッサンが昼寝してる。
 「赤崁擔仔麵」:扉を閉ざして、昼休み中。

 これはまいりましたなあ…と思案投げ首の中、マップのこの辺りを思い浮かべる。と、アアと閃くものがある。
「これは、度小月に来なさい、と言われてる?」
 1895年創業の百年老店、台北は勿論海外にも進出する台南ターミー麺のビッグボス…その度小月の本店(原始店本舖)が、もうすぐソコなのである。
 観光客も押しかける(だろう)有名店なら、こんな昼下がりにもオープンしているに違いない…。
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 *担仔麺
 *黃金蝦捲
 *自家製キムチ
 *烤虱目魚肚
 +台湾啤酒

 湯徳章紀念公園の大ラウンドアバウトのすぐ近く、度小月は勿論!やっていた。
 15時半、空いてる。さすがに、ピカピカの立派店。入ってすぐ右が、伝統的な、低い椅子で擔仔麵を作るポジション。三代目主人の写真。
 こちらは擔仔麵オンリーではなく、台南料理全般が頼める。
 ゆったり落ち着いたし、多少、台南名物の消化につとめるとする。

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 黃金蝦捲、ヘイクン。蝦餃と海老フライの折衷、みたいなw。コレ結構良い、台湾啤酒のアテに最高♪…って感じ。
 担仔麺は、人懐こい味。甘味も強いが、バランスが取れている。まあ手馴れた味だわ。
 で、ダラダラと啤酒を呑んでると頼んでいないキムチが登場、「ん?」
「スイマセン、虱目魚を焦がしちゃったみたいです、真っ黒。新しいの焼いてますんでコレで待っててクダサイ(^^;)」
 タハハ(笑)
 オニーチャンのノリが、南で、ええわあ。なんか呑気で間が抜けてて♪ (昼時間の当番…ということもあろうが、スタッフはみな若い)
 虱目魚の塩焼は、サバヒの味や脂の具合が再確認できるモノ。これも啤酒にエエね。

 店頭には担仔麺の「顔ハメ」もありやす。




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by aqishii | 2018-03-26 21:09 | 美味しい日々 | Comments(0)
2018年 03月 25日

台南からボタ餅 (4)

 サバオ!
 飛び石連休で台湾南部へ。
--------------------------

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 *台東手採野菜
 *東北角花枝
 *烤鵪鶉 黒蒜頭醤
 *新鮮香草燻野生山豬里肌肉
 *台湾黒山羊肋排
 *五葉松吉拿棒&62%台湾功克力
 *七股香水草苺 秋海棠梗 台湾香草醤
 +13 VDF Vieille Garde
 +粟酒

[AQ!]
 昨年10月のコラボ [Anis x AKAME in Tokyo]。
 年間でも、とても美味しくとても印象的な会であった。同時に“これは(AKAMEの)現地に行って食いタイワンw”と思わされる会であった。
 なんか遠い山ん中らしい…とは言うものの、台湾自体は日本に近い。なんとか来ることが出来た。

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 小さいレストランだ。10席ちょっと。
 2015年オープン。後で気付いたのだが、googleストリートビューにはまだ2012年の写真が入っており、AKAMEの現在地は“家と家の間の駐車スペース”だったことがわかる。
 水~日曜の週5日営業で、18時~/21時~の2部制である。ボクらは第2部。
 20時50分頃に覗いたら、もう第1部のお客さんは帰っていたが、「表で21時まで待っててネ」とのこと。

[へべ]
 これは奇遇、カウンター席の相客も日本人交じりのグループ。(AQ!「我々と違い、台湾と縁の深い面々でしたw」)

 ほどよくモダンで落ち着いた、かっこいい店内。
 カウンター席にオープンキッチン、厨房の表口寄りの端が重厚な石造り2連の炉になっていて、アレックスはほぼ終始、炉の前で炎と対峙する。そうか「AKAME」と記された店の前の張り出しは炉の奥の部分だったのか(たしかに石/コンクリの肌が、ほんのり温かかった)。
 厨房、サービス合わせて4人の体制で、料理はなんとアラカルト。どれも食べたくなるところを、おすすめの口上を踏まえてエイヤと選ぶ。
 最初はビール、そのあとはワインへ。ナチュラルワインがここの料理によく合っていた。

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[AQ!]
 そうそう、店の前まで来るとまず目立つのが「AKAME」の看板文字?…だけど、アレって、炉のお尻の部分だったんだね~。
 店の中にはその日使う薪が積まれている。その横手のクロック(鉢)はソース作りなどに使われていたが、ルカイのモノのようで、翌日、民芸品店で見かけた。

「やっほーAlexさん、(昨年言った通り)何とか来られたぜい」と手を振ると、ニッコリ会釈するAlex Pengシェフ。「Andre」の出身でもある。
 女性サービスは、Alexの奥様姉妹・スーシェフは従兄弟?…だったかな。文字通りの家族経営ですにゃ。

 新興ガストロだから何となくコースかと思ってたら、アラカルト。考えてみれば、「何を焼いて食いたい?」って骨子からすれば、その方がフィットしてるか。
 口頭も含め、25品程度。
 何となく品書きは、前菜・主菜・デザート…の順で書かれ、1人に“それぞれから1品”…が基本量、とベーシック・ドゥプラ・システム。
 モノによってはもう少し食べられそうで、我々の注文は、2人で“前菜3皿・主菜2皿・デザ2皿”。
 そう言えば「AKAME」というのはルカイ語で「焼き」みたいな意味だそう。品書には、
「Aboriginal Fire AKAME Restaurant」
 と記されている。

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 ワインは「すべてナチュラルです」。リスト記載は10種ちょい、ほぼ5000円以下くらいのチョイス。

 カトラリーは使いまわしスタイル。クトゥーのゴツさが、そそる(笑)。

[へべ]
 アミューズは、黒いポテト玉。炭の黒、トッピングはカラスミと烏山椒、いいスターター。
 パンに添えたホイップバターの上にはこんがり香ばしい大麦をパラリと散らして。

台東手採野菜
 本日の野菜前菜。3種類の「野菜」(=山菜)をさっとボイルして、おろしたチーズをたっぷり、ポーチドエッグ、ピーナッツをトッピング、よく混ぜて召し上がれ。
 …少しぬめりがあったり、香りの強いもの、シャキシャキした食感のものと、それぞれに個性ある野菜の強さとちょうどバランスのとれた、いい仕立て!

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[AQ!]
 深い緑にひきこまれる。
 チーズ・ナッツで和えるという作戦はとくに奇襲ではないのだが、実に塩梅が良くて、野菜の強い魅力をひきたてる。
 野菜の名前は聞かなかったが、タイプ的に言えば、ヒユっぽいの・ミシーっぽいの・龍鬚っぽいの…のミックス、みたいな。

[へべ]
東北角花枝
 続いて鮮度抜群のヤリイカを、絶妙な火入れで。
 唐辛子のソースは、辛さというより奥深い複雑味があって魅力的。緑鮮やか、風味軽やかなわさび菜の若芽がいい仕事をしている。スパイス、小さな柑橘(シークワーサーか)を添えて。
 イカ焼きのシンプルな旨さと精妙な料理性が並び立つ、さりげなくも巧みな一皿。

[AQ!]
 「ヤリイカです」の日本語紹介で。見た目はコウイカっぽい種類かも。台湾の東北産。
 赤唐辛子ソースは適度にラッキョウ入りなのが巧み。柑橘は「沖縄の」と言ってたね。そしてパウダー状のスパイスを全体にハラリ。
 “イカにもイカ焼きw”な親しみある感触をふんわり残しながら、雑味をバッサリ切り落とす手練れの焼き。食感の、イカの細胞がサックリハラハラと噛み砕かれるような気分もたまらん。

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烤鵪鶉 黒蒜頭醤
「鶉はお手でどうぞ」
 スペシャリテ…格、なのかな、ウズラ1羽、東京コラボでも出してた。そん時の話だと、烏山椒や台湾五葉松エキスのマリネ。ソースの方は、香草オイルと黒ニンニク(イカの唐辛子ラッキョウもそうだが、黒大蒜っぽさを前面に出し過ぎないのがマル)。
 ウルっとした艶、どえらく美味なウズラ♪

[へべ]
 前菜コーナー、ちょい欲張って3品めは、やはり名菜の鶉を。
 小柄で脂ののった鶉の質が抜群、これを手づかみでワシワシと。
 ハーブのオイルソースと黒にんにくのピュレがよく合うが、それ以前に、肉に施されこんがり焼かれて一体化したマリナードの味に陶然とする。肉の焼いたのはこれが一番、と言ってしまいたくなる魔性の旨さ。

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新鮮香草燻野生山豬里肌肉
 主菜には、まず今宵のおすすめ筆頭の、猪を。
 鋳鉄鍋の蓋を開けると、青松葉の燻煙がホワッと立ちのぼる。昨日獲れたという猪肉が味といい質感といい、燻香の塩梅といい、素晴らしい。
 ガルニは山で採れた極上の茸(肉厚な木耳と、しめじに似たきのこ)に、緑の蕾は夜来香。バンコクで季節違いにて食べ損ねていた食材に、まさかのここで会えるとは♪
 美味しくて楽しくて、もう、たまりませーん。

[AQ!]
 美味しい! 今宵の大スター♪
 純粋で複雑で、軽~い!
 昨日ハンターがとってきたという猪、そのフレッシュの良さがよく出てる。香りのトーンが高く、弾むようでいて滑らかな食感、更に、旨みのトーンが高い。
 燻煙香がまた、ジメっとまとわりつくようではなく、素軽くたなびく。

 話は逸れるが、世間で「熟成肉」が流行り過ぎて、下手すると「フレッシュな旨さ」の扱いがぞんざいになっちゃいそうなのも、ナンダカナーだわなあ。
 何でもそうなのだが、最初のうちは『熟成の良さ』の話をしてたものが、人口に膾炙し過ぎるとピーポーはそれを『熟成が良い』と読み変えちゃうんだよなあ。ま、それが大衆化というものかもしれないけど(笑)。「熟成の良さ」「フレッシュの良さ」は、それぞれに、それぞれのモノ♪

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 イエライシャン(夜来香)は今のヒトは読めるのだろうか…バンコクの仇をここで討つとは…とゆーか、美味しいもんですねー!
 茸の極上具合にもびびる。

台湾黒山羊肋排
 黒山羊さんからお手紙ついた♪…お、台湾黒山羊だ、食べよ!
 品書には、里肌肉(=ロース)と肋排があるが、猪が里肌肉だったので肋排にする。
「山羊はお手でどうぞ」
 立派な骨2本と長さの揃ったw焼葱1本。山羊肉汁のソースは追いがけ用。野菜・無花果サラダ。
 しなやかでプリプリのアスリートの肉から、滾々と旨みが湧いてくるある♪ 肉を通じて感じる炎のパワーがどえらい満足感。

[へべ]
 黒山羊スペアリブは、骨ぎわの肉の魅力を満喫できる絶妙な焼き。
 ナイフははね返すのに噛みしめると思いの外の歯切れ良さ、というあたりはバンコク80/20のご近所山羊を彷彿させる。
 芋ピュレのソース、焼き葱のお供も嬉しい。

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 あかあかと燃える火で、山の恵みを焼いて食べる。ルカイ族の、言葉にすればシンプルな営みの奥の深さを、AKAMEは見事なかたちで具現化して、皿の上に載せて差し出してくれる。
 なんというか、ものすごく原初で文化で哲学な…。肉はこうして食べるのがこの上なく旨い、つくづくそんな風に感じる。自分はこういうものが、たまらなく好きなんだなぁと、あらためて実感する。

五葉松吉拿棒&62%台湾功克力
七股香水草苺 秋海棠梗 台湾香草醤
 揚げたてチュロス、外はこんがり中はふわとろ…は、それだけでも楽しいところへ、台湾カカオのチョコディップ。
 苺デザートは七股香水草苺をメインに、秋海棠のプチムース、ハーブなどの取り合わせ。
 粟の濁り酒のグラスを手に、夜は更けていく…。

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[AQ!]
 出来立てチュロス(名物らしい)の美味しいこと、“チュロスってこんな好きだっけ?”と思う間もなく、消えていく。チョコは屏東の店のものらしい。

 七股香水草苺…って凄い名前だな、日本の品種をルーツに持ち「南部天氣太陽公公太熱情」な天候に合わせたものらしい。
 シュウカイドウのスライム型ムース/香草ゼリーで囲んだ、けっこー凝った仕立ての甜品。

 デザートのお供は、ルカイ族の粟の濁り酒。(オネーサンが「アワのオサケ飲みますか?」と聞くので、みんな最初、スパークリングワインだと思った(笑))
 チャンとかマッコリとか、系統はそっち寄りで、黄色味が強く、独特の香りが良い個性。

*****

 いやあ参りました、ひと皿ごとに何だコレ!?…ってくらい、美味い。
 やっぱり「薪窯の前に1人」の精度と勢いが皿上に漲っている。
 様々なアイデア・技法も「一つの料理」に昇華している。皿上の物心一如感w。…現代のイノベイティブでは、(アイデアなどの)“足し算”が“足し算”という形のまま皿上に現れる場合が少なくないけど、やはりホントの満足感を味わえるのは「一つの料理」というものに成り果せた時だなあ。

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 親密な空間、豪快でかつ繊細な料理。こんな楽しいことはない♪

 その料理は、エッセンシャルであって、軸とか幹とか筋とか…を(文化的背景に)持っていて、シェフの個性・思考というものがあって、プリミティブなパワーがある。
 …そう考えると、「ここ最近のガストロ界の関心事」のかなり重要側面の幾つかをクリーンヒットしているのが、ここ「AKAME」ではないか…と感じられる。
 更に言えば、「その店に行くこと」「行って食べること」に伴うパフォーマンス性・イベント性…なんてのも、バッチリ持ち合わせている。(“台湾の山の中に来たらオーストロネシアな…しかもモデルか?ってくらい眉目秀麗な面々に迎えられる”…というのも、知らなかったらかなりビックリするだろう(笑))

 まあ既に台湾南部では「予約の取れない店」という評判も取っているが、これが世界ランキング系なんかで上位に上がるようになると、この僅かな席は大変な奪い合いになってしまうんジャマイカ?(^^;)
 ま、そうなる前に、再訪したいものぢゃ♪




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by aqishii | 2018-03-25 21:00 | 美味しい日々 | Comments(0)
2018年 03月 23日

台南からボタ餅 (3)

 サバオ!
 飛び石連休で台湾南部へ。
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 三地門の手前まで戻ったタクシーは手前側の小高い山を登る。山の上は、前述の災害による経緯で、新興住宅地のように整備された新しい村だ。
 原住民の像が建ち、「好茶 古茶柏安部落」の文字が見える。おお、着きましたな。
 「←AKAME」の看板が出てる。部落全体に、観光需要もあるせいか、各種のお店が出ている。AKAMEの通りにも数軒。

 ちょっと「AKAME」の予約の話に戻る。
 予約連絡はFBのメッセージでやり取りしていたのだが、
「部落に泊まりたかったらホームステイ先の予約もできますよ?」「いいっすね~お願いします」
 で頼んでいた。
 で、「OKOK」…で話が済んでいたのだが、OKと聞いただけのまま日程が近づいてきた。
「リコンファーム、あんど、ホームステイって何処行ったらええねん?」「確認OK。あ、ホームステイはAKAMEの隣んちです♪」
 そりゃわかりやすいわ、OKだわな♪

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[へべ]
 AKAMEの本当にすぐ隣が今宵の民泊の宿、カプルさんのお宅。いきなり(ご近所だか知り合いだかと談笑していた)テラスのテーブルに、やあやあようこそと迎えられ。

[AQ!]
 “えーとコチラがAKAMEで、”…隣を見ると、一団がテラスで何か飲んで談笑している。
 “えーと…”と思う間もなく、「ああコッチコッチ、来なさい、いらっさい」みたいに声がかかる。
「はいはい座りなさい、飲みなさい」…と、こちらの名前も聞かずに歓待が始まるが、ま、つまり、こちらが本日のホームステイ先ってことなんだろうヽ(^~^;)ノ。
 どのヒトが、ここんちのヒトなのか、この時点ではイマイチわからんが(^^;)。

 ここらのルカイ族の家の作りは、玄関先に軒が大きく張り出しており、広大なテラスのようになっている。下は石畳の小上がりで、ベンチ・テーブルなどがセットされている。
 このスペースは客間のようなものでここから靴を脱ぐ…と何かで読んだ気がするんで、そうする。

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[へべ]
 日本語、筆談で補強しつつ。
 淡いピンク色のウェルカムドリンク、山の蜂蜜。平地人は龍眼の蜜、山の蜂蜜は百花蜜。
 サックス、演歌。

[AQ!]
 蜂蜜ドリンクで談笑に混ざる。お客人は台湾の蘭の専門家のよう、ほどなく帰って行った。
 こちらのご主人はKapulruさん(ルカイ族名:中国語名は柯さん)。ほぼ独学の日本語を話す。その日本語は「気持ちはほぼ通じる」「実務的にはあやしい」…くらい(^^;)…だが、困ったら筆談が利くので大概はわかる。誰に習ったのか、「そだろ?」が口癖。
 家の壁に陸上競技のレリーフがあるのが不思議だったが、Kapulruさんは3000m障害の選手でアジアカップに出たことがあるそうな。
 あとよ~わからんが音楽好きらしく、楽器が装飾に使われている。1年前からサックスを練習してるそうで、津軽海峡冬景色などをひと節(わりとちゃんとしてる♪)。

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[へべ]
 部落内散歩:大頭目の家~洪水の碑。男の石、女の石。アートセンター~排湾族部落。

[AQ!]
 Kapulruさんの先導で歩く。まずは、大頭目(王様というか首長というか…のような存在)の家。
 洪水の碑や、遷村と新村設立の碑やら。石組みの建築基礎が多いが、「男の石と女の石を組んで行く」ように積む…という。
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 ここまでKapulruさんは我々の「AKAME」の食事スタートを18時だと思っていたようなのだが、「ボクらは21時の組ですよん」と伝えると、「お、じゃもう少し時間があるな♪」とクルマを出してくれる。
 部落をちょっと下ったところの「1n1原創空間」という工房群というかアートセンターへ。
 家を見ててもそうだが、美術感覚に優れた部族だ。中国よりアボリジナルなテイストの方に、ずっと近い。

 その後、Kapulruさん(本職は農夫)の畑へ。多種の野菜・果樹。多彩な色のトマトを作っていて幾つか味見させてもらったけど、杏みたいな味のがあったりしてオモロ。
 明日の朝食の菜っぱを収穫。(…翌朝、「その菜、何てーの?」に『人参』と書かれてビックリしたが、『土人参』=ハゼラン…であるらしい)

 帰りは更に少し下の、排湾族(パイワン族)部落をクルマで回る。パイワン族の方が人口規模は大きく、家の眺めは地味で中国調の入り混じり方が多い。

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[へべ]
 山地人と平地人、原住民の種類数、言語数、ルカイ三族も言語ちがう。サバオー、マリムームー、マリマリ、アイイーイー。

[AQ!]
 蜂蜜の説明もそうだったが、Kapulruさんの筆談にはよく「平地人」が出てくる。フツーの場所の台湾の人たちのことで、対してルカイ族は「山地人」。「山の民」というのが、とてもポイントのようだ。
 サバオ(こんにちは)、マリムームッ(美味しい)、マリマリ(ありがとう)、アイイーー(さよなら)。「マリマリ」ひとつとっても、屏東以外のルカイは違う言葉を言うらしい。

[へべ]
 カプルさん宅へ戻る。9時からじゃおなか空くだろう、とマーライコーと牛乳をふるまわれ♪


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by aqishii | 2018-03-23 20:56 | 美味しい日々 | Comments(0)
2018年 03月 22日

台南からボタ餅 (2)

 サバオ!
 飛び石連休で台湾南部へ。
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 睡眠十分♪
「なに食べよ?」「ん~、まずは鶏肉飯…かな」
 MRTでひと駅、美麗島站。
 ここは駅のホール装飾自体が観光名所、とは聞いていた…けど、ま、それは“どーでもいー”系だと思っていた…けど、実物を見るとナカナカの派手迫力で、ナカナカであるw。
 気合の入った現代的な駅舎の1番出口を出ると、駅前は(台湾南部らしく)ちゃんとボロっとしている(笑)。
 幌がかかった屋台みたいなの、「ああソコ、ソコ!」

 *雞肉飯
 *肉燥飯
 *蛤仔雞湯

[AQ!]
 何軒かの店がフードコートみたいに並んでて、上の看板を見てても何処が何だかわからんのだが、柱に「大圓環」とあるのがこの店。
 卓上は料理写真が敷かれてて、わかりやすい。
 注文は、プラスチックコーティングの注文票に赤デルマで記入する。デルマだから擦れば消える…地球に優しい注文票だ(笑)。

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 鶏肉飯に蛤スープ、それに魯肉飯…かな。
 蛤スープは、この店では蛤仔雞湯…と鶏肉とコンボになった仕立て。
 魯肉飯は、コチラ南部では「肉燥飯」と呼ばれることが多い。(魯肉飯と肉燥飯は、南北の呼び方の違いの他、「部位の違い」や「仕立ての違い」が「ある場合もある」(笑))

[へべ]
 高雄のメトロ駅(美麗島)出てほんとにすぐの店。
 さらりと馴染んだ味わいの鶏肉飯がいい感じ、肉燥飯は脂身にもよく味がしみてる。蛤仔雞湯を合わせると、なんとも台南世界~♪
 ところでパウチしたメニューに赤ダーマトでチェックって、合理的だけど案外ほかで見ない気がする。

[AQ!]
「ウマ!」「コレだよ、コレ!」
 …と言うのに、尽きる♪
 何とスンナリして、何とスルスルと入って行くものでせう。
 この店は、今回の台湾南部旅行の小食一軒目だったのだが、後で考えてもイイ店だったと思う。ものすごい便利な場所だし、営業時間もソコソコ長いので、覚えておきたい。
 とくに鶏肉飯のスンナリ感…ま、ボクら、「魯肉飯と鶏肉飯、どちらか一つを選ばないと殺す」と言われたらw、鶏肉飯派かなあ。
 そして、淡い湯との相性の良さ。
 鶏と煮込まれた蛤スープは、蛤オンリーのピュアな湯と少し違う、微笑んでいるような印象。南っぽいかなあ。僅かな違いだが、コレもまたよろし♪

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 箸はプラ袋に入っているのだが、空き袋が風に飛んでかないように卓上に重しがある(笑)。

*****

 さすがに鶏肉飯は軽い。…出来のイイものは、更に軽い。
「ええと…」
「例えば、で言えば、丹丹漢堡が此処から歩けるとこにあるみたいよ」
「おお~、行ってみっぺか♪」

 丹丹漢堡。…えーと。
 漢堡というのはバーガーである。台湾に多いモスバーガーなら「摩斯漢堡」だ。
 この丹丹バーガーが、台湾南部では大変な存在らしい。
 ボクらの“台湾伝道師”である「光春」マスターに南の話を聞いていた時、「ダンダンバーガー」という言葉が出た途端、店の女の子(光春スタッフの多くは台湾人)がキッとこちらを睨んだ(笑)。
 …というくらい、郷愁の神な存在らしい。
 この丹丹漢堡、面白いことに、40店舗を超える規模のチェーンらしいのだが、すべて台南・高雄・屏東エリアに集中しており、台北など中北部には一軒もない。
 wikiによれば、「南部の覇者」と呼ばれ、異業界の話でも南部限定の有力企業が栄えると「○○界の丹丹」と評されるらしい。
 ううむ、これは南部に来た記念スタンプだな♪

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 向かったのは七賢店という店舗(大チェーンのわりに、高雄では利便な立地店が少ない。C/Pがウリ…らしいのと関係あんのかな)。
 この界隈は日曜日のせいか、歩道は閑散として歩きやすい。
 …のだが、むむむ何やら人混みが見えてきた。コレはさては?…と思うところで、黄色い看板・変なペリカンマークw。その通り、その人混みが丹丹漢堡。

 *鮮脆鶏腿堡 原味

[へべ]
 日曜昼間とあって人通りの少ない高雄の街を、ずんずん歩く。ひたすら歩くと、そこそこ暑い。
 と、前方になにやら人だかりが…もしや…やっぱり!
 果たしてそれは光春@池の上で台南方面おすすめを尋ねたとき、研修中の若い台湾女子がパッと顔を輝かせて挙げていたその店。
 店内はもちろん満席、テイクアウトの注文にもちょっとした行列が。

[AQ!]
 漢堡…バーガーと言うのだが、丹丹のは普通のバーガーじゃなくて、フライドチキンを挟んだバーガーが主力商品。そして、そのフライドチキンバーガーと麺線や広東粥のセットメニューが人気…なのである。
 いやあ、ローコー♪
 ま、ボクらは“味見”とそのバーガー「鮮脆鶏腿堡」単品で。

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 注文・支払い…そして出来上がると、会計伝票の数字で呼び出し。
 ボクらは「578」なので“うーちーぱー、うーちーぱー”と唱えながら待つw。
 物凄い数のスタッフが物凄い勢いで働いている。

[へべ]
 丹丹バーガーの辣味を注文、来たのは原味だったけど、これでも十分良さがわかる。台湾だけに安いチェーンでも鶏がちゃんとしてて、さくさく香ばしい(脆)衣がおいしい。
 チキンやバーガーに、麺線や粥やコーンスープ。どちらも一緒にお手頃価格で買える便利さが良いのか、とにかく大賑わいなのはよくわかった。

[AQ!]
 鮮脆鶏腿堡は、シンプルでストレートでまとまりの良い…その辺りが最終的には人気になるんだろうな、というファーストフード。鶏の質が、やはり日本のファーストフードに比べるとだいぶセレクトされてて、嫌味なく美味しい。
 55元。セットは80元くらい。

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*****

[AQ!]
 何となく楽しい気分でお食後。
 丹丹からすぐんとこの、さっき見つけといた珈琲店「咖啡深藏」。(そう言えば珈琲、日本語は王へん・中国語は口へん、なのか)

[へべ]
 食後のコーヒーは来るとき通り過ぎた良さげな店へ。
 舗道に並べたテーブルに陣取り、意外とひっきりなしにやって来るテイクアウト客や牛乳の納品などの出入りを眺めながら、まったりと心地よくのんびりとした昼下がりのひとときを。

[AQ!]
 市議會站からMRTで高雄站。
 台鐵で屏東を目指す。切符販売機がいなたいデザインで可愛い。自強号の切符。
 売店で水だしの杉林渓蜜香烏龍茶ペットボトル(良かった)。駅回りは始まったばかりの「大改装工事」。

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 盆栽だ
 野球だ
 椰子だ バナナだ
 台湾だ!南だ!
 …と電車は進む。
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 ものの30分。屏東站はピカピカの新しい駅舎。
 …おおっと、原住民(像)がお出迎え! ホントにそーゆーエリアなんだなあ。

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[へべ]
 駅の入り口ホールにある、大きな原住民像オブジェが印象的。帰りに駅まで送ってくれたカプルさんから聞いた話では、AKAMEのうちと同日18時からの回には、この像の作者も来ていたそうな。どんな人だったのかな?

 タクシーをコンビニで呼ぶか、駅前にそこそこいるタクシー列から乗ろうか…などと迷っていたら、前方でただならぬ物量の爆竹音がとどろいている。なんだなんだ?!
 山車が出て、何やらお祭りパレード的なものが行われている模様。

[AQ!]
 ほとんど「爆撃」! どっか~ん♪
 駅からものの200mくらいんとこに、ド派手な寺「慈鳳宮」があり、その門前でパフォーマンスが行われている。えれえ、お祭りだわ。
 出番待ちの連、が並んでる。なんつーか、ノリはほぼ、「よさこいソーラン」って感じです♪
 原住民系の衣装のヒトもかなり混じっている。
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 さて、ボクらが目指しているのは、ここから山に入った好茶村禮納里、ルカイ族の居住区だ。そこにあるレストラン「AKAME」だ。
 アクセス方法は、ビミョー(^^;)
●レンタカーは「アリ」な、手。
●三地門行きバスの水門站などが、直線距離なら数百メートルの場所まで行く。ただし、そこから「曲がりくねった山道を歩いて登る」のは30分ほどかかる。バス停でタクシーに乗り継げるか?は運次第。
●屏東站前の客待ちタクシーは悪質(という書き込み多し)で、また、原住民村には行きたがらない。
●UBERはこのエリアでは禁止されてる。…あれ、解禁になった、とかあったっけかな?
 …とかなんとか。
 思案していたのだが、お祭り気分でまあいいや…と客待ち先頭のタクシーに聞く。と、まあ「行く」というのでエイヤ。交渉値段は高めな気もしたが、円換算だとしれている。
 (ところで到着後、ホームステイ先のカプルさんと話してたら「電話してくれたら行ったのにw」。←ああ、正解はコレだった(^^;))

 道路沿いの建設中のお寺、屋根だけ先に完成してるのはわかるが、屋根上に既に大観音像を設置してる…って、そーゆーもの?(笑)

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[へべ]
 車窓の風景、どんどん南方色が濃くなっていく。椰子、パイナップル、マンゴー、そしてたくさんの檳榔屋。

 タクシー迷子、おかげで川向こうの山も観光。

[AQ!]
 屏東から小一時間。タクシーは三地門を越え急峻な山を登る…って、え!?、ここまで来て回り込めんの?
 …って、どうやら旧・好茶村へ向かってしまってるようだ。ええと…と声をかけようと思う間に、入山規制の検査所に着いた。
 検査所の警官ともどもあーだこーだ…で、やっと現・好茶村へ向かう。
 まあしかし、かなりの標高から眺められてヨカタな(^^;)。ルカイ族の皆さんが以前に住んでた旧・好茶村の雰囲気に近づけたし。

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 そう。現在のルカイ族の居住するエリア…は、整理された区画に新しい家屋(ルカイ族の装飾がふんだんになされているが)が整然と並んでいる。
 最初調べて「え、なんで?」と思うのだが、これは、2009年8月「八八水災」という台風災害(全台湾で681人亡くなったという)のために、旧・好茶村の好茶部落が壊滅的な被害を受けたことによる。
 で、被災地いくつかが、この地に「禮納里部落」を設立して移ってきた…ということらしい。

 そんな訳で「屏東縣霧台鄉好茶村 古茶柏安街」という住所は、タクシー運転手氏には紛らわしいのかもしれない。Google Mapが「AKAME」に関しては正確な場所を示すので、それを見せた方が良かったかな。



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by aqishii | 2018-03-22 17:42 | 美味しい日々 | Comments(0)
2018年 03月 21日

台南からボタ餅 (1)

 サバオ!
 飛び石連休で台湾南部へ。
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 羽田~松山機場。
 現金(ATM、けっこー少ない)。
 悠遊カードにチャージ~MRT~台北站。
 MRTの構内に高鐡の発券機があったので、行き帰りの予約済高鐡チケットを発券。
 駅にも戌年の春節祝いの名残りが。疑問あるオブジェも(笑)。

*****

[AQ!]
 福州世祖胡椒餅は台北駅徒歩5分、これ便利なのよねー。
 着くと、ちょうど前のラウンドが売り切れたところで、次の窯の焼き上がり待ち。

[へべ]
 福州世祖胡椒餅、やはりウマーい。
 よく伸びる生地に、どっさり肉餡をくるみ、そこへさらに驚くほど大量の刻み葱を魔法のような手際で包み込んで、窯の内側に器用に貼り付けて焼くさまは、焼けるのを待つ間おなじみの情景ながら、いつ見ても飽きない。
 人気店なので結果としてつくりたて・焼きたてとなるのも大事なポイント。待ちきれずにかぶりついたら、肉汁爆裂して口の下を少々やけどしてしまい、沼津マリーの自画像ぽくなってしまったのはトホホでしたが…。

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[AQ!]
 改めて眺めていると、4、5人のスタッフの作業の息が、まあよく合っていること。
 割と、「こねる時はみんなでこね」、「包む時はみんなで包」んだりなのね。
 焼き方の兄ちゃんは、こまこまと窯の世話をする。
 見ていると、肉餡も葱もギューギューとずいぶん入っておるのだな。そう思うと安いもんだな(=50元/個)。
 リアル焼き上がり、即。
 至福の肉汁が湧き出る、至福だが超熱だ…よほど火傷に気をつけないといけない。…というか、小火傷を作らずに食うのは無理だ(笑)。
 あらためて、この食い物の、胡椒という加速装置はよく出来ている。食味をバッサリと切り分け、次のワンバイトをひたすらに唆かす。

*****

この並びには、ドリンクのショップが多い。様々なショップの様々なバラエティ・冷・甘ドリンクが、プチブームを繰り返している。
 でもま、ワシらは温・無糖のお茶。「穀滴」の日光金萱茶。なかなかマッタリ…路上だが(^^;)。

 新光三越地下をちょっとだけ冷やかす~高鐡~ビュンと298km/h~左營 。
 MRTで、左營~高雄。高雄でも悠遊カードが使える、話がはやい。
 駅前ホテル。
 目の前に高雄の旧駅舎が建つ。「高雄鐵路地下化展示館」という看板がかかっている。翌日に台鐵高雄站を使ったが、大々改装工事絶賛進捗中…であった

*****

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 *客家吉三元:客家小炒、薑絲大腸、鹹豬肉
 *鹹蛋山苦瓜
 *茄香杏鮑菇
 *客式福菜肉片湯
 *仙草ゼリー
 +台湾啤酒

 台湾南部には客家の町がある。高雄の駅舎などにも客家文化関連のポスターをよく見かける。
 この辺りで中心となるのは高雄の内陸部の「美濃」(高雄市美濃区)だそうで、客家料理店の名前にも往々にして「美濃」がつく。
 高雄市内の「人田美濃客家菜」もそんな一軒。
 こちらのウリは、若き女性シェフ邱聿涵によるモダン…というか現代化された客家料理という。シェフはコルドンブルーでの研修歴があるそうな。
 ボクら、台湾の客家菜は知らないが、「客家菜」一般で言えば“あの塩辛くて濃い奴”ってとこがあまり得意ではない…んだけど、モダン修業の女性厨師ならその点ちょっと軽いんじゃない?…という予測に期待する。

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 店のFBページによれば少人数では予約不要…のようだが、念のため、ホテルフロントで電話してもらう。…が、やはり「来ればよろし」とのこと。
 鉄道・地下鉄駅からは離れた店なので、タクシー。
 大通りの交差点角に建つ、大店。店内はこの辺りではモダンな作りなんだと思うが、今月この後、更に改装に入るらしい。
 壁の大ディスプレイに映るのは美人シェフ邱聿涵、名物料理の仕込みやら調理やらの模様が映し出されている。テレビ番組に出た時のもののようだが、「自分とこの料理を作ってる模様を流しておく」…ってのはなかなか悪くないね。

 台湾啤酒で到着を祝いながら注文の検討。
 「あるある」的には、ひと皿ポーションが巨大なものが多そうなので、そこには注意。
 三点盛の「客家吉三元」が客家特色菜のいいチョイスに見え、これをみつけてスンナリと話が進む。
 三点盛に、鹹蛋で苦瓜/茄子・鮑茸の土鍋/ご飯(客家菜はやはりゴハン一緒が形かなあ…と)、後は足らなきゃ足す…と注文してみると、頼りにならないけどニコニコな若い兄ちゃんが、「湯はいらんのけ?」と不思議そうに聞く。
 なるほど、そこは定式か…と、兄ちゃんが「コレ人気」という湯を追加。まあ、それにて全体量も良さそうということでせう。
 “多少モダン”と言ってもシステムはフツーで、注文の品は出来次第、ドカドカと届く。20分もしないうちに卓上に揃う。

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客家吉三元:客家小炒、薑絲大腸、鹹豬肉
 ああアレアレ…って感じの代表的客家菜が三品。
 客家小炒は、豚・戻しスルメイカ・厚揚げの炒め。セロリを利かせて香りをビビッドにしているのが吉。
 薑絲大腸は、大腸の生姜細切り炒め。漬物の酸が立っていて「酸っぱい大腸」の印象。蔭豆豉かな、豆の姿も。「酸っぱい大腸」ってのがボクらには嬉しい、美味♪
 鹹豬肉は、塩漬豚焼きの冷製。マリネの高梁酒の香りが何とも芳しく、よく合ってる。素晴らしい。

 お兄ちゃんに「ショーコーシュ飲みたい」と聞いてみるが、ニコニコしたまま頼りにならない。中国の酒などを…と言うと高梁酒っぽい瓶を持ってきた(^^;)。
 進行が速いし啤酒で通してしまった。ま、帰りに見回した感じ、紹興酒はホントに無いような気もする。冷蔵庫にワインのボトルは1本だけ見えた。(以後の他店でも、紹興酒よりボトルワインの方が脈がありそうなとこ…はあったな)

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鹹蛋山苦瓜
 鹹蛋と山苦瓜のシンプル炒め、いい合いの手。
 山苦瓜と苦瓜と涼瓜…は違うのか・同じなのか?、というへべの疑問は解決せず(^^;)。まあ食べた感じは、フツーにゴーヤ。

茄香杏鮑菇
 茄子とエリンギの土鍋・軽い煮込。ゴハンによく合う。バジル…九層塔だろうな…が当然の見事な働き、また、下に敷いてるモヤシに味が染みていくのが嬉しい。大蒜もかなり。

客式福菜肉片湯
 干し高菜漬(と豚肉)のスープ…のようなもの、かな。“ベーシック”な存在感。

 全体に言えるのは、アセゾネが普通にガストロなこと(^^;)。…いや、話が戻ってしまうが、これまで「客家菜」と聞くと「特殊なアセゾネ(塩辛く濃い)」と条件反射していたものが、コチラはその点では普通の感覚でいただける。(「台湾客家菜」がそうなのか/モダン女性厨師の力なのか…はわからないが)
 なので、素材の持ち味も、客菜菜独特の手法による魅力も、少なくとも我々にはとてもわかりやすい。
 ヨカタのことでした♪

 この店は営業時間「~21時」となっていたし、ひょっとして…と想像していたのだが、「客のヒケ」時刻はかな~り早い。アララのラでアッという間に最後の客に…。(20時にはかなり寂しく20時半にはワシらだけ…くらいかな。土曜日)

 デザートのひと口仙草ゼリーは、お決まりらしいオマケ。オマケながら、仙草の香りがシッカリしてて上出来。

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 「最後の客」だが追いたてられるとこはなく、ニコニコしている上に頼りになるオバサンがタクシーを呼んで「アンタたちどこまで帰るの?」の面倒までみてくれる。

*****

 ホテルに戻ってテレビをつけてみると、客家らしい情景が。へ~、とチャンネルを確認してみると「客家電視台」。へ~、テレビチャンネルあるんや♪
 …と、隣のチャンネルに変えてみると、今度は少数民族っぽい情景。へ~、とチャンネルをみると「原住民電視台」。そ、そか、揃ってるんやね~♪

 なるほどこれが台湾文化の一面か、と後ググリすると、現在の台湾の女性総統・蔡英文は、客家とパイワン族の血をひく人…だそうな。パイワン族名もお持ちだそう。




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by aqishii | 2018-03-21 21:59 | 美味しい日々 | Comments(0)
2018年 03月 17日

「カフェ・ド・ランブル」関口一郎氏、逝去

 とのこと。享年103歳、、、。合掌。
 ポールボキューズに続いて…などと思ってしまう、20世紀の巨人。

 珈琲について語るのは難しいが、2013年に大坊が閉店し、2016年に森光宗男氏が亡くなり、そうだよなあ時は流れる…と思わずにはいられない。
 と同時に、それぞれの道筋は21世紀にも継がれて行くものだなあ、とも。


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by aqishii | 2018-03-17 00:12 | ニュース・情報(日本) | Comments(0)
2018年 03月 16日

「25周年記念ディナー ル・マノアール・ダスティン」

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「ル・マノアール・ダスティン」
 *Boudin Noir
 *Glace d'Oignon Nouveau au Caviar
 *Gateau de Legumes Printanier au Trois Tartare
 *Ravioli de HAMAGURI au SHIITAKE en Bisque
  地蛤のラヴィオリと椎茸 旨み豊かなビスク仕立て
 *Coquillages au Feve Puree de Celeri Jambon de Canard, Tomate Sec Jus de Coquillages
  色々な貝類と空豆の取り合わせ 貝のジュのソース セロリのピュレ、自家製生ハム、ドライトマトのハーモニー
 *AINAME et Mousse d'Anguille a la Vapeur au SANSAI
 *Pigeoneau de Bresse Roti au Pousse de Bambou et Gateau de Pomme Douce
 *Glace au Chocolat au Truffes Fraiche
 *Caffe et Petit Four
 +15 Jasnieres Les Rosiers / Domaine de Belliviere
 +93 Bourgogne rouge / G.Roumier

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[AQ!]
『1993年の3月12日、アンフォールが開店いたしました。シェフにとって今年は独立して25周年、たくさんのお客様に支えられてここまで参りました。心から感謝申し上げます。10日と11日の夜は25周年特別ディナーとなります。』
 …とのことで、1993年アンフォール開店…から数えて、の、「25周年記念ディナー」。
 あっ…という間の、四半世紀である(^^;)。(まあ自分の五十嵐シェフ体験はClub NYXからなので、30周年が近いが…)

 今宵は全卓ほぼ同時にスタート。
 …だが、スピーチなどの“式次第”は無し。ま、そんな感じw。

Boudin Noir
 不動のトップバッター。ウチのアンフォールのメモは1995年以降しか残ってないけど、不変だ。多分、開店当初からだろう。
 時節柄、本日は鹿血のブーダンノワール。違った美味しさがありまん♪

 ワインは、カーブの手厚い五十嵐一家、記念に1993年ヴィンテージの大放出。
 事前に選んどいて、用意して待っててもらいましたん。
 ウチは品良く(笑)、ルミエのACブル。いやあ美しき、その姿。

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Glace d'Oignon Nouveau au Caviar
 オリーブオイルと。
 早春の新玉葱の甘さが横溢。

Gateau de Legumes Printanier au Trois Tartare
 タルタルは、甘海老・烏賊・鯨。甘海老が巧み。
 大人っぽく、仏っぽい。

Ravioli de HAMAGURI au SHIITAKE en Bisque
 濃密に、かつ鮮烈に、フランスが香る。こーゆーのは五十嵐さんだなあ。、、、そうじゃなきゃ山村さんとかかなあ…みたいな会話。
 蛤を包んだラヴィオリが一つ。今日は同時進行の祝宴なので、手の込んだ「ひと口の皿」も込みの多皿が組める…って感じもアリ。

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Coquillages au Feve Puree de Celeri Jambon de Canard, Tomate Sec Jus de Coquillages
 貝類の起用の多さ…も五十嵐スタイルでせう。アンフォールでよく食ったなあ。
 今晩のキーワードは、春の素軽さの中に濃密性…かなあ。

AINAME et Mousse d'Anguille a la Vapeur au SANSAI
 五十嵐さんのお祭りに「謎の鰻」がいないわけがない!…けど、それにしても不思議な「鰻ムース」w。
 山菜はコゴミ・ワラビ・たらの芽・ゼンマイ。下に敷くのは、蕗の薹タプナード。
 ピンクペッパー。…随所のピンクペッパー、って、案外、フランス料理人の世代によって使い方違うよなあ。案外、ピンクペッパーで仏気分になる…というところもある。

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Pigeoneau de Bresse Roti au Pousse de Bambou et Gateau de Pomme Douce
 胸とソーシソンスタイル。赤の誘惑。
 筍(木の芽)がやたらと旨かった。ササミとサツマイモガレット…も良い♪

Glace au Chocolat au Truffes Fraiche
 トリュフ、手切りじゃねの?、、、妙に厚いんですけど(^^;)。香りもとても立つ。

マカロン・黒豆・ギモーブ・チョコ

*****

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 ずっと、変わらず、「淡々と、精力的」なダスティン。
 25年、、、五十嵐さんの変化はヒゲが多少白くなった…くらい?
 身体の動き…関節を伴った身体の動きの曲線、みたいのあるじゃん、アレが全然老けない。フツーに滑らか。変わらない。
 俺は無理だけど、五十嵐さんは平気で「50周年記念ディナー」をやってるような気がする(笑)。

[ヘベ]
 あちこちの卓でそれぞれの93ワインが香り、それぞれの走馬灯が回る(笑)。
 客のこちらは若造から初老客になり果てたというのに、五十嵐シェフってば、変わらないなー。皿の上も、ご本人も。
 同じ料理ということではなく、なんだろう、独特の嗜好とか、衰えぬ好奇心が、れっきとしたフランス料理となって皿上に顕現する、この感じというか…。



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by aqishii | 2018-03-16 15:59 | 年代記(日本) | Comments(0)